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ベロニカとの記憶





初恋の記憶が、
揺らぎだす。

奇妙な遺品が呼び覚ます、40年前の青春の秘密――。
人生の謎を自ら解き明かす感動のミステリー。



2017    108分  イギリス

ジュリアン・バーンズのブッカー賞受賞作『終わりの感覚』をジム・ブロードベントとシャーロット・ランプリングの共演で映画化したミステリー・ドラマ。穏やかな引退生活を送る主人公が、1冊の日記の存在をきっかけに、かつての親友と初恋の女性との苦い青春の記憶を呼び覚まし、その不確かさを思い知らされて過去の真実を突きつけられるさまを切なくも感動的に描き出す。監督は「めぐり逢わせのお弁当」のリテーシュ・バトラ。
ロンドンで中古カメラ店を営みながら平穏な年金生活を送っていたトニー。ある日、法律事務所から一通の手紙が届く。そこには、初恋の女性ベロニカの母親セーラが亡くなり、一冊の日記が彼に遺贈されたと記されていた。しかしその日記は、トニーの学生時代の親友エイドリアンのものだった。彼はトニーと別れたベロニカと交際し、やがて自ら命を絶ってしまった。そんなエイドリアンの日記をなぜセーラが持っていたのか。しかも今はベロニカのもとにあり、トニーへの引き渡しを拒んでいるという。思いがけず過去の記憶と向き合い、日記を読まなければとの思いを募らせ、ベロニカとの再会を決意するトニーだったが…。


allcinemaより


















館で予告編を観た時に、何はともあれこれは絶対観たいと思ったので、観て来ました。面白かったです!!とても好みでした。

原作小説は未読。なので上に書かれているストーリー以外は何も知らず。予告編を観た時、これは多分ゲイとバイセクシュアルが複雑に絡んだ三角関係の話なのだと予想したが、全く違い(;'∀') でもある意味もっとぶっ飛んでると言うか、驚愕の結末でした。


でもこのお話。大まかなストーリーは伝えられますが、肝心の部分は描かれないのです。エイドリアンが自殺するまでの経緯や心境。日記の内容。何故セーラがエイドリアンの日記を持っていたのかについての詳細。エイドリアンが亡くなるまでの半年間、彼はとても幸せだった(セーラ談)理由。意外な第3者について。色々なことが謎に包まれたままです。このストーリーは一人称(トニーの語りと回想)でのみ語られるので(再会したベロニカは殆ど何も語らない)、他の人からの証言が無いため多くの謎は永遠に謎のままです。そこに強く惹かれるのかもしれません。舞姫のモデルは誰だったのかがはっきりと分ることはないけれど、永遠に気になる様に。

トニーはベロニカとエイドリアンが出逢ったのは自分は関係ないと思っていたが、旧友たちに二人を逢わせたのは自分(トニー)だと言われ、意外に思う。こういう思い違い(記憶違い)のまま何十年も経ってることって人生では幾つかあるのでしょうね。隠されていた真実を知った時に人生が変わることもある。それが「終わりの感覚」なのでしょうか。

シャーロット・ランプリングにハズレ無し。今回は出番も台詞も少なめですが、あの目力だけで満足してしまうのです。台詞なんか無くてもあの視線だけで秒殺なのです。トニーと40年ぶりに会った時Helloの後の台詞が、あの表情で「剝げたわね。」最高です(笑)。

ジム・ブロートベントは「ウィークエンドはパリで」でも変なおじさんだなぁと思う役だったし、「アイリス」でもちょっと変態っぽかったし、普通じゃない人が得意ですね。今作では娘が臨月で絶不調で車から降りてげろりんしてる時に、それを心配するでもなく、ポケットから昔の手紙を出して読んでるところが駄目だこのおじさん🙅と思った。


シャーロット・ランプリングが出演している映画でさざなみというのがあります。これはシャーロット演じる妻が夫の50年前の秘密を知ってしまい、それによって平穏だった夫婦に亀裂が生じるというお話です。このお話の場合は「そのこと」は明らかに知らない方が良かったことだったのですが(なので亀裂が深くなった)、今回トニーが経験したことは、それによって彼は自分を顧みることができ、良い方向に変わることができた(トニーが病院のホール(一番下の画像)で元妻に言った台詞は本当に素晴らしい。あの一言で全てのわだかまりを水に流そうという女性は多いでしょう。以前の彼なら決して言えない言葉だった)。こうして見ると、ずっと知らない方がいいことと、結果的に知った方がいいことがあるのだなと。でもその運命をコントロールできない場合もあるからそこが難しいですね。


これはもう一度DVDで見ないと駄目です。一瞬の映像や短い台詞に意味があるので、それらを静止画像でチェックしながら見直さないと。是非そうします。


このミステリアスな話にすっかり魅せられたので原作小説を注文しました。読むのがとても楽しみです。こういう映画を観る為に生きているという感じです。こういうタイプの映画が永遠に無くなりませんように。


★★★★★★★★








コメント

No title

アンダンテさん

トニーは特に鈍いですね。奥さんが「足の調子はいいわ。」と言った「あと」に「足はどうだい?」完全にずれてます。
でもよく修正しましたね。心がけに感心します。

台詞は今回は特に少ないです。

No title

人間、特に若い時は正しくものが見えていないのか、トニーが特別 鈍かったのか…?
ランプリングは昔から台詞の少ない役が多かったように思います。

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