two lovers

 

2008 　110分　アメリカ

NYのブルックリン郊外で両親と同居しながら憂鬱で息苦しい生活を送るレナード。彼にはかつて結婚を約束した女性がいたがある事情で別れるはめとなりその心の痛手からなかなか立ち直れないでいた。やがてレナードは親たちの仕組んだ見合いによって同じユダヤ系の女性サンドラと知り合い次第に仲良くなる一方で同じアパートの上階の部屋に移り住んできた魅力的な女性ミシェルにより心を惹かれていく

ｆｒｏｍ　ｗｏｗｏｗ


いや～・・・久びにどストライクの映画見ました
典型的な三角関係の内容ですがありふれている題材だけに結構難しいのかなと思いますが非常にしみじみとした苦いラブストーリーで凄く良かったです
劇場未公開だそうですが勿体無い！！

レナードは内向的な優柔不断型。よく言って純粋。悪く言って意気地なし(T_T)
（ホアキン・フェニックスのイメージにピッタリ！！最高です♪）
ミシェルは自由奔放な小悪魔タイプ。サンドラは純粋で優しい女性
という感じで各人のキャラも分かりやすかったです

これを見ていて『マッチポイント』を思い出しました

マッチポイントの内容
↓
＞イギリス、ロンドン。元プロテニス・プレイヤーのアイルランド人青年クリスは会員制テニスクラブのコーチとして働き始める。英国の上流階級に憧れる彼は、やがて実業家の息子トムと親しくなり、その妹クロエと付き合い始める。ところがそんなある日、クリスは女優を目指すアメリカ人女性ノラと出会い、彼女の官能的な魅力に溺れていくのだが…。（ｆｒｏｍ　ａｌｌｃｉｎｅｍａ）

クリスは初めからお金の為だけにクロエとつきあい内心はノラにぞっこんだったんですがいつしか愛よりも上昇志向の方が勝っていき・・・という内容でしたが今作はあそこまで壮絶な内容ではないけど（サスペンスでもないです。でも心情は重たいです）レナードはミシェルにぞっこんだったけどサンドラとも別れられないというところが重なりました

でもレナードはクリスみたいに自分のことしか考えていない酷い男ではなくて愛する人の為に尽力しようとするのでそこが見ていてしみじみ切なかったですm(__)m

結末は結構どんでん返しで私的には意外でしたが「これでいいのだ」（ぼんぼんバカボン！と思いました）

この監督さん（ジェームズ・グレイ）ってホアキンさんと続けて仕事しているんですね
この監督さんの作品では以前『裏切り者』（2001）を見たことがありましたが汚職の話だったということだけ覚えているけど詳細は忘れてしまいました_(._.)_（又見ないと！）
他の作品も社会派の犯罪ドラマな様なのでおそらくはラブストーリーは近作が初めてだったんですね
（ロバート・アルトマンも生前
「いつも違うタイプの作品を作るようにしている。同じ様なの作っても仕方ないだろ？」
と言ってたので色々撮ってみるのはいいのではないでしょうか。同じタイプを撮り続ける人もいるけど）

でも苦い内容というところがこの監督さんらしさなのではないでしょうか




私は良い作品と思うのでお薦めします

ＴＶ（ＢＳ）にて

☆☆☆☆☆☆☆☆