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処女の泉





1960  89分  スウェーデン


スウェーデンが生んだ世界的巨匠イングマール・ベルイマンが、敬虔なキリスト教徒の娘に降りかかった悲劇と父親の復讐を通して“神の不在”を描いたドラマ。16世紀スウェーデンの田舎町。豪農のひとり娘カリンは、教会へ向かう途中で3人の羊飼いに出会う。貧しそうな3人に食事を施すカリンだったが、彼らはカリンを強姦した上に殺害してしまう。娘の悲劇を知ったカリンの父テーレは、復讐心から3人を惨殺するが……。2013年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。


映画.comより








有名作品なのでストーリーは知っていましたが、実際に見ると衝撃でした。
役者が素晴らしい。皆表情だけで演技ができる人たち。物語も宗教観は難しいけど、ストーリー自体は分かり易い。

一番思ったことは、この悲劇の根本にあるのは、両親の無知です。この時代はタクシーも無いし、手軽に使える自衛用の武器も無いから、女性だけでちょっとそこまで(この場合は結構遠かった様ですが)お出かけというのは、命取りに。しかも女性二人で、内一人は妊婦だったので、どう考えてもそれ自体が無謀です。絶対に男性の護衛をつけるべきでした。よってこれは両親の罪です。

でも神様が存在するのであれば、危険な目に遭っても、神の御加護の元に無事に生還できる筈では?しかし娘は救われなかった。それでも(この様な悲惨な目に遭い、自らの手で罪を犯したことを、共に神は見ていたのは何故なのかと神に問いながらも)宗教は捨てない(なので悲劇の現場に教会を建てると誓う)という内容。

上の解説では“神の不在”を描いているとありますが、この様な悲劇があっても、罪を犯しても、これから何があろうとも、彼らにとっては常に神が存在するということなのだなと私は解釈しました。

人によって解釈は様々とは思いますが、圧倒的な迫力のある作品なので、未見の方には是非一度見て頂きたいと思います。


インターネットにて
★★★★★★★

コメント

No title

てっどさん

残酷な映画です。
ストーリーは単純ですが、宗教観は難しいです。

今まで見たベルイマン作品で、一番インパクトがありました。

No title

へぇ~、わかり易い映画なんですね。
自分もいずれは見ようと思ってました。
この映画を北野武がエッチな映画だと思って見たらがっかりした、という笑い話を思い出しました笑。

No title

> たっふぃーさん

色々考えさせられる映画ですね。

No title

死ぬまでに絶対観なくてはいけない映画の一つですね、、、

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