
2018 93分 アメリカ
ハリウッドを代表する映画スター、ロバート・レッドフォードが本作を最後に俳優業からの引退を宣言し話題となった犯罪伝記ドラマ。銀行強盗を繰り返しながらも決して誰も傷つけず、常に紳士的に振る舞い続けた74歳の伝説の銀行強盗フォレスト・タッカーの驚きの実話を映画化。共演はケイシー・アフレック、ダニー・グローヴァー、トム・ウェイツ、シシー・スペイセク。監督は「ピートと秘密の友達」「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」のデヴィッド・ロウリー。
1980年代初頭のアメリカ。74歳のフォレスト・タッカーは、そのダンディな佇まいとは裏腹に、なんと現役の銀行強盗。しかしその手口はどこまでも紳士的で、誰一人傷つけることはなかった。そして、お金以上に銀行強盗そのものを楽しんでいたのだった。事件を担当するジョン・ハント刑事も、そんなフォレストの生き様に魅了されていく。一方フォレストは銀行強盗の傍ら、偶然出会った未亡人ジュエルとのロマンスも満喫していくのだったが…。
allcinemaより
レッドフォードの俳優引退作ということで、是非館で観たいと行ってきましたが。
ごめんなさい。体調が良くなかったということもあったのですが、眠くて仕方が無かったです。とても退屈な映画でした。雰囲気は良いのです。特に70年代から80年代の雰囲気をうまく演出していたところ。特にケーシー・アフレックのいでたち。口ひげとスーツ、ネクタイのデザインが何ともレトロで痺れました。クレジットの黄色い文字も時代感が出ています。只ストーリーが地味すぎました。ジェントルマンの銀行強盗ということで、元からスリリングなタイプの映画ではないと理解できますが…個人的には眠かったです。レッドフォード、シシー・スペイセクが出ているだけで古い映画ファンは満足なのかもしれません。個人的には申し訳ないけれど、つい最近『華麗なるギャツビー』を見たばかりだったので、スクリーンにアップになる皺だらけのレッドフォードの顔を見て同一人物とは分からない程の変貌ぶりに愕然としました。元から皺っぽい人だと思うのですが(ギャツビーの頃も額に皺がありましたね)正直あまりにも老けすぎの感がありました。『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』(2013)の時は全くそんなことは思わず、相変わらずカッコいいなと思ったのですが。でも微笑んだ時に昔の面影がありました。でもこの歳まで現役で主役を勤めあげたというだけで凄いと思います。
老人の犯罪ということで『運び屋』を思いだしましたが、イーストウッドの場合老けてはいても、幾つになっても昔からのイメージが損なわれない感じがあります。
フォレスト・タッカーの存在を知らなかったので、人物像のイメージが湧きませんでしたが、レッドフォードなりにタッカーの人生を演じきった感はありました。この作品を見て、タッカーは犯罪に取りつかれていた人だということが分かりました。少年の頃から83歳で獄中死するまで、人生=犯罪だった。イーストウッドが運び屋で演じた老人は、生活に行き詰まってやむなく犯罪に手を染めたのでしたが(それまでは自営に精を出していたが破綻した)、タッカーは生涯犯罪者だった。彼は犯罪に魅入られていた。それにしてもよくここまで(脱獄に18回成功、12回失敗。最期は獄中死)犯罪に生涯情熱を持ち続けられたものだと逆に感心すると言うか。犯罪なので勿論誉められることではないのですが。
wikiで経歴を見たら6歳の時にお父さんに捨てられた様だったので、詳細は知りませんが気の毒には思いました。
タッカーの最も有名な脱獄は1979年の夏、カリフォルニアのサン・クェンティン刑務所からで、二人の囚人仲間と共にカヌーを作り、パドリングしながら逃亡。監視員から丸見えの中(wikiより)。これを聞いて『パピヨン』のラストシーンを思い出しました。あれはカヌーではなかったけれど。
生涯で3度結婚。妻たちは彼が犯罪者ということは警察に知らされるまで誰も知らなかったというのも凄い話ですね😵
個人的に羨ましかったのはジュエルの住環境ですね。牧場で愛馬、愛犬と共に優雅な一人暮らし。
羨ましい限り。タッカーが出所したあとに滞在させて、好きなだけいていいのよと言っていたが、タッカーは牧場より銀行(犯罪)が恋しいらしかったです。
シシー・スペイセクってとても特徴のある顔ですよね。この人の顔立ちはあまり変わってないと思う。
私もついにボケたと思ったのは、エンドクレジットでその名を見るまでトム・ウェイツがその人と気づかなかったこと🙇😅びっくり😨でした。
個人的には犯罪映画は好きなのですが、未解決事件や殺人事件が好きなのであまり盛り上がれませんでした。でも今作は犯罪映画と言うよりも伝記ですが。パピヨンの方が面白かったなあ。
歴代の脱獄の回想シーンが良いです。それとタッカーが車で逃げているのをパトカーが追いかけているシ-ンで、タッカーの車のトランクが開いて大量の紙幣が風に舞うシーンが最高でした。
★★★★★