FC2ブログ

記事一覧

ともしび




2017  97分 
フランス/イタリア/ベルギー


「まぼろし」「さざなみ」のシャーロット・ランプリングが第74回ヴェネチア国際映画祭で女優賞に輝いたミステリー・ドラマ。一見平穏な人生を送ってきた女性が、長年連れ添った夫が突然逮捕されたことで徐々に日常が狂い始めるさまと、現実から目をそらし続けてきた自らの心の罪と向き合う彼女の葛藤と後悔を静かな筆致で描き出す。監督は本作が長編2作目のイタリアの新鋭アンドレア・パラオロ。
ベルギーの小さな地方都市。人生の終盤に差し掛かったアンナは、長年連れ添った夫と穏やかな日常を送っていた。ところがある日、夫が収監される事態に。突然のことに動揺しつつも、それまでと変わらない生活を続けようとするアンナだったが…。


allcinemaより












館で予告編を見て興味を持ち、観に行きました。ランプリングが好きだし。

ひらがな四文字邦題シリーズ第3弾☆☆☆

ですが。今まで観たランプリング作品の中で一番面白くないと思います。でも私は嫌いじゃないですが。ランプリングがそこにいるだけで満足してしまうところがあります。あの穏やかではない表情に魅せられます。


夫と愛犬と平和に繰らしていたハンナだったが、ある日夫が収監されてしまう。それ以降もハンナは今まで通り生活しようとする。カメラは終始彼女の日常を淡々と伝える。演劇のワークショップに通ったりプールに行って泳いだりお料理したり花を活けたり。その合間に家政婦の仕事をしている。でも以前の様には行かなくなってしまった。孫の誕生日に息子の家に手作りのケーキを持って訪ねたが門前払いされ、帰りに公衆トイレで声を殺して泣く。プールで泳いだ後、受付で自身の会員証は無効でもう使えないと告げられる。ワークショップでパフォーマンスをしようとしたら息が詰まってしまい、思わず外に飛び出す。砂浜に打ち上げられた鯨の死骸を呆然と見つめる。箪笥の後ろから見つけた封筒(夫が隠したもの)の中身を見て戦慄く。

この様なお話です。全てが不穏な状態。家政婦をしている家の盲目の男の子だけはハンナを慕ってくれるけれど。

この映画は全ての事象に対して最後まで何の説明もありません。夫が収監された理由。息子に足蹴にされる理由。封筒の中身。

☆☆ネタバレ注意☆☆

でも普通にストーリーを追っていれば夫が何をしたかは想像がつきます。
ハンナの家にある日女性が訪ねてきます。「○○の母親です。母親として話したい。恥ずかしくないんですか、あんな小さい子にあんなことを。」

ハンナが収監中の夫に面会に行った時の夫婦の会話。

夫「ここでやっていける自信が無い。俺がやったと思われている。」
ハンナ「見つけたの。封筒を(夫が箪笥の裏に隠してあったもの)。写真が入ってた。」(夫は黙って立ち去る)

以上から夫は小児性愛者で、子供に如何わしいことをして収監されたものと推測できます。


ハンナと息子との確執の理由はよく分かりませんが、はっきり言えるのは諸悪の根元は変態の夫ですね。人生の晩年になって変態の夫のお陰で転落人生。あまりにも可哀想なハンナ。不幸としか言いようがないです。それでも子供や孫と良い関係なら救われるかもしれないけれどそれは見込めない。親しい友人もいない様だった。愛犬はハンナよりも夫になついていた。綺麗に活けた花も枯れ果てた。ハンナは砂浜に打ち上げられ息絶えた鯨と自分を重ねていたのでしょうか。。。

でも息子の態度を見る限りハンナにも何か問題があったのでしょうね。残念ながら
m(_ _)m


ハンナの役の設定は何歳か分かりませんが、ランプリングは73歳です(今作の時は71)。私は70歳はまだ先ですが、見ていて自分と重なるところもありました。孤独な晩年を送る人は珍しくないですね。特に現代は。とりあえず身内に犯罪者がいないことは幸運だと思います。

平仮名四文字邦題シリーズ(別にシリーズじゃないけど😑)は『まぼろし』『さざなみ』の方がお勧めですが、ランプリングが好きな方は映画としてはともかく、彼女自身にがっかりされることは無いと思います。

★★★

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kamieru

Author:kamieru
かみえるです☺️🌷
三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
映画や猫、テニス(錦織くん)、
日常のことを書こうと思います。
ご訪問、コメント歓迎です❤️
よろしくお願いします☺️✨

月別アーカイブ