超カルトムービーだそうですが見てみてなるほどな~と^^
こういうぶっ飛んだ作品はアルトマンのMASH以来でしょうかね(笑)
ある意味MASHよりぶっ飛んでました
で、彼(ハロルド役バッド・コート)はMASHに出ていたんですよね
今作を見て思い出しました
そう、彼はアルトマンが発掘したんですね
MASHでは出番は少ないけど印象に残る役でした(ちょっと危なっかしい感じの
(^_^;))
所謂NERD(ヲタ)タイプの役なんですけど今作でのハロルドの役もぶっ飛んでました
しかしモードはその上を行くって感じで齢80にして何故この様にあまりにも極端な人生を毎日おくることができるのだろうかと思うけど二人の極端な行動はそれぞれ心に闇があってそこから来るものでした
二人はお互いといるときだけ安らぎを感じることができました
それって凄く素敵なことだと思いました
とは思うけど二人のしていることには違和感がありました
ハロルドは自殺することしか考えてなくて(でも死なないから本気じゃないみたいだけど)ママはそのことに無関心だし(これが一番の問題ですね)
ハロルドは精神的な病気だと理解できるけどモードのしていることは全て犯罪なので賛同できない
でも彼女の過去を考えると(彼女の身体の一部に彼女の厳しい過去を伺わせるサインがありました)彼女の突飛な言動(犯罪行為)をする気持ちも分かるけど(「ささやかな方法で権力に抵抗している」)どうせやるならもう少し真っ当な方法でやるべきと思う
まぁでもそうしたらこの物語は成り立たないんだけど(^_^;)
二人がやってることは世間から見るとめちゃくちゃなんだけど本人たちは真剣だから見るものに気持ちが伝わるのだと思った
(賛同できないけど)
この作品がカルトムービーなのはおそらくハロルドの自殺ごっこシーンが鮮やかなことと(ハラキリの「スキヤキ」とお琴のBGMは意味不明だけど。切腹のポーズも違う。やはり日本文化を勘違いしている最たる例だと思った(^_^;)でもハロルドは本気モードで笑えるけど)モードのぶっ飛び加減がチャーミングなこと
そんな二人が本気で本音で心を通わすこと
だと思いました
二人が寂れた煩雑とした場所で、でもとびきり美しい夕陽を見ながらよりそう場面が印象的で忘れられません
でも一番好きだったのはラストシーンです
あのハロルドの姿は象徴的でした
この役は凄く難しかったと思いますがバッド・コートさん凄いな~と
あの大きな瞳でじっと人を見つめる表情は病みつきになります
DVDにて
☆☆☆☆☆☆☆
☆彡以下一部ネタバレにつき注意☆彡
☆他作品についても触れています☆
下げます
↓
ハロルドとモードはお葬式で知り合いました
二人に縁の無い他人のお葬式です
それはハロルドが唯一落ち着く場所が葬儀を行なっている場所だからです
一方のモードはおそらく自分の死期は遠くないと思い葬儀場に来ていたのではないでしょうか
これと全く同じ内容を最近見たのです
ガス・ヴァン・ザントさんのRestless
この二人もお葬式で知り合いこの二人も全く同じ理由で他人の葬儀に来ていたのです
そこでで知り合ったのも同じ
今から40年も前に同じ展開の作品があったなんて知りませんでした
私はいつも映画を見て人が知り合う場所って本当に不思議だな~(何でも有り)と思います
個人的にはコインランドリーで出会うのが素敵だなと思うのですが他人のお葬式も有りなんだなと
でも関係ないのに参列される方は迷惑ですけど