ザ・ファイブ・ブラッズ
- 2020/06/17
- 01:07

2020 135分 アメリカ
Netflixより
黒人と世の中の弱者たちが虐げられてきた歴史、有名無名(あまり知られていない人たち)の黒人のヒーロー、ヒロインたちが沢山紹介され(私が知っていたのはキング牧師とアレサ・フランクリンぐらい)、マーヴィン・ゲイの楽曲が作品を彩る本作はスパイク・リーらしい作品と思いましたが好みは分かれるでしょう。たとえばRotten Tomatoesは高評価でIMDbの評価は基本的にボロボロというあたりもそれを象徴していると思いました。
私は『ブラック・クランズマン』の方が良かったです。
でも本作の方がインパクトはありました。
★気になった点🤔
・長すぎる。なかなか話が進まずにだれる。
・ベトナム戦争の回想シーンで現在の退役軍人がそのまま出演しているのが無理がある。若い俳優を使うべき。
・金塊も隊長の遺骨も簡単に見つかりすぎる。
★良かった点
・冒頭に書きましたが歴史や知らないヒーローたちを教えてもらって勉強になった。
・チームの中にポールの息子がいたことがアクセントになっていて良かった。ムードメーカーになっていました。
・金塊を狙う現地人たちとの攻防がなかなか良かった(ジャン・レノはオマケという感じだったけれど)。
・リチャード・ジュエルとマルグリット・デュラスが出ていた😆(『リチャード・ジュエル』『あなたはまだ帰ってこない』)
・当時の女性DJ(上画像マイクの前の女性)が雰囲気があってカッコ良かった。
・マーヴィン・ゲイの素晴らしさを再認識した(今の言葉で言うならこれぞ神と思う✨)。
★注意点★
リアル(史実)、フィクション(演技)の映像ともに残酷シーンが多数あるのでかなりきついです。これから見ようという方は御注意ください。
スパイク・リーの作品は語れる程見てはいないのですが、根底にあるものは、世の中はおかしい。昔も今も変わっていない。正義は何処にあるのか。ということでそれは本作でも全くぶれずに貫かれてはいました。ただ映画として面白いかどうかは観る人に依ると思います。
★★★★