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ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから

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2020    104分 アメリカ

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Netflixより

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存在は知っていて気になっていましたが、ドラマだと勘違いしていて、映画で目一杯なので見ていなかったのですが、町山さんの解説を聞いて映画だと知って見ました。いつも事前に解説を聞くと大体のストーリーが分かってしまうので(何も知らずに見たいタイプです)、今回もほぼあらすじを聞いてしまって結末も予想がついたので、やっぱり聞かないで見たかったなと思い、そこは残念でしたが、でも解説を聞かないと分からない部分も沢山ありました。
見終わってから町山さんの解説をもう一度聞いてなるほどと思いました。

しみじみした余韻の残るいい話でした😢💘✨見て良かったです。比較的最近見たイタリア映画最初で最後のキス(以下ウンバーチョ)に近いものがありました。高校生の話でメインキャラクターが3人のところが同じ。ウンバーチョではゲイの男子ロレンツォは同級生の女子ブルーと親友になる。ブルーを好きなのがアントニオ(ブルーには年上の彼がいる)。アントニオを好きなのがロレンツォ。3人は馬鹿をやっている時は最高の仲間なのだけれど、私情(恋愛)が入ると非常に危うくなる。
本作のメインキャラクターは、成績優秀でしっかり者だけど孤独なエリー(中国人)、美人でアートと本が好きなアスター、スポーツ系の3枚目ポール(二人は文科系で一人はスポーツ系の設定も同じ)。
ポールがアスターに憧れてエリーにラブレターの代筆を頼むところから話は始まる。実はアスターはエリーの好きな人なので初めは断るが、生活苦の為に引き受ける。以降エリーがポールをアスター好みの男にする為に二人三脚の訓練が始まった(この二人がいいコンビなのでロレンツォとブルーと重なりました)。そうこうしている内にポールはエリーが気になる様に。一方アスターはポールとの手紙と文通(書いているのはエリー)のやりとりでポールを「初めて自分を理解してくれる人」と感じる。エリーのアスターへの想いは募るばかり。

こういう複雑な関係で(共に主人公の家庭環境も複雑でした)人生なかなかうまくいかないね🙇と思うところが重なりました。でもウンバーチョは結末が悲しすぎるので、本作はそうではないので良かったです。

エリーがラブレターの代筆をするのを含め、この3人の設定はシラノ・ド・ベルジュラックから来ているそうです。他にも哲学の引用、エリーのお父さんが映画オタクなので沢山の映画、カズオ・イシグロの日の名残り(エリーとアスターが共に好きな本)等色々と出てくるので、映画や本が好きな人にはアピールするのでは。個人的にはちょっと色々と詰め込みすぎの感があり、もう少しシンプルで良いのではと思うけど。それとコメディとしても面白いです。ポールの天然の3枚目ぶりが最高です。アスターの恋人の男子もかなり面白い。学芸会のロックショーのダサダサぶりが爆笑でした。女子5人のお揃いマフラー(スカーフ?)で行進も面白すぎる🤣おバカなシーンもシリアスなシーンも両方好きだったのでセンスのいい監督だと思います。

アメリカが舞台でアジア人の女性が主人公の映画では『いつかはマイベイビー』以来のヒットでした。こっちの方が泣けましたね。ラスストシーンもベタだけど良かったなあ。若いっていいね。

ポールとエリーが廃棄された電車の中にいるシーンは『雨のニューオリンズ』を思い出しました。

それとエンドクレジットでタイトル(ハーフ・オブ・イット)を分かりやすく表現していてお洒落なのでチェックしてくださいね☺️✨

この映画は、以前監督にとても仲の良い男の友達がいて、その男性の彼女が監督に嫉妬をして、結局3人ともバラバラになったという過去の経験がベースになっているそうです。町山さんの解説より。

★★★★★★★★☆

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