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わらの犬






1971  115分  アメリカ


イギリスの片田舎に越して来た学者夫婦。暴力を否定する夫は周囲の仕打ちにもひたすら耐え続けるが、ある夜、かくまった精神薄弱者に牙をむく村人相手に遂にその怒りを爆発させる……。妻(S・ジョージ)の輪姦シーンも強烈だが、後半繰り広げられるバイオレンス・シーンはそれまでの鬱屈があるだけに物凄い迫力となっている。暴力派と呼ばれたペキンパーの面目躍如といった感はあるが、このカタルシスを生み出したのは前半部分がたんねんに描写されているからである。気弱な主人公に扮したD・ホフマンはいつもながらの上手さであるが、ドラマの鍵となる精神薄弱者を演じたD・ワーナーの好演が何よりも光る。


allcinemaより






描かれていることはよく分かります。こういう差別や悪しき風習は今でも世界の色々なことろであるのでしょう。それにしても村人たち(特に車庫を作っていた人たちとアル中おやじ)は野蛮そのものでおぞましい限りです。私はこれを見ていてハネケの『白いリボン』を思い出しました。村中に封建的な悪しき風習と無知(一部変態的な性質)による憎悪が渦巻いており、それによって恐ろしいことが起こるのです。悲劇の多くは悪しき風習、貧困と偏見(一部変態。)から来るものでしょう。このイギリスの村の人たちもそうでしょう(覗きも変態だよ!🙅)。それにしてもアニマルそのものでしたが。そういう人間の心の負の部分をハネケが描くとあの様に不穏になり、ペキンパーだとこの様に直情的なバイオレンスになるのでしょう。
普段大人しい人程壊れると残忍であるというのも事実ですね。

この話は見ていて次に起こることがああなってこうなってと分かってしまう(動物(人?)を捕まえる原始的な装置の使われるシーンなど)のが残念でしたが、暴力シーンの迫力は凄かったです。

猫飼いとしてはDホフマンが猫に果物を投げつけて虐待しているシーンで非常に不愉快になり見るのをやめたくなりました。その後に出てくる残酷シーンも(狩りのシーンも含め)動物好きには辛いでしょう。

そもそもこの夫婦はあまりにも調和がとれておらず、まるで取って付けた様な二人なのでそれが一番不自然でした。

この映画を見て人間は根本は動物なんだと思ったら虚しくなりましたが、しかし人間には知性というものがあるのです。この人たちは知性が無さすぎです。鼠を投げながら変な笑い声を出し自転車を漕いでいる男は殆ど妖怪レベルです(あんなのと一緒にするなと妖怪に怒られそう)。デヴィッドもインテリなのに危険を察知できず呑気なところが抜けています。でも。私がデヴィッドだったら目には目をとは言えどあんな酷いことはできないかも。あの後の人生まともに生きていけるのか疑問です。『処女の泉』の結末を思い出してしまいました。

インパクトはありますが非常に不快で、その不快感が鑑賞後どんどん大きくなっていくので鑑賞後すぐに削除しました。娯楽作品として見ればよくできていると思いますが、二度と見たくないです。

TV(BS)にて
★★★★★★★

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