ジョーン・ディディオン:ザ・センター・ウィル・ノット・ホールド
- 2020/10/03
- 00:38

2017 94分 アメリカ
Netflixより
ジョーン・ディディオンの存在を知らなかったのでwikiでこの人について一通り読んでから見たので分かりやすかったです。小説家、エッセイスト、脚本家ということで、映画の脚本では「スター誕生(1976)」(‼️)、「哀しみの街かど」「告白」「告発文書(TVM)」「アンカーウーマン」「マクマホン・ファイル(原作)」がありました(allcinema調べ)。おそらく一番ヒットしたのはスター誕生だと思います。
そしてこれも初めて知りましたが、グレタ・ガーウィグはジョーン・ディディオンにインスパイアされて「レディ・バード」を書いたのだそうです。
祖先がドナー隊だったというところからして既にドラマチックと思いましたが。沢山の有名人が登場します。ドアーズ、フェイセズ、ジャニス・ジョプリン、チャールズ・マンソン、ナタリー・ウッド、ハリソン・フォード(ジョーンの家を作った大工だった)、スコセッシ、スピルバーグ、ディック・チェイニー、オバマ大統領。今80代の人なのでドアーズやジャニス、ヒッピームーブメント、シャロン・テート事件etcをリアル体験しているということ自体が凄い。シャロン・テート事件はナタリー・ウッドから聞いたという。その後ナタリー・ウッドも不本意な形で亡くなっているというところが何とも因縁めいていると思ってしまいました。またジョーン自身の不思議な体験。
「ケネディ(大統領)が死んだ1963年の朝私はサンフランシスコで結婚式に着るドレスを買った。数年後のパーティーでそのドレスは駄目になった。ロマン・ポランスキーに赤ワインをこぼされたのだ。1970年7月ビバリーヒルズでリンダ・カサビアンの服を選んだ。シャロン・テート事件の裁判で彼女が証言台に立つ時に着る服だ。何の繋がりもないことのように思えるが、あの夏の朝全ては繋がっていると感じた。」
ポランスキーにドレスを駄目にされ。。。リンダ・カサビアンのドレスを選ぶ。。。!何じゃそりゃー😮💥事実は小説より奇なり!
ジョーンは最愛の夫と娘を相次いで亡くしその悲しみを本に書きました。デヴッド・ヘア演出で舞台化もされました。主演はバネッサ・レッドグローブでとても好評だった様です。バネッサも娘さんを亡くされているのですね。バネッサとジョーン2人でアルバム(古い写真)を見て微笑みながら語らうシーンがとても印象的でした。2人ともライフワーク(執筆と演技)があったから辛いときも生きてこられたのではないかと勝手に思いました。
因みに先日たまたま見た映画「プレンティ」の原作がデヴィッド・ヘアだと知りました。私の大好きな「ダメージ」も(破滅していく話が好きなのでしょうか)。ジョーンの不思議な体験の話じゃないけれど一見関係なく見えても物事はやっぱり繋がっているという気がしました。
とても丁寧に作られているドキュメンタリーだと思いました。監督のジョーン叔母さんへの愛を感じます。色々なフッテージが沢山出てくるので集めるの大変だっただろうなと思い、地道な努力を感じました。
色々勉強になりました。やっぱりドキュメンタリーは面白いです。
ジョーンの著作ですか?
いつか読みたいです❗(いつ?)。
因みにタイトル(センターウィルノットホールド)は聖書からの引用らしいのですが、調べても意味が分かりませんでした。ご存じの方は分かりやすく教えてください。
★★★★★★★★★