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ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人




2010  87分 アメリカ

 慎ましい生活を送りながら、30年間に渡ってお気に入りの現代アートをコツコツと買い集め、いつしか全米きってのコレクターとなってしまった一組の老夫婦の微笑ましくも感動的なアートへの愛が詰まった奇跡の人生を見つめたドキュメンタリー。監督はニューヨーク在住でこれが初監督作品となる日本人女性ジャーナリスト、佐々木芽生

from allcinema


一つ前の映画の記事バスキアのすべてに続きたまたまアート系の作品(これもドキュメンタリー)になりました
映画は何でも基本面白いと思いますがドキュメンタリー程面白いものはないかもと個人的には思います
真実は説得力があるから(^_^)v

ドキュメンタリーも作り手の悪意に満ちてるものやシリアスな社会問題がテーマのものは見ていて手放しに楽しめないけどこの作品の様に愛すべきマニアックな人々を追ったものは特に好きです


私の大好きなひたすら毎日映画館を梯子して映画を観ることに人生のすべてをかける人々の日常を追ったCINEMANIA



や、この間レヴューした本を作る男シュタイデルとの旅の様な何か一つのことに人生を賭けて無心に打ち込んでいる超マニアな人たちを追った作品が一番無心で見れていいな~と思います

あと戦争体験が背景にあって社会派でシリアスですが(無心に楽しめる作品ではないけど)NY在住のホームレスの日系画家ジミーミリキタニさんを追ったドキュメンタリーミリキタニの猫も特に感動したドキュメンタリーなので多くの方に見ていただきたいなぁと思います




ハーブ&ドロシーは↑の解説の通り文字通り現代アートのコレクションに人生を賭けてきた一夫婦のドキュメンタリーです

アートをコレクションするのはお金がかかるから普通の人は膨大なコレクションなんて不可能というイメージがありますがこの二人は裕福ではないにもかかわらずそれを成し遂げてきました
二人のやり方は無名のアーティストと仲良くなって足繁く通うのです
一度仲良くなると終生関係を築く感じです
アーティストが失敗作で処分しようとしている作品を厭わず目ざとくもらったり結構一度行ったら単品では帰らないという感じで(^_^;)複数getしてお帰りの様でした

アーティストの方も下積み時代に作品を買ってもらって助かったというよしみで成功してからも懇意にしている人が多いようでした

アーティストと懇意になるということも才能と言えると思いますがやはり根底にアートへの並々ならぬ情熱があってのことですよね

私が一番凄いと思ったのは二人は投資目的で作品を買うのではなく純粋にコレクションすることが目的なのです
これをいつかお金に換え様とか全く思ってない


二人は自分たちの目で見て自分たちで選んだアートに囲まれているのが至福なのです
それ以上でもそれ以下でもない

正に究極のマニアだなぁと思いました


↑の写真を見てもアートに囲まれているのが分かりますが素人には小学生のお絵かき作品のように見えるものも少なくないけどこれらはお宝の山で著名なアーティストの作品が多数!!
そういうお宝が自宅の居間や寝室の壁や洗面所やベッドの下に溢れているのだからいやはや凄い(@_@。

驚いたのは膨大なコレクションの一部を美術館に寄付することにした時にトラック一台分で住むと思っていたのが一番大きいトラックで5台分だったこと(笑)



それらを全部自宅に所有していたのですからよくアパートの床が抜けなかったな~と思ってしまいました

寄付したときも
「この美術館は作品を売らないし誰でも無料で見れるから良かったわ。」
と言っていたのが立派だなぁと思いました

さすが純粋なマニア!!






↑このシーンは面白かったんですけど(^o^)ハーブさんが「これ向き違うでしょ」と言い学芸員の方が手袋をして向きを変えていました


あとお二人は動物が大好きで猫と亀と魚を飼っていて特に亀は凄く沢山いて水槽が幾つもならんでいましたが美術館の人が水槽の水が溢れたり猫が作品を踏んだりしたら大変だから美術館に収めたほうがいいと語っているシーンでも「確かに」と思わず笑ってしまいました

そういう無造作なところもラブリーに思いました(^o^)♪





本を作る男シュタイデルとの旅でシュタイデルさんが
「インクの匂いに囲まれていたい。もう病みつきなんだ。」
と仰っていたのを見た時自分が生涯ずっと飽きない病み付きになれるものがあり、それに囲まれている人生程至福なことはないと思いましたがこの二人も正にその典型で凄く幸せそうに見えました

私は夢中になれるものが無いので凄くうらやましいです
あと趣味や目的が一緒の御夫婦も一番幸せと思うので羨ましいです

ドロシーさん曰く

「子供には恵まれなかったけどコレクションとお互いと動物たちがいる。」


因みに監督さんは日本人です

良作と思いましたので次回も楽しみにしています


TV(BS)にて
☆☆☆☆☆☆☆☆





コメント

No title

りゅうちゃん


水木夫妻は夫唱婦随というイメージでしたがこちらのお二人は親友というイメージでした
(^-^)v


絵いいですよね~♪
かみえるは今度のおうちにピクチャーレールを設置して絵を飾りたいと思っています
(^-^)/~~
やること色々あるから先になっちゃうと思いますが
絵はいいですよね
心が和みますね
ラファエロの生絵見たいです
感動して空中浮遊しちゃうかも!!
(≧∀≦)

No title

最初の写真を見た時、ゲゲゲの水木夫妻と雰囲気が似ていると思いました(^-^)

トラック5台分というから大きな家なのかと思いましたら、収納上手だったのでしょうか(^-^)
タダで見れる美術館ってのも素敵ですね!!
昨日所用回りしてる途中、インテリアの絵画コーナー見てたら、あっという間にたくさん時間が過ぎてました。心が豊かになれるような気がします♪

とても素敵な映画なんだろうな~って思いました

No title

わかめさん


このお二人は自分たちの心に誠実に行動しているのが最高だなぁと思います
(^-^)v
無駄の無い充実した人生ですよねっ☆

No title

こういう人達というか生き方もあるのですね~
映画観てないんですけど、なんだか観たような気になっちゃいました(^^

No title

ぽこっちさん


私も監督さんが日本人で嬉しいです
(^-^)v


本当に素敵なご夫婦ですね!!
憧れます♪

No title

かっちゃんこんにちは
( ´∀`)♪


はい正にソウルメイトですね!!
かみえるには見つかっていないものですよ(涙)(笑)


バスキア好きですか!!
(≧∀≦)
素晴らしいですよね!!!
かみえるはバスキアのお友達だったキース・ヘリングも大好きです
p(^-^)q


夢中になれるものは本当に無いです~
(*´д`*)
音楽と映画はかなり好きですが熱中って感じじゃないかな
(^^;)

かっちゃんのビートルズ愛は深~~~いですね☆☆

No title

いつも素敵な作品を有り難うございます。
日本人が監督と聞いただけで嬉しくなります。
素敵な夫婦ですね私も年っとったらこんな夫婦になりたいですね。
見つけたアート作品もみたいですね。

No title

この、お二人見てると・・。

まさに、「ソウル・メイト」ですね・・。
羨ましいです・・・。(’-’*)

バスキア!!・・・映画、思い出しました・・。
好きなんですよ・・バスキア・・。

「私は夢中になれるものが無いので凄くうらやましいです」・・。

何言ってるんですか・・・。(゚Д゚)ノ

かみえるさんの、「夢中になれるもの」・・。

それは、「ロック」・・他、ないでしょ?(#^.^#)

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kamieru

Author:kamieru
かみえるです☺️🌷
三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
映画、私の猫のこと、テニス、通販で買ったもの、その他日常のことを書こうと思います。
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