すぐ死ぬんだから 内館牧子
- 2022/05/13
- 22:35

終活なんて一切しない。それより今を楽しまなきゃ。78歳の忍ハナは、60代まではまったく身の回りをかまわなかった。だがある日、実年齢より上に見られて目が覚める。「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。仲のいい夫と経営してきた酒屋は息子夫婦に譲っているが、問題は息子の嫁である。自分に手をかけず、貧乏くさくて人前に出せたものではない。それだけが不満の幸せな老後だ。ところが夫が倒れたことから、思いがけない裏を知...
私の家には奴隷がいた アレックス・ティゾン
- 2022/04/27
- 22:06

祖父が母親に18歳の少女を贈った日から、彼女は奴隷として一生を過ごすことになった──。クーリエ・ジャポンより存在を知りませんでしたがたまたまネットで見かけて読んだらあまりにも興味深くて。しかし途中までは無料で読めるのですが、全部読むにはプレミアム会員にならねばならなかったので最後まで読みたかったので契約してしまいました😅著書の家族に56年間仕えたフィリピン人女性(家族は彼女をロラと呼んでいました)について...
場所 瀬戸内寂聴
- 2021/12/15
- 20:56

父の故郷「南山」、母の故郷「多々羅川」、夫と娘を捨てて出奔した「名古屋駅」、作家としての出発点であり、男との複雑な関係も始まった「三鷹下連雀」そして「西荻窪」「野方」、ついに長年の出家願望を成就させた「本郷壱岐坂」。父、母を育み、様々な波乱を経て一人の女流作家が生み出されていった土地を、八十歳にして改めて訪ね、過去を再構築した「私小説」。野間文芸賞受賞作。出版社からのコメント担当編集者より2001...
ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち ブレイディみかこ
- 2020/08/22
- 09:50

Yahoo!ニュース|本屋大賞2020 ノンフィクション本大賞史上初! 著者2年連続ノミネート!『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に次ぐ待望の最新エッセイ集、10万部突破!!日常をゆるがす大問題を前に果敢に右往左往するおっさん(おばさん)たちの人生を音楽にのせて描く。ブレイディみかこの新たなる代表作、誕生!!恋と離婚、失業と抵抗。絶望している暇はない。EU離脱の是非を問う投票で離脱票を入れたばっかりに、残留派の...
誕生日休暇 角田 光代(ラジオ文芸館)
- 2020/08/18
- 15:07

『愛がなんだ』から角田さん繋がりです。これ前も聞いた記憶があるので再放送ですね。運命の不思議についての話ですね。ボタンをひとつかけ違えると全く違う人生になるという。でもこの話の場合はちょっと違和感がありましたね。もうすぐデートの時間なのにずっと留守番電話になってるとか、待ち合わせ場所で元彼に声をかけられて着いていくとか。「たられば」はいつもあるけどこの小説の中のエピソードはかなり作為的な感じがしま...