いつか家族に
- 2020/08/04
- 00:17

2015 124分 韓国
中国の作家・余華のベストセラー『血を売る男』を、舞台を韓国に移し、「チェイサー」「哀しき獣」のハ・ジョンウの監督・主演で映画化した家族ドラマ。朝鮮戦争休戦直後の激動の時代の中で、貧しいながらも家族と幸せに暮らしていた主人公が、病気の息子を救うために奔走する、血よりも強い家族の絆を描く。共演にハ・ジウォン。1953年、韓国。ある日、貧しい労働者のサムグァンは、村一番の美女オンナンに一目惚れ。しかし彼女にはお金持ちの恋人がいた。そこでサムグァンは血を売って大金を手に入れ、念願叶ってオンナンと結婚する。11年後、3人の子どもにも恵まれ、幸せな日々を送るサムグァン。そんな中、長男が彼の息子ではないという噂が村中に広まっていくのだったが…。
allcinemaより
韓国版三丁目の夕日という感じの趣でした。
サムグァンの暴走、モラハラぶりが信じられなかった。結婚も強引すぎたし(オンナンはその気が無かったが物とお金で父親に直談判した)、長男が自分の子ではないと知って失望し長男にモラハラが始まります。「これから自分をおじさんと呼べ。周りに人がいるときだけお父さんと呼べ」家族と肉まんを食べに行く時も長男だけ叔父さんの家に行かせ、そこでさつま芋を食べる。肉まんを食べられなかった長男はお月さまが肉まんに見えた(泣)。
あのさあ。人の恋人を横取りした訳でしょ。彼女の過去も引き受けないと。結婚てそういうもんでしょ。それから子供には何の罪も無いんだよ。そこら辺全然分かってないね😤とモラハラのサムグァンを見ながら思っていました。
長男は生物学的なお父さんにも会いに行くが冷たくあしらわれる。唯一彼の味方なのは母のオンナンだった。オンナンが彼を愛していて本当に良かった。そうでなければ長男はいったいどうなってしまったことか。
で、色々あって長男は養子に出されることになった。その時になって初めて長男の存在の大切さに気づくサムグァンだった。そこからサムグァンの家族の為の命懸けの旅が始まる。
というお話でした。とにかく長男が健気なとても良い子だったのでサムグァンがそれに気づいてくれて良かったです😢
サムグァン役のハ・ジョンウは『チェイサー』のサイコ役のイメージが強いですが、『お嬢さん』の詐欺師や本作の様な役も悪くないですね。
それから脇役に有名俳優が複数出ていましたね。
オンナン役の女優さんは演技は良かったけれど、髪の色や着ている服がどうしてもその時代の人に見えなかったのでそこは残念でした。
ラストシーンは見ている方も本当に幸せな気持ちになる、家族っていいねと思わせてくれる光景でした。
早く家族で肉まんを食べに行ける平和な世の中になります様に🙏
一つ気になったのは生物学的お父さんは結局どうなったのか?
そこは見せてほしかったです。
あと邦題が酷いですね。
★★★★★