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リヴァプール、最後の恋




2017  105分 イギリス


「アメリカン・ビューティー」「キッズ・オールライト」のアネット・ベニングが、「悪人と美女」でアカデミー助演女優賞に輝いた往年のハリウッド女優グロリア・グレアムを演じる伝記ラブストーリー。駆け出しの舞台俳優ピーター・ターナーと大女優グロリア・グレアムの知られざる恋を、ピーター自ら綴った回顧録をもとに映画化。ピーター役は「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベル。共演にジュリー・ウォルターズ、スティーヴン・グレアム、ヴァネッサ・レッドグレーヴ。監督はTV「SHERLOCK(シャーロック)」のポール・マクギガン。
1981年9月29日、ピーター・ターナーはかつての恋人グロリア・グレアムが英国ランカスターのホテルで倒れたとの知らせを受け、彼女のもとへと駆けつける。病状を明かさないグロリアを心配しつつも、リヴァプールに行きたいと懇願する彼女をリヴァプールの実家へと連れて行き療養させることに。ピーターの家族との再会を喜び、リヴァプールを懐かしむグロリアの姿に、彼女と楽しく過ごした日々を思い出すピーター。駆け出しの舞台俳優だった26歳のピーターは、グロリアとロンドンで出会い歳の差を越えて恋に落ちる。しかしピーターは彼女が往年の大女優であることを全く知らなかったのだったが…。


allcinemaより
















アネット・ベニングにハズレ無し❗
いやー。。。久しぶりにどストライクの作品でした。寒くて小雨降る中遠くの映画館まで行った甲斐がありました。生きてて良かった‼️

グロリア・グレアムの最晩年を、年下の恋人ピーター・ターナーとの出逢い、彼との日々の回顧を交えながら描いた映画です。








グロリア・グレアムです。一番下の画像がアネット・ベニングと雰囲気が重なるところがある気がしました。ピーター・ターナーの俳優時代の画像は見つかりませんでした。

皆様彼女の出演作品は御覧になっていますか?私はチェックしてみたら幾つか見ていたのですが、全く記憶になく、顔も思い浮かびませんでした。冒頭の画像、ボギーとの共演『孤独な場所で』。これを見てる筈ですが、ボギーのことは何となく覚えている様な気がするけれど、彼女のことは全く記憶に無く。
(-ω- ?)脳細胞死んでます。


今作は実話の映画化であること。ラブストーリーであること。そしてアネット・ベニングとジェイミー・ベルと来たひには見ない訳にはいきません。
結果は大正解。両者共に素晴らしくもう何も言うことはないという感想です。純愛と苦悩を繊細に演じあげました(号泣)。

冒頭から雰囲気が最高です。グロリアが舞台出演の為のメイクを楽屋でしているのですが、諸々の小物の中に昔共演したボギー(先述の作品)からの贈り物(コンパクト?裏にメッセージが掘られている)がちらっと映る。既にノスタルジー満載です。
本人はこれから舞台でノリノリに見えるけど健康状態は既にとても悪く倒れてしまう。そしてかつての恋人ピーターの実家で療養することになる。

以降二人のヒストリー(出逢いから最後の別れまで)が描かれます。

まずピーターの実家の人たち、特にピーターのママがとても優しくて感動しました。予定していた旅行を返上し、文句も言わずに突然転がり込んだ病気のグロリアを温かく迎え入れ、甲斐甲斐しく面倒を見るのです。普通に考えるといくら息子の元彼女で顔見知りとは言え、病気の身で(しかもかなりシリアスな)他人の家にお世話になるなんて考えられませんよね。何故病院に行かないのという話で。実際ピーターのお兄さんは彼女の滞在をよく思っていなかった。そこら辺はグロリアが我が儘な人だったのだと思いますが(病院が嫌いで行かなかった。そうだとしても他人の家に厄介になるのは違うよね。)、根底にはピーターの深い愛があった訳ですね。
ピーターがお兄さんとグロリアのことでケンカになった時にお兄さんに言うのです。「自分の奥さんだったらどうなんだ?俺だってグロリアを愛してるんだ❗」ピーターは情ではなくて、本当に真っ直ぐ彼女を愛しているんだなと。

一応観る前にグロリア・グレアムのバイオを見てから行ったのですが、映画もその通りの内容になっていました。例えば4回結婚していて、その中の一人が前夫の実子(グロリアの継子)であったので当時スキャンダルになった様なのですが、そのことを身内の女性に皮肉られ、グロリアが激昂するシーンがありました。その時もピーターは世間がどう言おうとも俺は愛しているからと言うのでした😢💘


二人の時間は長くなかったけれど、死ぬまで愛し合っていて深い絆で結ばれていたのでとても憧れるし羨ましかったです。

男性が年下の恋人というと『デュラス愛の最終章』を思い出しますが、その中でデュラスが恋人に「私が作家じゃなければ好きじゃなかったんでしょ?」という台詞がありました。その台詞に多分そうだろうなと思ったのですが、ピーターの場合はグロリアが女優じゃなくてももしかしたら恋に落ちたのかもしれません。二人は純粋に男と女として愛し合っている様に見えたので。

素敵なシーンが沢山あるのですが、二人が出逢った時に躍り呆けるシーンが躍動感に溢れていて最高に素敵です。ジェイミー・ベルは躍りが得意ということで面目躍如ですね💃✨

二人が一緒にアメリカに住んでいた時、色々あってグロリアがピーターに出ていく様に言った時のピーターの台詞。
「ドラマチックだな。君を悲しませた?」と感情的に言うシーンが好きでした。

でもハイライトは何と言っても二人だけの最期の舞台でしょう。泣かずに見れません😢画面に緑色のオーブが多用されていて柔らかくて幻想的な雰囲気でした。

それにしてもジェイミー・ベルが素敵すぎました。この作品を見た女性はきっと誰もがグロリアが羨ましい、こういう風に愛されたいと思うでしょう。

あとグロリアの最期が壮絶すぎたなと。もう死にかけていたのですが、彼女の子供たちがアメリカに連れ帰ったのです。Wikiに到着後NYの病院に入院して数時間後に亡くなったとあります。フライトがどれだけしんどかったかと思うと(しかも愛する人の元から離れていく)可哀想でなりません。正に死ぬ為に帰ったということですね。リヴァプールで逝かせてあげれば良かったのに。愛するターナーに看取られて。でもそうではなかった運命の皮肉がタイトル(FILM STARS DON'T DIE IN LIVERPOOL)になっている訳ですが、何とも言えない気持ちです。死ぬのは誰でも大変だと思うけど彼女の場合は特に壮絶でしたね。

因みにターナーは彼女が逝ったあと役者の仕事はやる気にならなかったとインタビューにありました。本当に愛していたのですね。因みに彼の回顧録の映画化は長い間企画段階だったとありますが、本当に映画化されて良かった‼️私はこういうのを観るために生きているので。


https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.cinematoday.jp/news/N0097199.amp.html%3Fusqp%3Dmq331AQPCAEoAZgBlO-Bwamp89sc


ピーターがグロリアの顔を見つめながら言う。

「ローレン・バコールに似てる。」

グロリアが言う。

「ボギーにも言われた。嫌だったけど。」


クラシック映画ファンにはこの会話だけでもうっとりではないでしょうか。

あと昔からの洋楽ファンには最高のサントラです。特にエルヴィス・コステロのYou Shouldn't Look at Me That Way は白眉です。ホセ・フェリシアーノのCalifornia Dreamin' も痺れたなあ。

『ビリー・エリオット(リトルダンサー)』が好きじゃない人はこの世にいないと思いますが、ビリーのジェイミー・ベルとウィルキンソン先生のジュリー・ウォルターズが今作で17年ぶりに共演というのも感動しました。

ラブストーリーが好きな方には絶対にお勧めですが、それ以外の方にも大人だったら見て頂きたいです。個人的には今年観た中で一番良かったです。多分今年のベストは私はこれだと思います。

監督のPaul McGuiganはべネディクト・カンバーバッチ(アレクサの好きな俳優です😆)のシャーロック(TV)の監督で有名な様で、ここ数年は主にTVで仕事をしている様です。因みに私はこの人の映画では『WICKER PARK(ホワイト・ライズ)』(2004)がとても大好きです。

撮影はウルスラ・ポンティコスというポーランド出身の女性で、私はこの人が撮影した『追憶と、踊りながら』(2014)がとても大好きです。たまたまこの映画も素敵なダンスシーンがあります。グロリアとピーターのダンスとは対照的ですが。ヒューマンドラマが好きな方にはお勧めします。

★★★★★★★★★★

コメント

No title

hisa24さん

こんばんは。

『ワイルド・レンジ』は未見です。
私はものすごく大好きなのが『フェイス・オブ・ラブ』と『20センチュリーウーマン』です。
『アメリカンビューティー』では彼女が仕事(不動産業)で「私は今日この家を売る!」と何度もアファメーションしたあとに、売れなくて泣くシーンが印象的でした。

No title

こんばんは。
未見ですが鑑賞予定です。なぜなら・・・アネット・ベニングの
隠れファンなのです(隠す必要もないけど)最初にいいねと思ったのが
「ワイルド・レンジ」でした。

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