FC2ブログ

記事一覧

まともな男





2015   92分  スイス


これが日本初紹介となるスイスの俊英ミヒャ・レヴィンスキー監督によるコメディ・ドラマ。人のいい男が、事なかれ主義の果てに負のスパイラルに陥っていく悲喜劇の行方を巧みなストーリーテリングで描き出す。主演は「ヒトラーの贋札」のデーヴィト・シュトリーゾフ。倦怠期が続く妻と反抗期の娘と暮らすごく平凡なサラリーマンのトーマス。休暇に家族でスキー旅行を楽しむことになり、成り行きから上司の娘ザラも連れて行くことに。ところがそのザラが、地元の青年セヴェリンにレイプされたと告白する。どうにか事態を穏便に収めようとの必死の努力も虚しく、良かれと思ってついた嘘が全て裏目に出てしまうトーマスだったが…。

allcinemaより









最近見た映画の中で印象に残ったものでした。

冒頭でトーマスがカウンセリングを受けているシーンがあるのですが、ここでトーマスが情緒的に問題があることが示されています。

家族でスキー旅行に行く際に上司の娘を連れていくことになったが(家族は難色を示していたがトーマスは立場上仕方ないと思っていた)、これがそもそもの不幸の始まり。皆で楽しく過ごそうと明るくふるまっていたトーマスだったが、上司の娘ザラが早々にとんでもない問題を起こす。何とか事態を収拾しようとするトーマスだったが、事態は思わぬ方向へ。そして悪夢の様なことが起こる。


ザラのしたことが発端ではあったが、色々なことが重なり(ザラをレイプした男が旧友の息子だった。ザラの情緒不安定。妻との倦怠期。そして何よりもトーマスの根底にある切れやすい気質)最悪の方向に向かった。

このケースは極端な例ではあるけれど、一見善人が実は加害者になりうるという恐ろしさを描いています。

監督は自転車で走っている時にこのアイデアが浮かび、その時身体が震えたそうです。確かに身体が震える様な良いアイデアでしょう。面白かったですし、恐ろしかったし、現実にありそうな話だと思いましたから。

一件穏やかに見えるラストシーンがとても不穏に思え、この後も悪夢が起こりそうな予感がしました。

後味は良くない映画ですが、脚本が面白かったし、主演俳優が役にハマっていました。個人的にはお勧めです。

★★★★★★

コメント

No title

> The caged pantherさん


映画のタイトルで勘違いして来訪者があることはよくあります。
その最たるものがアントニオーニの『女ともだち』だったんです。
信じられない位来訪者がありました。嫌らしいことを考えて来た人が沢山いるのでしょうね。或いは同じタイトルのアダルト映画があるのかもしれません。そういうことがある度に苦笑する気持ちになりますね。
『動くな、死ね、甦れ!』ではブロ友さんが驚いてしまって(@_@)驚くのを見て私が驚いて😮
全部映画のタイトルなんですけどね(苦笑)。いつも映画カテで記事をあげていますし。

悪夢の様なことです。自分は絶対に体験したくないですね。

No title

こんばんは。

最初にこの記事のタイトルを見て、街中でこんな「まともな男」に出会いました、みたいな内容なのかと思ってしまいました。

映画のレビューだったとは(笑)。

なかなか内容は興味深いです。悪夢のようなこと、というのが気になります。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kamieru

Author:kamieru
かみえるです☺️🌷
三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
映画や猫、テニス(錦織くん)、
日常のことを書こうと思います。
ご訪問、コメント歓迎です❤️
よろしくお願いします☺️✨

月別アーカイブ