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赤い闇 スターリンの冷たい大地で

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2019   118分 
ポーランド/イギリス/ウクライナ

「僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ」「太陽と月に背いて」のアグニェシュカ・ホランド監督が、スターリン政権下のソビエト連邦で危険な極秘取材を敢行し、偽りの繁栄に隠された深い闇を暴き出した実在の英国人記者ガレス・ジョーンズを主人公に描いた実録サスペンス・ドラマ。主演は「戦争と平和」や「ハッピー・バレー」など英国のTVドラマを中心に活躍するジェームズ・ノートン、共演にヴァネッサ・カービー、ピーター・サースガード。
 1933年、英国の若きジャーナリスト、ガレス・ジョーンズは、世界恐慌にもかかわらず、スターリンのソ連だけが繁栄を謳歌していることに疑問を抱く。彼は単身モスクワへ向かうと、当局の厳しい監視の目をかいくぐりスターリンの秘密の資金源を探り始める。やがてウクライナがカギだと知ると、真実を求めて雪に覆われたウクライナへと乗り込んでいくのだったが…。


allcinemaより
 
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ホロドモールを題材とした、実在したジャーナリストの実話ベースの作品ということで、勉強するために観に行きました。恥ずかしながらホロドモールについて何も知りませんでした。アルメニア人虐殺、ホロコースト、ポル・ポト派による虐殺、ルワンダ虐殺などと並んで20世紀最大の悲劇の一つ(wikiより)だそうです。
これらの悲劇は沢山映画も作られており、私も見たことがありますが、ホロドモールが題材の映画は本作で初めて見ました。
映画としては若干分かりにくい内容でしたが、この様な悲惨な史実があり、それを命を懸けて追いかけて世間に公表したジャーナリストの鏡の様な人がいたということを知れたことは大きな収穫でした。劇中に登場するこちらも実在した人物ウォルター・デュランティとジョージ・オーウェルについても勉強になりました。ピューリッツァー賞を受賞した人(デュランティ)が素晴らしい人とは限らない。ジョージ・オーウェルの著作は読もうと思いました。

1930年代の話ですが、今も世の中の基本的な構造は変わっていないということに、人類は進化しないんだなという気持ちになってしまいます。

監督のインタビューがありました。
一読の価値があります。

監督の言葉です。


>いまフェイクニュースの拡散や間違った告発によって人々がいかに簡単に操作されるかを目にします。
これまでの経験から、民主主義が世界各地で危機に瀕していると強く感じるのです。
調査報道を行うジャーナリストは、私たち社会の「真実の戦士」です。
映画で描いているのは単に歴史ではなく、今現在起きていることなのです。

出典NHK

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重みのある言葉ですね。
真実の戦士。ミスタージョーンズは正に真実の戦士でした。

観て良かったです。 
映画のHPです。

★★★★★★★☆













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