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リチャード・リンクレイター 職業:映画監督

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2016   90分 アメリカ

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リチャード・リンクレイターが監督になるまでの過程、過去作品の紹介とエピソードで構成されています。私はこの人は基本好きなのですが、見ていない作品もあるので勉強になりました。

感想。元から才能がある人なのだと思いますが、まず情熱有りきなんだなと。ずっと走り続けて来た人だと思いました。スポーツの特待生で大学に行ったけれど心臓が悪くて走れなくなったので小説家を目指した。が、映画に魅せられ映画監督になった。

監督業はいつも綱渡りという印象ですね。作品は話題にはなったけどそんなに売れなかったり「僕が監督じゃなくても完成した作品」があったり、スランプの時代もあった。他の人でもそういうものだと思いますが。それでも監督を続けられているというのは処世術の才能もあったのでしょうね。

エピソードの中で印象的だったのは『6才の僕がボク大人になるまで』。よくスポンサーが12年間もサポートしたなと。実際担当者はクビが危なかったらしい。結果成功したからいいけど、コケたら大変なことでしたね。こういう話を聞いて監督業を続けられるということは奇蹟なんだなというのがこの作品を見て一番思ったことです。でも今はNetflixやAmazonがあるので(『ローマ』や『アイリッシュマン』に見るように)生き残りやすいと思います。リンクレイターの『30年後の同窓会』(未見。興味はあります)もAmazonstudioの作品ですし。

印象に残ったことがありました。私が未見のもので一番興味を惹かれた作品がDazed and confused(邦題バッド・チューニング)です。私が聴いて育ったロックがフィーチャーされているので。この作品に出演しているマシュー・マコノヒーのコメントがありました。リンクレイターはマコノヒーに「この時代に僕が聴いていた音楽だ」と言ってレコードを渡したそうです。言葉を並べ立てるよりもその方が分かりやすい。これは自分も本当にその通りだと思うので印象的なエピソードでした。私は『6才の~』にチャーリー・セクストンが出ていたのがとてもツボだったのですが、地元に拘る➕ロックが好きなリンクレイターらしいですね。

この作品のYouTubeのコメントを見ていたら、これってカルトムービーだったらしいと知りました。ユーザーの投稿コメントで一番印象的だったものは
「彼らはもうこういう映画は作らない」
カルト作品てそういう運命にありますよね。凄く分かるなあと思いました。

リンクレイターに興味がある人たちしか見ないとは思いますが、個人的には面白かったです。
ドキュメンタリーとしてもなかなかよくできているんじゃないかと思います。監督はきっとリンクレイターが好きなんだろうなというのが伝わりました。

★★★★★

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