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ぼくを葬る

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2005     81分 フランス

「8人の女たち」「ふたりの5つの分かれ路」の鬼才フランソワ・オゾン監督が、「まぼろし」に続いて描く“死”をめぐる3部作の第2作目。ある日突然余命3ヶ月と知った主人公が、自らの死と向き合い過ごす最期の時間を静かに見つめる。主演はフランス期待の若手実力派メルヴィル・プポー。主人公の祖母役で大女優ジャンヌ・モローが出演。
 パリで活躍する気鋭の人気ファッション・フォトグラファー、ロマンは、ある日撮
影中に突然倒れてしまう。診断の結果は末期のガン。医師の勧める化学療法を拒んだ彼の余命は3ヶ月と告げられる。様々な感情がロマンの心に押し寄せる。愛しているものの、なかなかうまく折り合うことができずにいた家族には、このことを秘密にすると決めたロマン。一方、恋人の青年サシャには、冷たく別れを告げてしまう。そんな中、唯一心を許す祖母にだけは自分の苦しみを素直に打ち明けるのだった。そして、死が迫る中、ロマンの心にある想いが芽生え始める。

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よせばいいのに(としいとうと😃🎶&😖⤵️)「余命もの」を続けて見てしまいました😢

この映画は2006頃からずーーーっといつか見ようと思いながらも見れなかったのは、人が死にゆく話なのでためらいがあったからです。余命ものの中でも特に辛いのかなと思い。
でも予想とちょっと違いました。私は勝手に主人公は10代の少年だと思っていました。17歳くらいの。なのでなんて悲しいんだろうと勝手に想像していました。でもどっちにしても悲しかったですが。

やっと見れて良かったです。

やっぱり悲しい話でしたが、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキとの一件は殆どファンタジーだったのでその辺はオゾンぽいかなと思いました。

彼の逝き方は理想的でした。でも実際はもうあんな風に一人で動ける体力は無いと思いますし、あんな風に丁度いいタイミングで眠るように逝くこともできないと思います。あれは映画だなと思いました。肝のシーンですし確かに印象的ですが現実はあんな風にはいかないでしょう。
映画だからそれでいいのですね。

一番心に残ったのはお祖母ちゃん(ジャンヌ・モロー)とのシーンです。「愛してる」「僕も」のシーンは涙が出ました。別れのシーンも😭
お祖母ちゃん幸せすぎます。ロマンのお父さんを捨てた人なのにあんな風に愛し合えるなんて。


☆☆ネタバレ注意☆☆

彼は思い残すことなく逝ったと思いますが、家族にとっては晴天の霹靂だし生涯心に深い傷として残るでしょう。だって何も言わずに一人で逝ってしまったのですから。そして家族は彼がポケットカメラに遺した数々の瞬間を見て泣き崩れるでしょう。そこには彼が愛した人たち(家族)の姿が刻まれていますから。私は特にお姉さんと電話で話した後そこ(公園)に子供といたお姉さんを後ろから撮っているシーンに涙が出ました。

願わくば彼の形見が遺族の癒しになります様に。

メルヴィル・プポーは来月公開予定のオゾンの新作に出ていますね。観たいなあ。

★★★★★


コメント

ラティファさん

こんにちは☺️

こちらがお初だったのですね。悲しい話でしたね😢
私はオゾンは基本好きで全作ではありませんが結構見ています。本作は悪くはなかったけど他にもっと好きな作品があります。死がテーマのものなら『まぼろし』など。

ジャンヌ・モローは存在感があったなあと本作を見ても思いました。
晩年の『クロワッサンで朝食を』が好きでした。

No title

kamieruさん、こんにちは!
これ、ご覧になったんですね
私は、オゾン監督の映画は、これがお初だったのです。

だいぶ記憶が薄れてしまっていますが・・・
綺麗な写真が一杯あって、思い出されました。

今は亡き、ジャンヌ・モローさんがおばあさまの役で出ていらっしゃいましたね・・

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