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ブルー・リベンジ




2013  91分  アメリカ フランス 

かつて両親を殺されたホームレスの青年が釈放された犯人に復讐するサスペンス・スリラー。第66回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞するなど各国で高く評価された。

wowowガイドブックより





これはかなり当たりでした!!👍✨復讐劇というとスタイリッシュで最後に目的が達せられて気分爽快というパターンのものが多いかと思いますがこれはその逆というか主人公がごく普通の不器用な人なのでスタイリッシュなシーンは皆無だし見終わるととても重たく不幸な気持ちになるという作品。流血が多くグロいシーンもありますのでご注意ください。


不器用ながらも両親を殺された恨みを晴らそうと、又姉を守ろうとするトワイド(主人公)の人となりがいいです。基本大人しい人と思われますが敵に立ち向かう姿勢にぶれが無いです。派手なアクションシーンも無いですがさらっと流れていかない重々しさがありました。ナイフが刺さったタイヤが回転するシーンが印象的。途中でドワイトを理解し協力してくれる友達(ふくよかでメタル系のTシャツを着ていて武器に詳しい)のキャラも好きでした。彼がドワイトの希望どうりに昔の写真を焼くシーンがいい。ラストシーンの余韻と言いセンスのいい監督と思う。


監督はジェレミー・ソルニエという人ですが何が驚いたかって脚本、監督、撮影を一人でやっているんです。この人まだIMDBにバイオも載ってないので詳しいことは分からないのですがどうもカメラマン出身の様で音楽関係のものを多く撮っている様です。だからなのかこの作品の中にもライブハウスの様なところが出てきます。もう一つ驚いたのは多分どなたも御存じないかもしれませんが私の大好きな映画で『ジャズシンガー ジャッキー・パリスの生涯』というドキュメンタリー作品があるのですがこれの撮影にもこの人の名前がありました。やはり音楽と関わりが深いと思われます。因みにこの人の新作GreenRoom(アメリカで4月にリリース。どうでもいいことですがblueの次はgreenなんですね)もバンド関係の話みたいです。もうすっかり私の中で注目監督になりました👍💕



ドワイトとお姉さんは自分たちは何もしていないけれど両親と二人に関係した人々のことで悲惨な人生になってしまったのですがこれは本当に罪深いことだなぁと思わせました。先ほどたまたまyahooのニュースで作家の津島佑子さんの訃報を見ましたが太宰がああいう逝き方をしたので色々と大変な人生だったのではと思いました。(津島さんは「私には親は母だけ。」と言っていたそうです。)やっぱりというか当たり前のことだけど家族がいる人はまっとうに生きないといけないんだなぁと思いました。因みに太宰作品は好きです。

それとこの作品を見て改めて銃は規制しなければならないと思いました。銃社会に警笛を鳴らしている作品でもあると思います。


地味だけど味わい深い佳作と思います。
個人的にはとってもお勧め作品です!!!



TV(BS)にて
★★★★★★★★





コメント

No title

りゅうちゃん

佳作と思いますがかなり虚しいし悲しい内容です💔

No title

この映画みてみたいです♪
今ランチタイムしながら、お~~っと思いました♪
ナイス☆

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kamieru

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三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
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