1994 154分 アメリカ
監督デビュー作「レザボアドッグス」でも時制を越えた展開を見せたQ・タランティーノが、さらに大きく時制を交錯させて複数のエピソードを繋いだ異色のバイオレンス・アクション。強盗の計画を立てているカップルを導入部に、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ビンセントとジュールス。ボスの情婦と一晩のデートをするハメになるビンセント。ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサーのブッチ。誤って人を殺し血塗れになった車の処理に右往左往するビンセントとジュールス。ギャングのボス、マーセルスを軸としたこれらの物語がラストに向けて収束していく。錯綜する時制の処理は思ったほどのまとまりではないが、スピード感溢れる暴力描写と、与太話で構成されるセリフの数々は充分に面白い。2000年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールに輝いたこの作品で、タランティーノ節は完成された。個性溢れるキャストも大きな魅力だが、実質上の作品の主役ビンセントに扮するトラヴォルタが、それまでのブランクを吹き飛ばす存在感で素晴らしい。
事前知識はタランティーノ作品ということと、あの有名なダンスシーンを画像で見たことがあるというだけ。
タランティーノって基本あんまり好きじゃないので見ず嫌いでしたがたまたまTVでやっていたので見たら面白かったです。不規則時勢ものも好きだからそこも楽しめました。
感想は殆ど漫画という印象。ギャク漫画ですね。特にマーセルスとブッチのハイライトシーンはかなり面白かった。あんなところであんな風に出合うなんて面白すぎる(笑)。「どうする?」「あ、そっちの話か。」には爆笑したヾ(≧∀≦*)ノ〃
噂のダンスシーンも画像でしか見たことが無かったので実際に踊っているシーンを見て面白かった。それよりもあの店自体が面白かったけど。あれは実在のお店?今でもあるのでしょうか。
何気にキャストが豪華なのも驚いた。監督二作めでこんな豪華な人たちを集められるなんて凄い。
個人的にはジョン・トラボルタとブルース・ウィリスが良かった。特にトラボルタが光っていたと思う。ヴィンセントとジュールスのコンビも良かった。いつも二人でどうでもいい話をしているのだけれどその都度真剣に聞いてしまった(笑)ハーヴェイ・カイテル、クリストファー・ウォーケン、スティーブ・ブシェミ、エリック・ストルツなどの脇役の使い方も絶妙で感心した。タランティーノは役者としては存在感が無いかなと。
面白かったけど基本汚い言葉と暴力流血の世界なのでそういうのが生理的に好きじゃないから私は一度見れば十分。犯罪者が聖書の引用も違和感があるなあ。神は全ての人に平等だとしても。
私は『レザボア・ドッグス』の方が印象に残っている。あっちはもう一度見たいけどあれも流血シーンがきつかった記憶があるので。
因みにIMDBのユーザーレビューを見てみたら最初の5つ位は10/10だったけど以降は殆ど1/10や2など最低評価が連なっていた。23年前は旬の映画だったけど時と共に人々の評価も変わるのでしょうか。因みにこれってパルムドールだったんですね👀❗ちょっとびっくりでした。パルムドールの基準もよく分からないなあと思いますが。
TV(BS)にて
★★★★☆