内容を簡単に書きます
1901年8月10日オックスフォード大セントカレッジの学長ミス・シャーロット・モーバリー(55)と副学長ミス・エリノア・ジュアデイン(38)がヴェルサイユ宮殿を観光に訪れ宮殿本体を鑑賞後プチトリアノンに向かう途中で道に迷ってしまった
二人はその時から何故か気分が憂鬱になり脱力感が増し周囲の光景が平面的で色褪せて見えた
途中で時代錯誤な格好をした一人の男と遭遇、恐ろしい容貌に二人の足は止まった
そこへ別のハンサムな紳士が現れた
やはり時代錯誤な格好(古風な黒マントとソンブレラ帽)で「聞きなれない訛りのよく聞き取れないフランス語で」「マダム、ソチラニイクヒツヨウハアリマセン。コチラデスヨ。」と教えてくれた
お礼を言い振り返るともう紳士の姿は無く驚いた
二人は目的地に辿り着いたがそれは期待していたいたプチトリアノンとは全く違っていたという
モーバリーは北面からに西面に続くテラスの前のぼうぼうと伸び放題の芝生に一人の女性が座っているのに気付いた
何かをスケッチしている様子だった
スカートが広がった古風なドレスと大きな帽子のいでたちだった
そばを通り過ぎるときに目があった
前は美しかっただろうが今は魅力が失せている中年の女性だった
二人はその後プチトリアノンの部屋部屋を回るうちにすっかり明るい気分に戻った
しかし後からモーバリーがはっきりと見た女性をジュアデインは全く見た覚えがないということが判明した
後に友人から
「プチトリアノンではよくマリー・アントワネットの幽霊が目撃されるらしい。特に8月10日には(1792年8月10日にルイ16世やマリー・アントワネット国王一家が襲撃され監獄に幽閉された)は。」
と聞かされはっとした。
二人がヴェルサイユを訪れたのも8月10日だったのだ
後にモーバリーはアントワネットの肖像画を見て自分が目撃した女性がアントワネットに間違いないと確信した
その後二人は調査を重ね自分たちが訪れた庭園内の地勢や建物の位置、出会った人々の服装、男性が話していた訛りのあるフランス語などがフランス革命以前のものであると結論し、『王妃の記憶の中に入り込んだ』と解釈した
二人はこの体験と調査結果を『ある冒険』と題し仮名で出版、ベストセラーとなった
一方で「妄想」「出鱈目」等と非難嘲笑されたが著者たちの実名と地位が公表されると世間に大きな衝撃が走った
~というお話ですが何故このお話がここまで有名なのかというのは御覧の様に体験者たちが社会的に信頼の置ける立場の人たちだったからですよね
でもそれがイコール真実であるということの証明にはならないしこれが真実だということを証明することは誰にもできない訳で穿った見方をすれば二人が共謀で世間に一泡吹かせよう(お金にもなるし)としてやったことかもしれません(高学歴な方たちですのでもっともらしい文章を書けたでしょう)
しかし私は多分真実じゃないかなぁと思います
地位もあり生活にも困っていない人たちがわざわざこういうことをする理由がないと思うので
真実と思うほうが夢がありますし
マリー・アントワネットと言えば以前にも何度か話していますがどうしても忘れられないのが以前都内(場所は忘れましたが)で催された『ヴェルサイユ展』で見たマリー・アントワネットの私物コレクションです
細々とした小物をよく覚えていますが色々なくにの色々なものがありましたがどれも物凄く趣味が良かったです
そのような浪費に国民が怒り結局悲劇の結末になった訳ですがコレクションは純粋に美しかったです
一番感動したのはマリー・アントワネットの息子の髪で作ったモーニングジュエリー(喪のジュエリー)です
(モーニングジュエリーは浪費とは違いますね)
マリーアントワネットの息子の本物の髪であることとデザインの美しさに感動しました
適当な画像が無かったのですが近い雰囲気だとこんな感じです
髪をこの様に波打たせた感じのデザインでした
それはもっとシンプルでしたが今まで見たアンティークジュエリーの中で一番感動しました
12月号の読者投稿コーナー(読者の不思議な体験を掲載)にもパラレルワールド的なものがあって凄く面白かったです
このコーナーは9割くらいは心霊体験なので違う趣のものは興味深いです
この投稿の内容を簡単に書きます
高校事務員の採用試験を受ける予定の男性(性別がどちらか分からないお名前なので女性かもしれません)がその高校の下見に行った
高校までは1.2キロほどでお寿司屋さんの過度を曲がり15分ほどの道のり
朝8時半に自転車で出かけた
途中の大きな一本道の筈のところが人間の5本の指の様に5本の道に分かれていた
迷った結果一番広い道を行った
道の両側には灰色の防音壁の様なものがありそこに子供たちの落書きがしてあった
もうすぐ学校だなと思ったが一向に辿り着かず人も一人も歩いていない
その時自分は無音の世界にいることに気がついた
その時音もなく霰が降ってきたかと思うと住宅地にある筈の無い防音壁が消え原野の光景が坂の両側に広がった
道は延々と続いており恐怖を感じてUターンしたとき小学生の男の子を見かけたが冬なのに半そでの白いシャツを着ていた
少年は徒歩なのに気がつくといつも私の先を歩いていた
道の脇には大きな↓の看板があり脇には小道が延びており覗いてみると暗闇だった
私は猛スピードで自転車のペダルをこぎ少年を追いこし振り向きもせず坂道をくだり角のお寿司屋さんが見えた瞬間音が溢れ通常の世界の戻った
疲れ果てて家に戻るとなんと4時!!
私は一体何処に迷いこんでいたのか?
この方は7時間半の間異次元空間に迷い込んでいたということになります
これは浦島太郎的なお話だと思いました
或いはこの手でよく聞くお話は海外の民話で妖精と一緒に踊っていたら3日間のはずだったけど村に戻ってきたら25年経っていたとかそういう感じのお話ですね
因みにこコーナーの解説をしている霊能者の方曰くこれはタイムスリップで異次元の迷いこんだものであると
危機感を感じて戻ったから良かったけれどそのまま進んだら戻ってこれなかったかもしれない
タイムスリップ体験談は少ないことから体験する人は稀と思われるが誰の身におきても不思議ではない
だそうでした
このお話は『ドクターパルナサスの鏡』を思い出しました
でもあれは自分の意思で異次元に行きたい人がトリップしていましたけれど
私はムーを多分25年位愛読していますがこのコーナーは特に好きです
このお話は特に面白かった体験談の一つです