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フェイス・オブ・ラブ





2013    92分  アメリカ

アネット・ベニング、エド・ハリス、ロビン・ウィリアムズの名優3人の共演で贈る大人のメロドラマ。5年前に亡くなった最愛の夫と瓜二つの男性と出会い、恋に落ちた女性の揺れる心模様を綴る。監督は、これが長編2作目のアリー・ポーシン。30年間連れ添った最愛の夫ギャレットを、突然の事故で失ったニッキー。悲嘆に暮れ、絶望の中で時間だけが過ぎていく。それから5年、少しずつ立ち直り始めた彼女の前に、ギャレットと瓜二つの男性が現われる。戸惑いつつもギャレットとの思い出がよみがえり、心浮き立つニッキー。やがて彼がトムという名で、大学で美術を教える画家であることを突き止める。そして彼の講義を受講したいと積極的にアプローチしていくニッキーだったが…。







久々にすばらしい大人のラブストーリーを見ました。ラスト号泣
・゜・(ノД`)・゜・。

オゾンの『まぼろし』を思い出しますね。あれはサスペンスタッチだったし内容も違いますが奥さんがもういない夫をとにかく好きで仕方がなく、いないという現実と向き合えないというところが同じです。ここまで来るとカウセリングを受けるしかないというレベルですがニッキーはトムを一目見たその瞬間から夫との日々を取り戻す為だけに生きる。でも彼は夫ではなくてトム(別人)なのだけれど。時々ニッキーは自分でも何をやっているんだろうと思う瞬間もあるのだけれどでもどうしても山本リンダ状態(もうどうにも止まらない)😅。


『まぼろし』の中でとても印象的で忘れられない台詞があります。夫のジャン失踪後も彼を諦められないマリーが彼女に想いをよせる男性に対して言う台詞。「じゃあ言うけどあなたじゃ重さが違うのよ。」ジャンは恰幅がいい人だったのです。この台詞にジャンとマリーの親密さが窺われます。
トムとギャレットの場合重さもほぼ同じと思われ、顔も声も同じなので大変始末が悪い😖ニッキーが正気を失う気持ちも少し分かるような💧
しかしかなり重症すぎてニッキーがトムを見て突然泣いたりトムを「ギャレット」と呼んでしまうことが何度もあり端から見ているとかなり痛い😞💥ゾッとすると言ってもいい。それ程愛していたというのは分かるがこれはあってはいけないこと。でもトムはニッキーをとても愛しているからとても悲しい。正に悲劇😢💔

人生って皮肉ですね。ちょっと『マディソン郡の橋』と『燈台守の恋』を思わせるところもあると思いました。それはトムもアーティストだったというところもあります。


なんと言ってもキャストが素晴らしいので演技が秀逸です。エド・ハリスは最近は○そじじいな役が多いので(それがとても似合うのだけれど)ひさしぶりにナイスガイの役を見て新鮮でした(笑)いゃあしかし役者ですね。流石です。アネット・ベ二ングもとても素晴らしかった。そしてロビン・ウィリアムズ。亡くなる前年の出演作品です。ニッキーの隣人役でしたがニッキーに「君は正しい。僕は間違いばかりだ。」という台詞のシーンで涙が出てしまいました。こういう普通のおじさんの役でも何とも言えない味わいがあって。。。本当に惜しい人を亡くしましたねm(_ _)m


しかしこういう地味な作品をこういうナイスなキャスティングでよくぞ世に出してくれたと有り難く思います。もっとこういう大人の良質な映画を作ってほしいです。細々でも需要はあると思いますし高齢化社会ですから。是非大人の為の素敵な映画を
✨✨


何と言ってもラストが素晴らしいです。タイトルの意味が分かります。そこに至るまでが説明不足の感は否めませんがそれでも素晴らしいラストでした。


☆ちょっと蛇足☆


因みに二人は美術館で出逢いました。正確にはニッキーがトムを見つけたのですが。ラブトーリーの始まりの場所が美術館というのが個人的にとても憧れます。私も勿論美術館には何回か行っていますが素敵な出逢いがあったことはありません(笑泣)
男女の出逢いが美術館と言えば『殺しのドレス』を思い出しますがあれはサスペンスなので置いておいて(笑。因みに大好きです。)男女が美術館で出逢うラブストーリー絡みのヒューマンドラマでジーナ・デイヴィス主演のANGIE (邦題『愛に気づけば...』)という映画があります。マイナー作品なのでご覧になっている方はあまりいないかもしれませんがジーナの他にスティーヴン・レイ、ジェームズ・ガンドルフィーニ、クリス・ペン(ショーンの弟)など個性派が出ていて今となっては貴重だし映画としても私は好きだったので(これを見て美術館での出逢いに憧れた)御興味のある方は見てみてください。


話関係ないけど明日オスカーですよね。私はレオ様がついにオスカー獲得かという話題には全く興味がありません。(ごめんなさい💦)去年の受賞作品もまだ見ていません💦とりあえずwowowで録画したノミネート作品の解説番組を見ようと思います😊因みに録画したグラミーもまだ半分しか見てないのでした😅




TV(BS)にて
★★★★★★★☆

コメント

No title

アニーホールそうでしたっけ?見てるんですけど(笑)美術館のシーンは覚えてます。全体が暗かったですよね。
それよりもウッディアレンの台詞「君とここで去年マリエンバートでを見たんだ。」が記憶にあります。去年~は未見ですがアランレネ大好きなので見たいです。

No title

絶賛ですね。美術館での男女の出会いでは「アニー・ホール」を思い出します。(笑)

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三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
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