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ロケットマン

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   2019   121分   イギリス


数々のヒット曲を世に送り出してきた伝説的ロック・ミュージシャン、エルトン・ジョンの波瀾万丈の音楽人生を、エルトン・ジョン自ら製作総指揮を務め、主演に「キングスマン」のタロン・エガートンを迎えて映画化した音楽伝記ドラマ。スーパースターの栄光と挫折、そして奇跡の復活を、ミュージカル仕立ての演出を織り交ぜつつ赤裸々かつ感動的に綴る。共演はジェイミー・ベル、リチャード・マッデン、ブライス・ダラス・ハワード。監督は「イーグル・ジャンプ」「サンシャイン/歌声が響く街」のデクスター・フレッチャー。
 ロンドン郊外で不仲な両親のもとに生まれ、愛のない家庭に育った少年時代のエルトン・ジョン。冴えない日々を送る中、音楽的な才能を見出されて国立音楽院に入学する。やがてロックに傾倒していったエルトンは、レコード会社の公募に応募し、そこで同じ応募者のバーニー・トーピンと運命的に出会い、以来2人は作曲家・作詞家コンビとして幾多の名曲を生み出してく。こうして稀代のメロディ・メイカーとして一気にスターダムへと駆け上がっていくエルトンだったが…。


       allcinemaより



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エルトン・ジョンを初めて聴いたのはロウティーンの時。以来度々聴いてきました。特にファンではなく、手持ちの音源もベスト盤(昔の。因みにCD)と、DONT LET THE SUN GO DOWN ON ME(with GEORGE MICHAEL)のCDシングルのみ。私のエルトンの印象はとにかくソングライティングの天才。そしてピンボールウィザード❗です。ご存じ無い方の為に説明すると、ザ・フーのロックオペラ『トミー』に登場するキャラで、エルトンが演じました。ティナ・ターナーのアシッド・クィーンと共に強烈な存在感がありました。


今作は観る気は無かったのですが、ラジオで聞いた評判が良かったので行ってみました。正直あまり期待しないで行きました。ボヘミアンラプソディー(以下ボヘラプ)で感動しまくったので、絶対あんな風に感動はできないだろうなと。クィーンみたいなドラマティックな要素がそもそも無いしなあ。等と思っていました(ごめんなさい)。


結果は楽しめたし感動しました❗
「エルトンの映画」以外詳細を知らずに鑑賞しましたが、蓋を開けてみたらミュージカルでびっくり😮なるほど、そう来たのかと。私は良いアイデアだと思いました。私はミュージカルは基本好みませんが、台詞が無いコテコテなミュージカルではないし、ドラマの要素も大きく+ファンタジー要素も加味されているので独特な趣の映画だと思いました。
好みは分かれると思います。
エルトンの名曲の数々ををじっくり聴きたい人には向きません。曲はぶつ切りの印象が強く私もそこはがっかりしました。特に私がエルトンの曲で40年以上変わらずに一番大好きで永久不滅の名曲と思っているdon't go brdaking my heartが劇中でほんの少ししか聴けなかったシーンでは、ここからがいいのに❗なんで‼️と心の中で叫んでしまいました。ボヘラプではそういう思いをした記憶はありませんでした。因みに今作ではエルトンの50年代から80年代までを描いていますが、登場する楽曲は実際の時系列にはなっていないそうですが(通常の伝記映画とは異なるため)、そこは私は詳しくない為分からないので気になりませんでした。

内容はエルトンの不幸な生い立ち(全然知らなかったので驚いた。両親共に今で言う毒親で強烈だった)、大成功とは裏腹に非常に孤独で苦悩する様がメインになっていました。他は成功した人の典型的なしくじり先生ストーリー(成功後お酒やドラッグ、色恋、ビジネス関係者との不仲などで転落。紆余曲折を経て復活みたいな)という印象でした。
個人的にはこの映画を見る限りエルトンはよく死ななかったなと。偏に断酒したからでしょうが、自殺で亡くなるミュージシャンは少なくないので、そうならなくて良かったです。同時代のスターでゲイなのでフレディと重なってしまいますが、運命というのは分からないものですね。エルトンは熟年結婚してからとても幸せになったみたいなので良かったです。

今作のポイントは何と言ってもタロン・エガートンだと思います。先日ラジオで今作の主演はタロン・エガートンと聞き、誰?知らないなあと。その後劇場で鑑賞。主演の人凄い。と思い過去の出演作品を調べてみたら『キングスマン』とあり(キングスマンはTV放送されたのを見ました)。え?ちょっと待って。それってキングスマンのあの少年のこと?マジで😲⁉️でした💧つまり同一人物と最後まで全く気づかなかったのです。その位メイクが素晴らしかったです‼️髪(ウィッグ)も素晴らしかったですが、感動したのが歯。エルトンてすきっ歯の様なのですが、それを「歯用のタトゥーに使うインク」で作ったらしくて芸の細かさに感服しました。プロって凄い。衣装も見事でした。歴代のエルトンの衣装の中からリメイクをして作られており、ただコピーするのではなくオリジナリティーを出したそうです。
外側の話になってしまいましたが、何より演技と歌が最高でした。こんなに歌が上手い人だなんて。内面もエルトンになりきっていました。本当に才能のある役者さんですね。それとパンフに書かれているのを読んで気がつきましたが、昔のエルトンと体型が近いのです。その点も素晴らしいキャスティングだったと思います。(顔はエルトンにはちょっとハンサムすぎるとは思いましたが😅)。オスカーに値する位素晴らしい演技だと思いました。
今作は個性的な作風なので、好みが分かれがちとは思いますが、タロンが完全に独自の世界を構築しており、彼の圧巻のパフォーマンスが好み云々などの全てを超越していると私は思いました。お見事。

それ以外で個人的に痺れたのは、エルトンのマネージャー、恋人のジョン・リードを演じたリチャード・マッデン。



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これはオフショットですが、典型的ないい男ですね。実際のジョンリードの写真をネットで見てみましたが、リチャードの方がイケメンと思ったけど、若い頃の画像はやっぱりセクシーな感じだったので、これも絶妙なキャスティングだったのではと思います。因みにリチャードとジョン・リードはスコットランドの同じ街の出身だそうですが、だからジョン・リードを演じるのは簡単だったかと言えば、そんなことはなかったそうです(そりゃそうだよね!)。
それとバーニートーピン役のジェイミー・ベルも素晴らしくて惚れ直しました。今作はエルトンとバーニーの友情も大きな要素になっているので、ジェイミーもそれを演じきったと思います。
your songが誕生するシーンは感動して涙が出ました。リハビリ施設のエルトンを励ますシーンも素晴らしかったです。
これは個人的な好みですが、今年館で観た『リヴァプール最後の恋』の彼が素晴らしすぎて惚れ直したのですが(ジェイミーの話になるとどうしてもビリーエリオットが出てきますが、こういう作品も是非見て欲しい)、今作でまた惚れなおしました。本当に素晴らしい役者さんですね。

今作を見て一番思ったことは、やっぱりエルトンは天才だということです。楽曲が素晴らしすぎる。なので10年以上ぶりに劇場でサントラ盤とベスト盤を購入。早速帰りの車でベスト盤を聴きながら帰ってきました☺️🎶✨

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ポストカードはCDに付いていました。パンフレットを買ったのも何百年ぶり?です。←曲についての解説があり、資料としてナイスです。売店でトイ・ストーリーの可愛らしい金色の小さなポーチを見て心を奪われ、買おうと思っていましたが、興奮しながらロケットマン関係のものを買って満足して、ポーチを忘れて帰って来ました(笑)


ボヘラプを観た時も同じことを思いましたが、こういう永遠に色褪せない素晴らしい音楽をリアルタイまで聴いてこられたことはとても幸せであると改めて。


今作は万人にお勧めという感じではないですが、エルトンを知らないけれど楽しめたというレビューも複数あります。エルトンに特別の思い入れがある人は分からないけれど、洋楽聴く人なら楽しめると思います。普通に映画好きな人が見てもドラマとして楽しめると思います。

個人的に残念に感じたのは男同士のラブシーンが気持ち悪いという意見がどうしてもあるのですね。全くハードな描写は無かったし、男女の普通のラブシーンと変わらないと思うのですが。海外のレビューではそういう意見はほぼ見ないのですけれどね。まだゲイに偏見はあるのかなあというのが残念ですね。普通の愛の行為なのにね。


話ついでに。
ミュージシャンの映画は幾つか見ていますが、個人的に印象に残っているのはANVIL! THE STORY OF ANVILです。クィーンやエルトンはスーパースターなのでどなたも御存じと思いますが、アンヴィルはメタルを聴く人以外は誰?(?_?)?ですよね。その普通さが見ていてトラジコメディ系の哀愁を醸し出していたのがなんとも良かったです。


      ★★★★★★★

コメント

ラティファさん

こんにちは✨😃❗

アンヴぃルご覧になっている方初めてでとても嬉しいです🎵😍🎵

あれを見ると音楽で生きていくのって本当に大変なんだなって実感しますよね。
他の仕事してる姿がとても可哀相でした😢
先日見た『日々と雲行き』でも社長から失職した男性の同じ様なシーンがあって思い出しました。

No title

kamieruさん、こんにちは!
わー、とても力の入ったレビューになっていますね♪
それだけ、この作品とエルトンに思い入れがあるのですねー。

エガートン、なりきっていて、本当に凄かったですよね。
演技賞とか、あまり取れなかったみたいで、ちょっと残念に思います。


話題が若干それますが、アンヴィル!!
私は知らない人達だったのですが、映画はかなり感動して見ました。

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