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火女






1970    98分  韓国

キム・ギヨン監督本人による『下女』のリメイク作品


下女(1960)のソフトの特典映像で存在を知りました。その中で韓国の映画監督が色々語っている中で、オリジナルよりこちらの方が好きだと言っている人もいました。
因みにyoutubeで見ました。それは画面にフランス語字幕が出ていて、他に幾つかの言語の字幕のオプションがあり、それを選ぶとフランス語字幕が出ている上に選択した言語の字幕が出ると言う凄いことになってました(笑。因みに日本語字幕は無し)。その中に英語があったのでそれで見ました。

ある家庭に家政婦さんが入ったことから家庭が崩壊していくという基本的な内容は同じですが、これは舞台が夫は作曲家(オリジナルはピアノ教師)、奥さんは養卵をやっている(オリジナルは家で内職をやっている)という内容になっていました。






この機械がコーエン兄弟の『ファーゴ』を思い出しました

家の内装はオリジナル程ではないけれど、こちらも少し特徴がありました。





上の画像の斜めの大きなパーテーション?が変。
下のは手前と奥に昆虫の絵、象の置物が。
よく見るとスキップフロアですね?


オリジナルの方は家政婦さん役の女優さんがとてもワイルドで挑戦的な性格でしたが、こちらの女優さんは天然系のキャラでした



栓を開けたビールがこぼれそうになり慌てるシーン。



やっぱりネズミを掴むシーンが出てきます


もう一つの特徴としてこちらの作品にはミステリー要素を加味してありました。



私はオリジナルの方がインパクト大と思いましたがこちらもよくできていると思いましたし、十分強烈でした。
結末はやはり大変虚しいものになっていました。
オリジナルはモノクロでこちらはカラーなのでそれも印象が違いますが、描かれている根底にあるものは同じだなと感じました。
人間の業の部分と言いますか。

因みに1982にもリメイクした作品がある様ですが、それは見れていません。下女のソフトの特典映像でちょっとだけ映像がありましたが、あるシーンで監督手描きのイラストがセットに使われていて、それが洞窟の壁画の様な独特な絵なのが印象的でした。やっぱり監督をやる様な人はアーティスティックな才能が元から違うんだなぁと思いました。


因みに82バージョンもこの様な凄いカバーになっています




ぴかぴかボディも怪しいけど手前の鶏が怖いですね💦

キム・ギヨン監督の他作品も見たいのですがもおそらく見れないのかなと思うのですが。残念です。


★★★★★★




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