
2020 116分 アメリカ
韓国系の移民二世で、アメリカの田舎町で育ったリー・アイザック・チョン監督が、自らの体験をベースに撮り上げ、全米のみならず世界中の映画賞を席巻する活躍で話題となった感動の家族ドラマ。アメリカン・ドリームを信じて韓国からやって来た移民家族を主人公に、そのままならない日々を厳しくも温かなまなざしで丁寧に描き出していく。主演はTV「ウォーキング・デッド」、「バーニング」のスティーヴン・ユァン。共演は「ハナ 奇跡の46日間」のハン・イェリと、本作の型破りなおばあちゃん役で数々の賞に輝いた韓国を代表するベテラン女優ユン・ヨジョン。
1980年代のアメリカ。農業での成功を夢見てアーカンソー州の高原に土地を買い、家族で引っ越してきた韓国系移民のジェイコブ。しかしそこは、誰も手を付けようとしなかった荒れ果てた土地。農業で生計を立てるためには想像を絶する困難が待っていた。それでも、しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟デビッドは、少しずつ新しい生活に馴染んでいく。一方、妻のモニカは不便な生活に苛立ちを募らせ、夢ばかり追うジェイコブとの溝は深まるばかり。そんな中、夫婦は幼い姉弟の面倒を見てもらうために、韓国から母スンジャを呼び寄せるのだったが…。
allcinemaより
事前知識は、韓国人家族のお話。監督も韓国人らしい。のみ。それ以外は何も知らずに観ました。
実際に観ている時に「A24なんだ」「ブラピがプロデューサーなんだ」へぇー👀💡でした。
率直な感想は、とても地味な作品。悪くはないけれど特にドラマは無い(あると言えばあるけれど地味)。期待して観たのでその地味さに結構びっくりでした。私はこういう作品は嫌いではないですが、個人的には特に人に勧めたいと思う作品ではないです。脚本は退屈ですね。でもそれが逆にリアリティがあるかな。観ながらこれは誰かの自伝的物語なのだろうなと思いながら観ていました。帰宅後調べたらやはり監督の人生がベースの物語でした。監督が育ったアーカンソーが舞台になっていました。
役者は良かったと思います。個人的にはお祖母さん役の人は韓国映画を見る人なら必ず見ているであろう顔なので新鮮さは無かった。でも演技は良かったと思います。個人的には子役の男の子が良かったです。特に終盤の彼の演技は泣けます😭
お祖母ちゃんと孫の話なら
ヒルビリーエレジーの方がずっと感動しました。家族の話なら最近見たものでは
在りし日の歌が最高に良かったです。
我らが愛にゆれる時もインパクトがありました。我らが~は特殊な話ですが、在りし日の歌とヒルビリーエレジーはヒューマンドラマが好きな方にはお勧めします。
本作はこれらに比べると本当にドラマが無かった(少なかった)です。勿論いつでも何処でも富裕層以外は生きていくのは大変で、この一家もその苦労は描かれていますが、波乱万丈には程遠いです。
一つ分かるなあと思ったのは奥さんの気持ち。夫は夢が最優先で家族を犠牲にしている。息子が心臓が悪いので奥さんは病院の近くに住みたいが、農場からは病院まで一時間かかる。私ならこの時点で離婚ですね。何かあってからでは遅いので。韓国映画を見ていると、男尊女卑の為に家庭で奥さんや娘が夫や息子の犠牲になっている状況をしばしば見ますが、そういうシーンを思い出してしまいました。
本作でジェイコブのこういう台詞がありました。
「(子供に)父親が成長する姿を見せたい」
ちょっと首を捻ってしまいますね。気持ちは分かりますが子供たちに安らげる、落ち着いて成長できる環境を与えるのが先です。
あまりいいことを書きませんでしたが、映画館で観ても、お金を出して損をしたと思うような作品ではないと思います。
以下蛇足(ロックネタ)。
因みにアーカンソーはここです。
映画とは全く関係ありませんが、アーカンソーと言えば私的にはBOAです。
きょうび誰も知らないとは思いますが(?私もよくは知らないが)、アーカンソーのバンドです。スーパードラマー、トミー・アルドリッジが昔いたバンドです。映画を観て帰って来てからずっと聴いていました。トリプルギター、トミーのキラードラム、ジム・ダンディの変な声と超絶セクシーパフォーマンスが最高です。サザンロック最高❗👍✨この映画は80年代の話ですが、70年代にアーカンソーにいたかったです😅(フロリダじゃないのか←スキナード)。しかしARKANSASをアーカンソーと読むのってやっぱり不思議ですね。
あとジョン・グリシャムがアーカンソー出身なのですね。ジョン・グリシャム原作の映画(評決のとき ペリカン文書他)をまた見たいです。
一つの映画を観てこうして世界が広がるのも楽しいですね☺️💓
★★★★★