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ルージュの手紙





2017  117分  フランス


フランスを代表する女優カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロが対照的な義理の母娘を演じる人生ドラマ。助産師の生真面目な中年女性が、30年ぶりに現われた継母に戸惑いつつも、過去のわだかまりを乗り越え、彼女の自由奔放な生き方も少しずつ受け入れていくさまを、ユーモアを織り交ぜつつほろ苦くも心温まるタッチで綴る。共演にオリヴィエ・グルメ。監督は「セラフィーヌの庭」「ヴィオレット ある作家の肖像」のマルタン・プロヴォ。
 助産師として働くクレール。真面目すぎる彼女は子育てを終えた今も、堅実で禁欲的な日々を送っていた。そんな彼女の前に、30年前に突然姿を消した継母のベアトリスがいきなり現われる。酒とギャンブルが大好きで自分勝手に生きてきた彼女だったが、癌になったことで、生涯で唯一愛した男性にもう一度会いたいと戻ってきたのだった。しかし当のクレールの父は、ベアトリスが理由も告げずに去った直後に自殺していた。父と自分を捨てた憎むべき存在のベアトリスとの思いがけない再会に、戸惑いと苛立ちを隠せないクレールだったが…。

allcinemaより















画像中に英語の字幕が入っていますが、英語圏用のトレイラーからの画像だと思います。たまたま拾った画像に入っていました。全編フランス語です。因みにこれはベアトリスがクレールに、仕事は何してるの?と訊いた時の台詞です。You're so seriousがベアトリスらしいです。

これが実話なら凄くいい話です。夫と義理の娘を捨て、そのまま音信不通だった女性(ベアトリス=ドヌーヴ)が、30年後にいきなり義理の娘(クレール=フロ)の前に現れる。
クレールにすれば何を今更だけど、自身が命に向き合う仕事(助産婦)をしていることもあり、ベアトリスの老いた命に対しても無下にできず、そうこうしている内に二人の間に絆が芽生えていく。
本当にいい話でした。何と言ってもWカトリーヌが最高。流石にベテラン女優二人とあって、もう何も言うことはありません、お見事👏✨という感じでした。でも主役はフロですね。二人とも適役だと思います。

個人的なことですが、クレールの仕事上出産のシーンが度々出て来るのですが、自分の出産が辛い内容だった為トラウマになっているので、もう昔のことですが、今も出産のシーンを見るとその記憶が蘇るので、そこはきつかったです。
しかし今日たまたま女性が電車内で出産したニュースがありましたが、たまたまその女性の近くに元看護助手の女性(そしてこちらの女性はお母さん、つまり出産の経験もあった)がいて、産気づいた女性を傍でサポートしたという話に感動して涙が出ました。神様の采配としか思えません。このニュースを聞いた時も、映画の中のカトリーヌを見た時も、命に携わる仕事は辛いこともあるだろうけれど、本当に素晴らしいと思いました。(なので医療ミス等無いように最善を尽くして頂きたい!)

私の大好きなMY WIFE’S ROMANCEで老いらくの恋を演じていて最高だったオリヴィエ・グルメがクレールのBF役で出ていていい感じでした。この人凄くいい役者だと思う
やっぱり私の大好きなあの頃エッフェル塔の下でで若き日のポールを好演していて、すっかり魅せられたカンタン・ドルメールがクレールの息子役で出ていたのもラッキー♫という感じでした。今作では脇役でしたが、やっぱり我が道を行く青年の役でしたね(笑)

因みに邦題「ルージュの手紙。」(原題は「助産師」)の意味は終盤に分かりますが、かなりぐっと来ます。

フランス映画が好きな方は是非。そうでない方にも大人ならお薦めできます。


★★★★★★★★





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