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淵に立つ

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2019   119分 日本/フランス

「歓待」「ほとりの朔子」の深田晃司監督が、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞した衝撃の家族ドラマ。ごく平凡に見えた家族が、一人の謎めいた男の登場で徐々に秘められた心の闇をあぶり出され、崩壊へと向かっていく悲劇の顛末を、ミステリアスな筆致で不穏かつ緊張感いっぱいに描き出す。出演は家族を翻弄する謎の男に「私の男」「岸辺の旅」の浅野忠信、次第に日常を狂わされていく夫婦に「歓待」の古舘寛治と「リトル・マエストラ」の筒井真理子。
 郊外で小さな金属加工工場を営む鈴岡利雄と妻で敬虔なクリスチャンの章江は、10歳になる娘の蛍と家族3人で平穏な毎日を送っていた。ところがある日、利雄の古い友人の八坂草太郎が現われると、利雄は章江に断りもなく、最近出所したばかりだという彼を雇い入れ、自宅の空き部屋に住まわせてしまう。最初は当惑していた章江も、礼儀正しく、蛍のオルガン練習も手伝ってくれる八坂に次第に好感を抱くようになっていくが…。


allcinemaより

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非常に不穏で不幸。不幸そのもの。見ながらずっと『横顔』を思い出していました。共通点は『不穏』『不幸』

本作は謎の部分が多すぎました。(★ネタバレ注意★)
過去の事件の詳細も、蛍さんに何が起こったのかも、その動機も誰が犯人なのかさへも結局分からない。孝司が工場に住み込む理由も彼が何を考えているのかも分からない。夫妻は探すのをやめたと言っていたのに八坂を探しに行き、「最近引っ越してきた」と地元民から聞いたのであれば、居所は突き止められる筈。なのにその前にとんでもないことが起こるのもよく理解できない(結局は会いたくなかったのか)。八坂が見つかったら八坂の目の前であなたを殺すと言う章江に「それで気が済むなら俺死にますよ」と孝司が言う理由は何なのか。

分からないことが多すぎたなあ。『横顔』にはそういう風に思ったところはなかったけれど。突発的行動や心の闇、ふとしたことから人生が崩壊していくなど基本的に描かれていることは同じでしたが。

本作は八坂(浅野さん)が怖かった。特に豹変するところ。ゾッとしました。私は孝司も怖かった。掴み所が無いところが父親に似てる。筒井さんは素敵です。

分からないことの説明が無いことをそれで良しとする人には良い映画なのだと思います。良くも悪くも引き込まれるので。
私は謎が多すぎてすっきりしませんでした。そして何よりも物凄く不幸な気持ちになるので(『横顔』を見た時もちょっとトラウマになった。こんな不幸なものを観に舘まで来て、不幸な気持ちで帰るのかとちょっと思った💧。『横顔』よりも本作の不幸度は半端無い)。
また同じ感じならこの監督の作品はもう観たくないかも🙇

★★★☆




コメント

ラティファさん

こんばんにゃー😸

浅野さん怖かったですね
((( ;゚Д゚)))

筒井さんは私はとてもゴージャスだと思います。本作も地味な町工場の奥さん役でしたが、こんな地味なところにこんな美人の奥さんいないよーと思いながら見てましたー
八坂じゃなくても普通の男性なら惚れてしまうと思います、はい。

No title

kamieruさん、こんにちは!
これ、私も見ていますが、記憶がもう曖昧になっちゃってるんですよね・・・

今、思い出せるのは、浅野君が怖かった、ってことかな・・

『横顔』は未見なのですが、筒井真理子さん、私も好きです。
派手さは無いけれど、演技力も存在感もある良い女優さんですよね。

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