2016 107分 日本
「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」の新海誠監督が、夢の中で入れ替わる少年と少女を主人公に贈る青春SFファンタジー・アニメーション。入れ替わりが巻き起こす思春期ならではのコミカルで甘酸っぱい青春模様と、2人を待ち受ける思いも寄らぬ運命の顛末を美しい映像とともに綴る。声の出演は神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子。
千年ぶりとなる彗星の接近を1ヵ月後に控えた日本。山深い田舎町で鬱屈した毎日を過ごし、都会の生活に憧れを抱く女子高生の三葉。ある日、夢の中で自分が東京の男子高校生になっていることに気づき、念願の都会生活を満喫する。一方、東京の男子高校生・瀧は、山奥の田舎町で女子高生になっている夢を見る。そんな奇妙な夢を繰り返し見るようになった2人は、やがて自分たちが入れ替わっていることに気がつく。戸惑いつつも、メモを残してやりとりしながら、少しずつ事実を受け止めていく瀧と三葉。ところが、互いに打ち解けてきた矢先、2人の入れ替わりは突然起こらなくなってしまう。そこで瀧は、夢の記憶を頼りに三葉に会いに行こうと決心するのだったが…。
感動的な部分もありましたが(最後うるっと来ました。隣の席の人も泣いていました。)一言で言うとあまりよく意味が分かりませんでした。これは要するに幾つかのパラレルワールドが繋がっているということでしょうか。
起承転結がはっきりしているものが好きなのでそこがイマイチすっきりしませんでした。比較するなと言われるかもしれないけれど宮崎アニメはこういう意味が分からないものはそう言えば無かったなあとふと思いました。
それから絵が表面的だなあと思ってしまいました。街並みは相変わらず美しかったですが特に食べ物がとても平面的なのが気になりました。あえてそうなっているのでしょうか。でも気になりました。
舞台となっている場所が話題で聖地巡りが人気という話題を聞きますが(そこで冬ソナを思い出す私は古いのでしょうか(笑)因みに未見。)日本にはこういう美しい場所が色々あるということを知れたのは良かったです。地方の美しさもですがバイト先の美人の先輩とお茶しているカフェなど素敵でした。
特に岐阜県は私は隣の県(石川県)で生まれているので親近感がありました。私の場合両親が結婚と共に上京したのですがもし地元にいたなら私も彼女の様に故郷を出たいと思っていたのかなあなんて思ったり。
それから最後のシーンの時代設定がびっくりしました。えっ👀⁉って感じ。あそこらへんがとってもSFっぽいなあと。
もしかして二人は生まれ変わっているのですか?とか色々考えてしまいました。私の考えではさっきも書いたけどパラレルワールドということなんだろうなと。或いは愛は。。。(ネタバレになるので書けません)
特に斬新なところは無いし最初に書いた理由で大ブームになるほどの傑作とは私は感じなかったのですが(ごめんなさい)街並みの美しさを見るだけでも観て損したと思うことはないのでは?と思います。
個人的に好きだったのは「何で私泣いてるの?」の描写です。挿入歌で(はっきりした歌詞を覚えていませんが)
「涙がこぼれるのは感情(魂?)が僕を追い越したからなんだ」
というのを聴いた時いい歌詞だなあと思いました。
いつもの映画館にて
★★★★★