ゆずりは

2018      　118分　　日本

人気ものまねエンタテイナー、コロッケが本名の滝川広志名義で映画初主演を果たしたヒューマン・ドラマ。新谷亜貴子の同名小説を原作に、葬儀社に勤めるベテラン社員と新入社員が、葬儀の現場で出会う様々な別れと悲しみの人間模様を優しく見つめていく。共演は柾木玲弥、勝部演之。監督は「eiko［エイコ］」の加門幾生。葬儀社の営業部長・水島は、茶髪にピアスで面接にやって来た若者・高梨を、周囲の反対を押し切って採用する。水島の見込んだとおり、一見軽薄に見える高梨は、遺族の心にきちんと寄り添える優しい若者だった。そんな高梨との出会いをきっかけに、それまで悲しみの心を押し殺してきた水島にも少しずつ変化が生じていくのだったが…。

allcinemaより

　　　

ごめんなさい。いいお話だと思いますが、あまり感情移入ができず、浸ることができませんでした。あまりにも現実とかけ離れていて白ける部分が多かったです。映画はファンタジーだからこれで良いのだと思える方は、浸れて泣けて感動できると思うのですが、私的には例えば先日見たデッドプールの様な世界観なら何でも有りで良いと思いますが、これは身近で現実的な世界が舞台なので、個人的には基本的に現実に則してほしいですが、ちょっと有り得なくて白けました。とは言ってもホロッとはしましたが、グサッと胸に突き刺さる、或いは生涯忘れられない共感や感動は無かったです。役者たちは良かったと思いますし(コロッケにはメイクをせずにすっぴんで演じてほしかったですが)、この作品は八千代市で撮影されているということで、私は八千代に行くことは殆どありませんし(なので知っている景色は一つも無かった)、知識も無いですが、隣の市に住んでいて296続きですし、コロッケが帰宅後に呑んでいるお酒の銘柄が八千代のものだったり、葬儀のシーンの花輪にも必ず八千代○○会などの文字があることには県民として親近感はありました(因みに八千代には、ごくごくたまに映画を観に行きます☺)。舞台となっている葬儀社も架空のものと思っていたら、実在の企業でした❗

☆プチネタバレ注意☆

葬儀所が舞台なので当然葬儀のシーンが出てきますが、こどもの葬儀で、祭壇にぬいぐるみなどが沢山置かれているのを見たときはきつかったですねm(_ _)m

身内の葬儀を経験している方は色々思い出すでしょう。私もそうでした。自分の場合は父の葬儀の時の葬儀ディレクターの方がとても素晴らしかったので(淡々と粛々と仕事をこなしていたが、事務的なだけでなく人間的な温かさも感じた。)、それも思い出しました。葬儀中に音楽が流れているシーンでは、義兄の葬儀で某有名アーティストの邦楽が流れたのを思い出し、洋楽が好きな人だったのに(昔彼から素晴らしい音楽を教えてもらった)何故邦楽だったのか❗絶対に本人の選曲ではない筈と改めて思ったり、他にも色々思いました(-_-)

話の展開も途中で分かってしまったのが残念でした(過去のトラウマの話など)。コロッケ演じる男性の奥さんの自殺はちょっと違和感がありました。自殺する様な原因とは思えなかったので。彼女にとっては耐えられなかったのでしょうが。。。やっぱり違和感が残ります。

今作を見てゆずりはってこの木だったのだと初めて知りました。それと主人にずっと寄り添っているゴールデンレトリバー(上画像)が本当に可愛くて、しみじみ大型犬飼いたかったなーと😩。

今作はリアリティを求めない方には良いのではないでしょうか。葬儀業界の現場にいらっしゃる方の感想を聞いてみたいと思いました。

★★