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悲しみよこんにちは




1957 97分  アメリカ/イギリス

父と2人暮らしの少女セシール。彼女は毎日惨めな悲しみに暮れていた。その起因は1年前の夏にさかのぼる。数年前に母を亡くした17歳のセシールは、南仏の別荘で父レイモンと若い愛人エルザの3人で幸せに暮らしていた。また、海辺で学生フィリップと出会い恋に落ちていくセシール。そんなある日、母の友達だった中年女性アンヌがセシール一家の前に現われる。そして間もなく同居することになったアンヌは、やがてレイモンと親密になり、結婚を決めて我が物顔にはびこる。その結果、蚊帳の外にいたセシールとエルザを復讐に駆り立たせてしまう…。

allcinemaより








サガンの原作は未読です。セシールカットのセバーグが超キュートでした。ドモンジョ、カー、ホーンもそれぞれ素敵だったけど二ーブンは何故この様な特別ハンサムでもない初老のおじさんがモテるのだろうと思った。確かにお金持ちでプレイボーイな感じは出ていたけれど個人的にはもう少しセクシー俳優が良かったのではと思った。ジュリエット・グレコの歌唱シーンと悲しげな曲も良かった。
ソウル・バスのタイトルと菅井汲の絵はとても印象的。現在がモノクロで過去が(特に青い海が印象的な)鮮やかなカラーという構成はセシルの心は現在は死んでいて過去に想いを寄せているという状況が象徴されていて良かった。
でもやっぱり全員フランス人俳優で全編フランス語で作った方が良かったと思う。

一番心に残ったのはアンヌ(カー)の最後の言葉です。あそこに彼女の人格が象徴されているでしょう。それとは対照的に残された者たちは愚かな日々を繰り返すのみ。特にセシールのパパは救いようが無い。
この映画に登場する人物の中で一番幸せに人生を送れるのはエルザ(ドモンジョ)でしょう。人並みに悲しむけれど根は楽天的だから。ああいう人羨ましいです。
それとラストシーン。あれはダンスシーンと共にハイライトですね~。素晴らしいです。

オットー・プレミンジャーの作品は沢山は見ていないけれど、今まで見た作品の中で一番中途半端な印象でした。でもセバーグがキュートなのでそれだけで見る価値はあるでしょう。それにしてもこんなに可愛い人だったのに40歳で亡くなるなんて。。。でもそういう例は何故だか少なくないのですよね。。。でもこうして映画の中で永遠に生き続ける(-_-)
因みに過去に見たオットー・プレミンジャーの作品で一番インパクトがあって忘れられないのは『バニー・レークは行方不明』です。一度見たら決して忘れられない凄い映画でした。



TV(BS)にて
★★★★★★







コメント

No title

アンダンテさん

私は原作を読んでいないので映画を楽しめたと思います。
小説を映画化したもので原作を読んだものでは良かったと思った映画はありませんから。

サガンは昔ブームで特に女性が熱心に読んだと聞いています。私もいつかは読んでみたい気持ちはあります。

No title

F・サガンの原作は何度も読み返しました。少女の危うい心理が、その是非とは別次元で秀逸でした!ジーン・セバーグのセシル・カットは一世を風靡したのですよね。
サガンの小説 沢山ありますが、今では「悲しみよこんにちは」位しか書店に並んでいないのです。ちょっと悲しい…

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