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幸福路のチー

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2017   111分 台湾

台湾で製作された長編アニメで、世界各地の映画祭で評判を呼んだ感動ドラマ。激動の台湾現代史を背景に、人生の岐路に立つひとりの女性が、自らの半生を振り返り、自分の生き方を見つめ直していく姿を切なくも心温まるタッチでノスタルジックに綴る。台湾を代表する人気女優グイ・ルンメイがヒロインの声を担当。監督は実写映画出身のソン・シンイン。半自伝的物語を、初挑戦となるアニメーションで描いた短編が高い評価を受け、それを基に4年の歳月をかけて長編アニメとして完成させた。
 1975年に台湾に生まれたチーは、大人になった今は故郷を離れ、アメリカで暮らしていた。ある日、そんな彼女のもとに、祖母が亡くなったとの知らせが届く。チーは長らく疎遠にしていた台北郊外の幸福路へと帰郷する。すっかり変わってしまった景色に戸惑いつつ、ふと子どもの頃に思い描いていた夢に思いを馳せるチーだったが…。

allcinemaより

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上映時から見たかった映画で、以前この映画の記事を書きました。やっと見られましたがとても良かったです。実話ベースなのでリアリティがあり、ファミリーヒストリーとしてもしみじみと心に残る佳作だと思いました。見終わったとき感動して涙が出ました。アニメで泣いたのはヒクドラ完結編以来です。絵(アニメーション)はピクサーやディズニーを見慣れていると大雑把で平面的に見えますが、これはこれで味わい深いですし、何より描かれていることが普遍的な内容なのが素晴らしいです。子供向けではないですが、大人なら世界中の誰が見ても何か心に響くものがあると思います。主人公のチーは1975年生まれなので近年の台湾の歴史と共に彼女と家族のヒストリーが紡がれています。彼女の人生は常に台湾の激動の歴史と共にありました。歴史に疎い私には台湾近代史の勉強にもなりました。
主人公のチーもとても可愛らしくて魅力的ですが脇役の人たちも皆味わい深くて良かったです。いつもチーを庇ってくれたアミ族の祖母あちゃん。思想を弾圧されて渡米した従兄のウェン。シングルマザーの元で育った金髪碧眼の同級生ベティ。皆それぞれの人生を一生懸命生きていました。
実話ベースのファミリーヒストリーと言えばやはり実話ベースでアニメのエセルとアーネストを思い出しました。登場人物の数や時代が違いますが、どちらも一人っ子と両親の話で、どちらもとてもいい話なのでお勧めです。二人とも両親の望む道には進まなかったのですが、子供の好きにさせてあげて、それが功を奏して成功した(二人ともアーティスト)という共通点があります。
アニメじゃないけどファミリーヒストリーということで『焼き肉ドラゴン』も思い出しました。こちらはあまり共通点は無いけど移民の部分が共通点ですね。あと『あの頃、君を追いかけた』。これは台湾が舞台で1990年代に青春を送った話なのでチーとほぼ同年代かと。本作にも出てきた1999年の台湾地震が出てきたのでそのシーンを思い出しました。

最後に『我が家族と故郷に捧ぐ』とクレジットで出たのを見てまた涙が出ました😢
故郷がある人(帰るところがある人)が本当に羨ましいです。

冒頭のリンク先にも書きましたが、監督が親日家で日本語を話せるのも嬉しいですね。

全ての人にお勧めします。


★★★★★★★★★




    





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