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蒲団(田山花袋)を聞いて…

NHk教育ラジオで田山花袋の蒲団の朗読を聞いています。

未読ですが有名作品なのでストーリーは知っています。

あらすじ

主人公の竹中時雄は、34、5歳のくたびれかけた文学者。生活は単調で、家庭は子供が3人もあり、もはや新婚の甘い夢も覚め果てた。

不満だらけの彼は、おりしも自分を慕ってやって来た若い女弟子・芳子にひそかに恋をする。しかし生来自意識が強く、万事に惑溺することができない。

彼女に恋人ができると、嫉妬で煩悶し仲を裂こうとするが、結局彼女は父親に引き取られ去っていく。彼は芳子の蒲団に顔をうずめながら、思いを慰める。

出典 NAVERまとめ



改めて朗読を聞くと時雄の自己中さ、嫌らしさにびっくり(@_@)
妻子(子供3人!)のある身で弟子の芳子に横恋慕し、芳子の恋人の田中に嫉妬!
芳子を見張るために自宅に住まわせる。
芳子の両親に芳子と田中の仲を許してやってほしいと手紙を書き、内心は反対されるに決まっているので二人の仲を裂くために手紙を送ったという姑息さ!
あげくの果てに芳子のことを、「どうせ汚れた身なら自分が芳子と通じて性欲を満たせば良かった」とまで!!!
よくもここまで自己中になれるなと。

そして有名なラストシーン。
芳子が去ったあと芳子の蒲団の匂いを嗅いで泣くという変態的な女々しさ❗
信じられない❗❗

個人的には金色夜叉の方がずっといいなあ(私の持っている「日本の名著」という本の同じ項目にこの両作が入っているので)。宮もかなりしつこいけど金色夜叉の方がずっと美的だもの。

ところでこの蒲団は事実ベースの様で、モデルの人物がいるのですよね。それもwikiに書いてあるので、ご興味のある方は見てみてください。二人(小説の芳子と田中。現実の岡田美智代と永代静雄)はその後結婚して子供も設けたけれど結局破局したんですね。岡田美智代のその後の人生もドラマチックで、wikiを読んでるだけで映画を見ているような気持ちになりました。

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