ザ・プレイス 運命の交差点
- 2020/10/15
- 18:25

2017 101分 イタリア
アメリカのTVドラマ「The Booth ~欲望を喰う男」を「おとなの事情」のパオロ・ジェノヴェーゼ監督が、ヴァレリオ・マスタンドレア、マルコ・ジャリーニ、アルバ・ロルヴァケルらイタリアを代表するキャスト陣の共演でリメイクした不条理ドラマ。ローマのカフェを舞台に、そこに居座り続ける謎の男が、訪れる相談者たちの不可能と思える願いを聞き入れ、それを叶える条件として途方もない課題を与えるさまと、次第に交差していく相談者それぞれの運命の行方をミステリアスな筆致で描き出す。
ローマにあるカフェ“ザ・プレイス”。そこに分厚い手帳を手にした謎の男が居座り続けていた。男のもとには、入れ代わり立ち代わり訪問者がやって来る。男はどんな願いでも叶えることができるという。ただし、そのためには男が与える課題を遂行しなければならなかった。ところがその課題は、息子を癌の病気から救いたいと願う父親には見ず知らずの少女を殺せ、アルツハイマーの夫を助けたいという老婦人には人が集まる場所に爆弾を仕掛けろ、視力を取り戻したいという盲目の男には女を犯せ、といったあまりにも支離滅裂で非情な無理難題ばかりだったのだが…。
ローマにあるカフェ“ザ・プレイス”。そこに分厚い手帳を手にした謎の男が居座り続けていた。男のもとには、入れ代わり立ち代わり訪問者がやって来る。男はどんな願いでも叶えることができるという。ただし、そのためには男が与える課題を遂行しなければならなかった。ところがその課題は、息子を癌の病気から救いたいと願う父親には見ず知らずの少女を殺せ、アルツハイマーの夫を助けたいという老婦人には人が集まる場所に爆弾を仕掛けろ、視力を取り戻したいという盲目の男には女を犯せ、といったあまりにも支離滅裂で非情な無理難題ばかりだったのだが…。
allcinemaより
あなたな~らどうする~🎵
筒美京平も天才だけどなかにし礼も天才だと思うなあ
原作のドラマは見ていません。
ワンシチュエーションクライムファンタジー??とでもいうような内容です。プレイスと言う名のカフェの一番奥のテーブルが舞台。初めから最後までそこしか出てこない。後は店の外観と店の中と外から見た景色。
そのテーブルに怪しい男が居座っていて分厚い手帳とにらめっこしている。彼の元にはひっきりなしに人が訪れ願い事を伝える。彼は願望成就の条件を伝える。それがほぼと言うか全て犯罪。暴力、窃盗、もっと酷いことも。それを伝えられた人たちは当然憤る。傍観者(この映画を見る人)も憤る。何者か知らないけど何言っちゃってるのこの人⁉️(怒)。顧客の中に修道女がいて彼女が男に訊く。「あなたは悪魔なの?」男は言う。「答えられない」
男が出す条件は確かに悪魔そのもの。
で、顧客たちと男のそういうとても妙なやりとりが続いていく内に、それぞれ面識は無い顧客たちの人生が交錯していく。
それを見て私は思いました。これってイレブン・ミニッツみたいな、どっひゃーなエンディングになるんだろうなと。でも全然違いました。ちょっと肩透かしな感じかも。
私は結末よりもこの男の正体が気になりました。とりあえず人間ではない。天使という感じでも悪魔という感じでもない。イメージ的には堕天使かな。不思議だったのは男は閉店後もずっと店にいること。店のウェイトレスも男の正体を知らない。店のオーナーは店に住んでしまっている男(家に帰っている様子は無い)を知っているのだろうか。なぜ警察に通報しないのか。
と、現実的なことを言う様な映画では無いのは分かっているが。
でも気になる💦いつも何か食べているけどトイレに一度も行かないし😅お風呂に入らないと臭うんじゃない?💦それとも人が見ている男の姿は幻影で本当は物質じゃないとか。
そういうところやストーリーも含めて全てが狐につままれた様な映画ですね。
天使が出てくる映画と言うと『素晴らしき哉、人生!』や『天国への階段』を想起しますが、これらのような鑑賞後に「良いものを見たなあ」というしみじみとした感動は全く無い。それは『大人の事情』に象徴される様にシニカルが根底にあるからと思うけど、それよりも本作は脚本がイマイチだったんじゃないかなあ。着眼点は悪くないと思うけど盛り上がりに欠ける。哲学的な内容なのでそういう(面白いという)映画じゃないんだろうけど。何だかよく理解できなかった。
と思ったので今海外の映画サイトのレビューを見てみたらそこに私の疑問の答えがあり、それを読んだら全てが府に落ちました。ネタバレになるから書かないけどネタが分かったら目から鱗でした。因みにそんなに難しい話ではなく別に聖書に詳しくなくても理解できる話でした。
そこは発見だったけど、でも展開はやっぱりイマイチだと思う。
★★ネタバレ注意★★
ヒントはウェイトレスの名前です。なるほどねー。確かに椅子の背にあるナンバーは気になっていたんだけど気がつかなかった。
ということで意味が分かればなかなか面白いかもしれないので、ご興味のある方は見てみてください。
★★★★★★☆