fc2ブログ

記事一覧

焼肉ドラゴン

20190729163058c28.jpg

2018     127分  日本


「愛を乞うひと」「血と骨」などの映画脚本でも知られる人気劇作家・演出家の鄭義信が、数々の賞に輝いた自身のヒット舞台を、自ら初監督を務めて映画化した感動の人情コメディ。大阪万博前後の関西の下町を舞台に、小さな焼肉店を営む在日コリアン一家が、時代の波に翻弄されながらも逞しく生きていく姿を笑いと涙で綴る。出演は真木よう子、井上真央、桜庭ななみ、大泉洋らに加え、両親役には韓国の名優キム・サンホ、イ・ジョンウン。
 大阪万博が目前に迫り活気溢れるとある地方都市の路地の一角。第二次世界大戦で左腕を失った龍吉は、故郷の済州島を追われて来日した英順と再婚し、ここで小さな焼肉店“焼肉ドラゴン”を開業し、4人の子どもたちを育てるために身を粉にして働いてきた。そんな中、中学生になった末っ子の時生は学校でイジメに遭い心を閉ざしてしまう。一方、次女の梨花は、夫・哲男が幼なじみでもある長女・静花への恋心を今も捨てきれずにいることに苛立ちを募らせていくのだったが…。


allcinemaより

2019072916312937a.jpg20190729163107984.jpg201907291631370da.jpg20190729163147f18.jpg


初めから終わりまでとても面白かったです❗笑って泣きました。久しぶりに映画でお腹一杯になったという気持ちでした。

まず印象的だったのは町並み。舞台が昭和40年代中盤だったのですが、その頃にあの様な町並みが存在していたのですね。あれはバラック小屋というもの(orそれに近いもの?)ですよね?私はその当時は子供でしたが、自分が暮らしていた町(東京都下)にはあの様な光景は全くありませんでした。両親の故郷(能登)にもありませんでした。実際に見たことが無いので興味があります。

☆☆ネタバレ注意☆☆

故郷を追われた人たちの悲しみを思いました。世界にはそういう人々が沢山いるのは知っていますが、実際の経験者は身内にはおらず、経験者から話を聞いた経験も無いので、映画やドキュメンタリーを通してしか知ることができません。終盤のお父さんの独白を聞いて、この様な身の上の方はきっと沢山いた(いる)のだろうなとしみじみしました。その苦労は経験していない者には図り知れません。

俳優たちが全員とても良かったですね。私は自分は娘はいないのですが、姪が三人姉妹なので重なりました。女三人いると色々ありますね😅姪たちもありました。しかし凄い人脈図ですね。かなりぶっ飛んでいます。姉妹で三角関係。そこに不倫から発展した新しい恋人。長女の元婚約者までいる。端から見るとカオスだけど尚絆があるのが凄い(笑)。あの人脈図が一番コメディだと思う😅
静花の婚約者が一番可哀想だった😢いい人だから余計。哲男は粘り勝ち😨。ユーミンの『魔法のくすり』そのまんま(「欲しいものは欲しいと云った方が勝ち」)。結局運命ですね。でも静花と哲男の将来が一番前途多難でしたね。北に行って食べていけたのかなあとか思ってしまった😩一家がバラバラになるところは『わが谷は緑なりき』を思い出した。子供たちが家を出て、末の男の子だけになった時にお母さんが彼に言っていた「お前もいなくなったら子供を産んだ甲斐が無いよ。」が印象的だった。焼肉一家も末娘が近くに残ってくれて良かった😢

時夫のことはびっくりだった。川が浅く見えたので、ああ死なないんだなと思ったら死んでしまって。作品中一番の衝撃だった。
転校させてあげてほしかった😢お父さんの時夫を思う心があだになり、何とも悲しい結果だった🙇
時夫とお父さんのリヤカータイタニックのシーン(二人の笑顔)が最高だった😭

20190730173009fdf.jpg

WOWOWより

イタリア映画の『輝ける青春』を思い出しました。
(☆☆ネタバレ注意☆☆)ある一家のファミリーヒストリーで、こちらも子供が四人ですが、息子3人娘一人なので焼き肉一家と真逆です。こちらも末の男の子が川で亡くなります。時夫が亡くなり川岸で家族が悲しんでいるシーンを見ていた時にそのシーンを思い出しました。このイタリア映画では更なる不幸があります。それと期間も37年間なので焼肉一家の10倍以上です。映画自体も6時間と長いです。忘れられない映画です。

話がずれましたが久しぶりに映画らしい映画を見た気がしました。心残りというか気がかりなのは哲男と静花ですね。あのあとの人生で家族と再会できたのでしょうか😢

未見の方にはお勧めします❗☺️👍✨

★★★★★★★★



コメント

Re: No title

全員分かりやすいキャラでしたね。

No title

これはなかなか良かったです。
お父さんのキャラが何とも良い味が出ていましたね!

Re: ひささん

追記です。

焼肉一家の家は27年で自然崩壊しました。一家が住む前からその家があったかは分かりませんが、27年で自然崩壊するのはやはりあばら屋だと思います。逆にあばら屋がそれだけもったのは凄いのでしょうか。周りにも倒れている家がありました。元からどう見てもあばら屋が集まっている様にしか見えませんでした。

ひささん

とても面白いし泣けるのでお勧めします。

> ところでポスターの写真を見る限り、2階建てのようで、そんなバラックはなかったように思います。

バラックの定義がよく分かりません。調べても粗末作りの家ということしか書いてありません。記事中に書きましたが、実物を見たことがありませんので想像するしかないです。検索で「バラック」の画像を見ても普通の家に見えるものもあります。
映画を見た限りでは焼肉一家の住まいは平屋と思いました。
階段がありませんでしたし2階のシーンも出てきませんでした。
トタンが打ち付けてあったしお父さんが住まいとして出入りしていたところのドアも、ドアとは呼べない様な粗末なものでしたし、やはりバラックに近いものと思います。

No title

こんばんは。
とても評判のいい映画ですが、私は未見です。面白そうですね。ところでポスターの写真を見る限り、2階建てのようで、そんなバラックはなかったように思います。

まうさん


濃いけれどある種あっさりの部分もありましたね。
あんなにどろどろになったら絶縁しそうなものだけれど絆が濃いのですよね❗
最高に面白かったです😌❤️

ものすごく、見る方もエネルギーが必要な映画でした。
泣いて、笑って、また泣いて…
日本人とは違う、世代間のギャップやストレートな情熱の表し方。
今でもストーリーをはっきり覚えているので、自分自身にもインパクトがあったのだなあって。
見る前に、帰りは肉が食べたくなるかな?と思ったけどそれはなかったですね(笑)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kamieru

Author:kamieru
かみえるです☺️🌷
三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
映画、私の猫のこと、テニス、通販で買ったもの、その他日常のことを書こうと思います。
ご訪問、コメント歓迎です❤️
よろしくお願いします☺️✨

月別アーカイブ

カテゴリ