1995 126分 アメリカ
退職を間近に控えたベテラン刑事サマセットと若手刑事ミルズは猟奇連続殺人事件の捜査にあたる。犯人はキリスト教における7つの大罪に基づいて殺人を繰り返していることが明らかに。やがてサマセットとミルズは容疑者を割り出すが、その人物に逃げられ、さらにミルズの素性が知られていたことも発覚する。そしてさらなる殺人事件が続いた後、驚愕の事態が……。独特のビジュアルセンスとダークな物語が話題を呼んだ戦慄のサスペンス・スリラー。
映画.comより
★★★★★もしかしてネタバレ注意★★★★★
まず私のこの映画との関わりを話しますと、もういつだったか覚えてない位前にこの作品のクライマックス部分を見てしまったのです。TVをつけたときにたまたまその場面を放送していたのかもしれませんが経緯をよく覚えていません。その内容は箱の中身が判明し、ブラピが取り乱しているシーン。「その人」が奥さんというのも知っていました。私はその瞬間衝撃を受け😨😨😨😱😨😨😨、最悪なものを見てしまった❗❗この映画は絶対見ない😣❗❗と思ったのでした。でもいつかちゃんと見てみたいと思い、TV放送された時に録画しておきました。それから何年も経ちましたが昨日ついに見ました。やっぱりびっくりでした。
因みに私が知っていたのは上に書いた部分だけなのです。つまり箱の中身と取り乱すブラピ。それ以外の記憶はありません。なので出演者もブラピしか知らなかったので、モーガン・フリーマンやグウィネス・パルトロウが出ているのも知らなかったし、七つの大罪にまつわる話というのは知っていましたが、具体的なストーリーは知らなかったのでそういう点では新鮮でした。
まずオープニングロールが素晴らしい。イメージはずばりNINと90年代そのもの。犯人のサイコ度があますところなく伝わる内容もインパクトがありました。
以降最後まで飽きずに楽しめましたが、やはり結末を知っているというのは楽しさが半減してしまうなあと実感。🙇なのでパルトロウが最初に出てきたときに「。。。🙇」という気持ちになってしまい💔
しかし、私は結末の半分しか知らなかったのです。つまり一番最後の結末、つまりブラピの選択。あそこはびっくりでした。
(@_@)それとケヴィン・スペイシーが出ているのも知らなかったので登場した時びっっくり❗😲❗流石の演技で完璧だなと思いましたが、最近の一連のme too騒動でこの人の本性が世間に暴露されてしまったので、それ以降この人の顔を見たり、名前を聞くと失望する様になってしまい、純粋に(心を空っぽにして)映画を楽しめなくなったので(騒動に関わる人が出ていると)、残念でなりません。この人は役者としては本当に素晴らしいと思うのですが、尊敬できない人物だったと知るとやはりがっかりなのです。今作で彼が演じた「選ばれた人」からすると、ケヴィン・スペイシーは死ななければならない人です。
それはとりあえず横に置いておいて。
この映画はラストの為にある作品ですね。見終わって思ったのは、おそらくこのストーリーはラストを最初に思いつき、そこからストーリーを作ったのではないかと。
正直言うとラストは出色なのですが、それ以外の部分は深みがない気がしました。一番物足りなかったのは各人の人物像が描かれていないことです。ジョン・ドゥは何故殺人鬼になったのか。七つの大罪をテーマにしたのは何故なのか。お金持ちなのは何故?一切描かれない。星が図書館の履歴からあっさり割れるというのも安易では?
ブラピ刑事があの街に来た訳も語られない。パルトロウ演じる奥さんの行動も唐突では?モーガン・フリーマン演じる老刑事の人となりや過去は何となく見えましたが。
こういうところから全体が薄っぺらく感じてしまうのでした。
それにしてもモーガン・フリーマンは何故にあんなに存在感があるのでしようね。もう彼さへいれば安心、問題ないという存在感です。本当に素晴らしい。
ブラピの役は別の俳優の方が良かったのではないかと私は思いました。あまりピンと来なかった。
一つ気になったのはあの箱は普通は危険物処理班が来るまで待ちますよね?老刑事の開封は安易ではありませんか?あのシーンのヘリコプターからの視線は臨場感があって素晴らしかったですが。
この作品を見て『サスペクト・ゼロ』を思い出しました。シリアル・キラーばかりを執拗に狙う謎の男とFBI捜査官との緊迫の攻防を描くサスペンス・スリラー。彼等には共通点がありそれはサイキックである(透視能力がある)ことがセブンとは違う特徴ですが、シリアルキラーものであること、ふたりの男が主役であること、この映画の中にも処刑人が存在しているところが重なりました。でもジョン・ドゥは単なるサイコでしたが、こちらの謎の男はもっと複雑な背景がありましたが。その男の背景が描かれているところに、ラストで感情移入ができました。俳優がベン・キングスレーで名優というのもありますが。
今の時代に見るとやはり古くささは否めないし、先のケヴィン・スペイシーの件も含めてもっと早く見るべきだったなと思いました。live(ミュージシャン)だとおそらく最後の来日だからとか、最悪亡くなることもあるから今観ておかないとというのはあると思うけど、映画の場合は絶対映画館で観たいという以外はソフトやTVやネットで見れるので、基本いつ見てもいいと思うのだけれど、映画も見頃ってあるのだなと思いました。それにしても今作のレヴューを見て、これが一番好きな映画という人が沢山いてびっくりしました。それだけセンセーショナルな作品だったのですね。
TV(CS)にて
★★★★★