1961 107分 フランス
フランソワ・トリュフォーがアンリ=ピエール・ロシェの小説をもとに撮りあげた長編第3作で、親友同士の2人の男と1人の女が長年にわたって織りなす恋愛模様をつづった名作ラブストーリー。パリ、モンパルナスで出会ったオーストリア出身のジュールとフランス出身のジム。ともに文学青年である2人はすぐに意気投合し、親友になる。ある日、カトリーヌという女性と知り合った2人はそろって彼女に夢中になるが、自由奔放な彼女に翻弄され……。「死刑台のエレベーター」のジャンヌ・モローが奔放で破滅的なヒロイン役を魅力的に演じた。
映画.comより
ずっと前に上の画像の3人で走っているシーンだけ見たことがあり。ああこれがあのシーンかと感無量😢💘
破滅型の話が好きなので、基本的には好きでしたが、ちょっと重々しかったなあと。観賞後虚しさが残る映画ですね。娘はどうなるの?本当に自分のことしか考えていない女だよね。でもこの人の場合こういう形の結末以外は考えられないので納得ではありました。ジムが恋人と暮らしているアパートの前で、スーパー一人煽り運転するシーンが恐ろしかったです。彼女の狂気が象徴されていますね。最初の頃ジュールがジムに、彼女と結婚しようと思うけどどう思う?と訊き、ジムが「家庭的ではない。地上では幸せになれない女だ」と言っていましたが、この「地上では幸せになれない」というところが全てだなと。彼女の幸せは本当に一瞬しかなくて、次の瞬間には絶望するので。魔性の女なのだと思いますが、こういう人は周りを不幸にしますね。
これを見て昔に見た『恋のエチュード』を思い出しました。原作者が同じ人だということを初めて知りました。きっと不毛の世界を描きたかった人なんだろうなと😑
私は恋のエチュードの方がインパクトがありました。あれを見たときは凄い話だなあと😧突然~は各キャラクターの性格や気持がよく分かったのですが、大陸さんと姉妹の方は姉妹の本音が分かりずらかったです。性的描写がきつかった(生々しかった)というのもありますが。
個人的には直情的なカトリーヌよりも恋のエチュードの妹の方が怖いです。あんな風に長い間想い(欲情?)を秘めている方が。
フランス映画が好きな人じゃないと、この世界観は違和感ありすぎて馴染めないだろうなと思いました。
最後のカトリーヌの「よく見ててね☺️」はネタ(落ち)バレになってしまったので個人的にはちょっとがっかりしました。
一つ発見したのは、この映画の邦題は、長い間「突然炎が燃え上がる様に恋に落ちる」という意味なのかと思っていましたが、これはカトリーヌの気性のことですね?突然炎のごとき衝動に駆られるという。まあ原題はジュールとジムなので関係ないのですが。でも良い邦題だと思いました。
オンデマンドにて
★★★★★★