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アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー

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2015    80分 アメリカ

1950年代からインテリア・デザイナーとして活躍し、類い希なファッション・センスで94歳のいまもニューヨークのカルチャーシーンで一目置かれるファッション・アイコン、アイリス・アプフェル。本作は、世界中のセレブや有名デザイナーたちからもリスペクトされるアイリス・アプフェルの日常に密着し、エネルギッシュで夫婦愛にあふれた彼女の人生を明らかにしていくとともに、彼女の語る金言の数々を通してそのファッション哲学の神髄に迫っていく人物ドキュメンタリー。監督は「ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター」「ポール・マッカートニー/THE LOVE WE MAKE ~9.11 からコンサート・フォー・ニューヨーク・シティへの軌跡」のアルバート・メイズルス。

allcinemaより


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以前千葉劇場で予告編を見たような?記憶が有り、気になっていた作品でした。
とても面白かったです。アイリスさんに関してはこちらをどうぞ。

ファッションアイコンという以前に、94歳で現役で輝いている人というところに最も興味があります。凄いことだから。

以下アイリスさんのお言葉の一部。

「私のセンスは母譲りよ。アクセサリーの使い方が上手く、スカーフの使い方も人とは違った。私は大恐慌の真っ只中に育ったの。母はよく言っていた。上質な黒いワンピースが一つあれば、ドレスアップもできるしカジュアルにも着回せる。」

「ローマンズ(ブルックリンで1921年創業の衣料品チェーン)によく行ったわ。ローマン夫人はロートレックの絵から抜け出した様な人だった。いつも高い椅子に座ってテニスの試合を見るように人々を見ていた。ある日話しかけられたの。『お嬢さん。いつも貴女を見ていたわ。あなたは美人じゃないしこれからも美人じゃない。でも問題ない。あなたには人と違うセンスがある。』」

「最初に買い物したのはグリニッジビレッジ。確か11歳か12歳。小さな店よ。外階段がある様な古い建物の地下。アラジンの魔法の洞窟みたいだったわ。店主は小柄だけどエレガントで片眼鏡とゲートルが似合ってた。公爵夫人の様にあつかってくれたわ。熱心な子供は珍しかったのね。」
(その店で叔母さんに似合いそうなブローチを見つけてどうしても欲しくて貯金をした。売れてしまうか心配だったが残っていた。少し値切って65セントでゲットした時は興奮した。)

一つ々の台詞が映画のシーンの様で目に浮かびます。シックでお洒落なお母さん。玉座⁉️から客たちを見下ろす夫人や「ゲートルに片眼鏡(‼️)」の紳士はタイムスリップしないと見られない光景ですね。流石に一世紀生きてきている人は違います。
「ロートレックの絵から抜け出した様な人だった。」
「アラジンの魔法の洞窟みたいだった。」
など表現もとても素敵です。因みにアイリスさんは冗談のセンスも抜群です。
「結婚した頃まだ恐竜がいたわ。1948年よ。」にはウケました🤣
とてもチャーミングなお人柄に魅了されます。
因みに結婚のニュースがタイムズ誌に載ったと言っているので、当時から庶民ではなかったということですね。どんなに派手なファッションでもいつも上品さを感じるのはそのせいでしょうか。


ファッションに関しての素養が子供の時からあったことに加えて大学でアートを学び、ファッション誌に就職したというところからしてファッションへの情熱を感じますね。その後御主人とテキスタイルの会社を興して成功。2005年にメトロポリタン美術館で服とジュエリーの展覧会が開催され大ヒット。期せずしてファッションアイコンに。この展覧会はアメリカで1、2を争うコスチュームジュエリー(アクセサリーのことですね)のコレクターがいるということを美術館関係者が聞いたことから開催されたらしいのですが、これ(彼女の膨大なコレクション)も根底にあるのはファッションへの情熱ですね。

ファッションに関して個人的に素敵だと思ったのは「ハリー・ウィンストンに行くよりも4ドル位のものの方がドキドキする」ところ。
アイリスさんはブランドものの服は着ますが(そうでないものも着ています)、ハリー・ウィンストンの様なザ・ジュエリーという類いのものは一切身につけていません。常にコスチュームジュエリーを大量に身につけるのが彼女のスタイルです。オスカーなどでレッドカーペットを歩く女優たちが身につけているのは有名デザイナーのドレスと一流メゾンのジュエリー(のレンタル)と思いますが、一度身につけたものは二度と使わないでしょう。アイリスさんのものは全て自前で、同じものを何度も使い、値段に関わらずコレクションに愛着を持ち、共存しているところが素敵です。

先述の高級ジュエリーよりもジャンクの方が楽しいという言葉とどこか同じように感じたのですが、
「パーティーよりもパーティーに行く支度の方が楽しい」もなるほどと思いました。

ファッション感覚と共に経営の才覚も見事なのだと思います。さっきのブローチの話も11歳の時から値切ってましたし、今も街での買い物も必ず値切ってました。吟味しながらコレクションの売却もしていたし、通販番組で自身デザインのアクセサリーを販売するシーンではソールドアウトになっていました。自身の会社も「売る気は無かった。いい値がついたから売ったのよ。」バランス感覚がいいんですね。

IMDbで本作のレビューを読んでいたら、September issueという映画と比較しているものが多かったので、それってなんぞやと思ったら邦題は『ファッションが教えてくれること』というヴォーグ編集長でファッションアイコン、アナ・ウィンターのドキュメンタリーでした。

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こちらも見てとても面白かったです。同じファッションアイコンでもアナとアイリスさんのタイプは真逆という感じですね。アナは高校を中退して業界へ。正に叩き上げでしょう。
アイリスさん曰く「子供は望まなかった。ビジネスキャリアと旅行を選んだの。私の母は私が10歳の時に復職したの。とてもがっかりしたわ。とても。捨てられた様な気持ちだった。全ては手に入らないわ。諦めることも必要よ。」
アナは子供が二人いて子供たちとラブラブな様子。自分の弱味は子供たちだと言っています。離婚して20年。アイリスさんは67年位ご主人が亡くなるまで添い遂げました。
正にお千代さん(「人生色々」)。
アナは鬼編集長、冷たい性格と言われている。映画を見た感じではアイリスさんの方が好感を持ちました。。。
生き方が素敵です。特にご主人とラブラブで経済的にも成功し、生涯添い遂げたところは憧れますね。ご主人は100歳まで生き、アイリスさんは今98歳。御夫妻で二人ともここまで御長寿なのはあまり無いのでは。

アナとアイリスさん二人のファッションの共通点を発見しました。それは眼鏡と大ぶりのネックレス。やっぱりお洒落は首もとがポイント⁉️

いつまでも好奇心旺盛なアイリスさんに元気をもらいました✨✨
アイリスさんがいつまでもお元気でありますように❗

ドキュメンタリーはやっぱり面白いですね🙂
因みに監督は今作が遺作になっています。享年88歳。カメラマン出身の方で殆どの作品を監督兼撮影で作られています。本作にも撮影している監督が登場しています。ご冥福をお祈り致します。

★★★★★★★★











コメント

ひささん

おはようございます。
アイリスさんは生粋のニューヨーカーという感じで、大ぶりなコスチュームジュエリーもニューヨークだと浮きませんが、地方の伊田舎だと浮くかなと思いました。まあNYでもかなり目立っていましたが😆❤️

私はファッションには疎く、何を切ればいいのか今でもよく分かりませんが、とりあえずみっともなく、みすぼらしくは無いようにしたいとは思っています。
脳細胞死んで来ていますが😶死ぬまで冗談は言います。

本作もファッションが教えてくれたことも楽しめますのでお勧めします☺️

こんばんは

これはまったく未知の映画ですが「ファッションが教えてくれること」はレンタル屋でみかけて借りようと思ったことがありましたね。
「ファッション」と「ユーモア」はとても大切なもので、それを失った時が老化の始まりだと思っています。

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三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
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