アス
- 2020/02/27
- 13:16

2019 116分 アメリカ
監督デビュー作となる前作「ゲット・アウト」でセンセーションを巻き起こしたジョーダン・ピール監督が贈る衝撃のサスペンス・スリラー。ごく普通の幸せな4人家族の前に、まったく同じ顔をした不気味な4人組が現われ、自分たちの命を狙って襲いかかってくる不条理な恐怖とその驚愕の顛末をスリリングに描く。主演は「それでも夜は明ける」「ブラックパンサー」のルピタ・ニョンゴ、共演にウィンストン・デューク、エリザベス・モス、ティム・ハイデッカー。
幼い頃にふと迷い込んだ遊園地のミラーハウスで、自分とそっくりな少女に遭遇した、という恐怖体験がトラウマとして残るアデレード。今は夫と2人の子どもたちと幸せな家庭を築いていた。夏休みに家族と共に幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れた彼女は、ある出来事をきっかけにかつての恐怖が甦り、説明のつかない不安に襲われる。その夜、家の前に自分たちとそっくりな4人家族が現われたかと思うと、突如アデレードたちに襲いかかってくるのだったが…。
幼い頃にふと迷い込んだ遊園地のミラーハウスで、自分とそっくりな少女に遭遇した、という恐怖体験がトラウマとして残るアデレード。今は夫と2人の子どもたちと幸せな家庭を築いていた。夏休みに家族と共に幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れた彼女は、ある出来事をきっかけにかつての恐怖が甦り、説明のつかない不安に襲われる。その夜、家の前に自分たちとそっくりな4人家族が現われたかと思うと、突如アデレードたちに襲いかかってくるのだったが…。
allcinemaより
劇場で見逃したのでネットに来るのを首を長くして待っていました。やっと来たので早速見たのですがぶっちゃけ面白くなかったです。『ゲットアウト』が面白かったので残念でした。
怖くないし(怖いシーンにリアリティが無くて笑えてしまう感じ。『彼ら』のアクロバティックな動きもコメディ映画みたい)、設定にも無理があるし。何故生の冷たい兎を食べている人たちがあんなにお仕立ての良さそうなジャンプスーツや手袋や鋏を持っているのか。『上』にもネットワークがあるとしか思えませんが😅整然とした兎の檻も完璧に美しかったし。あれを見た時これを作るだけでもかなりお金がかかりそうと思ってしまいました。彼らはお金持ちということですかね😑
『ゲットアウト』もぶっ飛んでる設定ではありましたが、あれはこういうこと考えてる人たちって本当にいそうな気がすると思いましたが、今回(アス)はちょっとピンと来ませんでした。何よりゲットアウトは不気味だったし面白かった。映像もゲットアウトの主人公が落下していくあのシーンの様な印象的なものは無かったです。
格差社会がテーマだということだけは分かりましたが、他は殆ど分からなかったので、まずハンズ・アクロス・アメリカについて調べ、町山さんの解説を聞きました。それで初めて全体を理解できました。その中にジョーダン・ピールのインタビュー映像がありましたので彼の意図が理解できました。ゲットアウトも本作もジョーダン・ピールの今までの人生経験から作られているところは同じであるということもよく理解できました。ジョーダン・ピールが裕福な育ちの人だというのは知っていましたが、黒人と白人のハーフであることから苛められた。自分が育った街には黒人のストリートキッズが沢山いて、そういう子供たちを見て、もし自分があちら側(貧困層)に生まれていたらと思う恐怖(「人生は生まれた環境で大きく変わる」)。ハンズ・アクロス・アメリカも子供心に違和感があった。兎を選んだのは無表情で怖いのと耳の形が鋏に似ているから。等色々と解説を聞いて腑に落ちました。その中で一番印象的だった話はアデレード一家が車で避暑地に向かう時のシーン。カーラジオからラップが流れ、それがドラッグの歌で、子供たちがこれはドラッグの歌だと言っていたらお父さんがこれはドラッグの歌なんかではないと言う。何故ならお父さんはお坊ちゃん育ちなのでそれがドラッグのことを歌っているというのが分からないから。その時お母さん(アデレード)が曲に合わせて指でリズムを取っているがその動作にも大きな意味があった。詳細はネタバレになるので書きませんがここのところは、おおっ‼️😮💥💥でした。正に一事が万事です。
ということで色々な発見はありましたが、やはり作品としては面白くないです。又観る人を唸らせる作品を期待しています。
★★★★