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エセルとアーネスト ふたりの物語

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2016     94分 
イギリス/ルクセンブルク

『スノーマン』『風が吹くとき』などで知られる英国の絵本作家レイモンド・ブリッグズが、自身の両親の人生を描いた名作絵本をアニメ映画化した感動作。激動の20世紀を手を携えて歩んだ夫婦の40年にわたる悲喜こもごもの人生を、絵本の世界を忠実に再現した優しいタッチで綴る。声の出演はブレンダ・ブレシン、ジム・ブロードベント、ルーク・トレッダウェイ。監督は英国を代表するアニメーション監督の一人、ロジャー・メインウッド。
 1928年、ロンドン。生真面目なメイドのエセルは陽気な牛乳配達のアーネストと出会い、やがて恋に落ちる。2年後に結婚した2人は、ロンドン郊外に小さな家を25年ローンで購入し、希望に満ちた新婚生活をスタートさせる。3年後、待望の息子レイモンドが誕生する。そんな幸せに満ちた家庭に、次第に戦争の影が忍び寄ってくるが…。

allcinemaより

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スノーマンはこちらです。誰もが一度は見たことがありますよね。

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今スノーマンで検索してもこの画像が出てこないんですよね。
因みに「スノーマン 絵本」で検索すると出ます。

作者のレイモンド・ブリッグスが冒頭に実写で少しだけ登場し、スノーマンのイラストのカップでお茶を飲んでいます。
「僕の両親の物語です。二人は普通の人たちで、特にドラマチックなことは無かった。離婚もしませんでした。」と淡々と語り、物語が始まります。


1928年(27年だったかもしれません)から1971年の物語です。普通の人たちが一生懸命生きた物語です。手描きのとても暖かいイラスト(一部CGらしいですが私は分かりませんでした)に和みました。
ブリッグスの両親への愛が伝わる作品でした。

『この世界の片隅に』(見ています)と併せて見てくださいというレビューが多いですが、私はこれを見ている時は『この~』は全く思い浮かびませんでした。
普通の人たちが戦争を生き延びて一生懸命生きた物語というところは同じですね。物語的には『この~』のすずの人生の方が波乱万丈でドラマチックですが、エセルとアーネストは実話なのでそこにしみじみしました。
最後に御本人たちの写真が出てきましたが、劇中の舞台になっている2人の家と全く同じ建物が背景にあったのがリアルで、とてもしみじみしました。

印象的だったのはエセルがプライドが高かったことです。「私たちは労働者階級じゃない」とよく言っていました(労働者階級と思いますが)。息子レイモンドも有名大学に入れてエリートにしたかった様ですが、意に反して美術学校に行ったのでがっかりしていました。でもアーティストになったおかげで2人の物語が世界中に知られることになりましたね。天国で喜ばれていると思います。

良いお話ですが二つ程ひっかかったシーンがありました。日本に原爆が落ちて沢山の人が亡くなったことをアーネストが話した時のエセルの台詞。
「戦争が早く終わっていいのかも。初日に沢山の人が死ぬから」
これはとてもそうだねとは言えません。嫌な気持ちになりました。

それと5万人の米兵が国に花嫁を連れて帰るという話題の時にエセルが「順序が違うわ」と否定的な表情で言っていたこともいい感じがしませんでした。
昔の人だから仕方ないのでしょうか。

エセルは高齢出産で難産だったので医師にもう子供は無理ですと言われました。
それを聞いたアーネストは、もっと家族が欲しいと言っていましたが諦めざるを得ませんでした。エセルはレイモンドを溺愛しました。
レイモンドも戦下で危険な目に遭ったりしましたが、無事に生き延びて成長し、立派に独立し、両親の最期も看とりました。
一人息子だったのでこれは本当に良かったなと思いました。

ポール・マッカートニーが提供しているエンディングテーマも良かったです。

私は本作はポイントで見ましたが、お金を払って見る価値のある作品と思いました。満足しています。

★★★★★★★★


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