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シカゴ7裁判

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2020      129分 アメリカ

1968年8月、シカゴでベトナム戦争に反対する大規模なデモが行われ、警官隊と衝突する事態に発展、その責任を問われ首謀者とされた7人が逮捕・起訴され、全米中の注目を集める裁判が行われた。本作は“シカゴ・セブン”と呼ばれた彼らを待ち受けていた悪名高い裁判の行方を、脚本を手掛けたアーロン・ソーキン自ら監督も務めて映画化したNetflix映画。出演はサシャ・バロン・コーエン、エディ・レッドメイン、ヤーヤ・
アブドゥル=マティーン二世、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マイケル・キートン、マーク・ライランス。Netflixでの配信に先立ち、一部劇場でも上映。

allcinemaより


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アーロン・ソーキンが2007年に脚本を仕上げており、監督にスピルバーグ、出演ウィル・スミス、ヒース・レジャー、フィリップ・シーモア・ホフマン、サシャ・バロン・コーエン等で映画化予定だったが諸般の事情により頓挫。10数年を経てこの度Netflix作品として陽の目を見たということでした。10年以上経っていると亡くなっている人もいるし、サシャ・バロン・コーエンは出ているけど他は様変わりしていますね。

この様な史実があったと知らなかったのでとても勉強になりました。事前に町山さんの解説を聞き、「日本人には分かりにくい題材なのでそこのところを説明します」と分かりやすく説明してくれていたので、大まかなところを知ってから見れたので良かったです。その時の町山さんの解説で印象的だったこと。被告人たちはお互いに繋がりが無いのに"共謀罪"で起訴されるという無茶苦茶な内容。裁判長が黒人の被告人ボビー・シールに、なんと両手を縛り、口に猿ぐつわをさせた。町山さん曰く「これは白人が奴隷たちにしてきたことなので『絶対にやってはいけないこと』なんです」尚も曰く「昨今のブラックライブズマターに象徴される様にあれから50年経っても世の中は変わっていないんです」その後作品を見て本当にその通りと実感。特に裁判長の酷さ、無能さに呆然。その悪徳裁判長をやりこめた形の裁判のラストシーンは爽快でした。

個人的な感想としてはキャストが適材適所で良かったです。裁判長の悪徳ぶりも良かったし、被告人たちも皆それぞの立場と個性を最善に演じていたと思うし、個人的には検察官役のジョセフ・ゴードン=レヴィットが、「仕事だからやってるけど内心はこんなナンセンスな裁判はあり得ない」というのを醸し出していたのが良かったです。弁護人役のマーク・ライアンス、被告側の証人ラムゼー・クラーク役のマイケル・キートンいい味出してました。

被告人たちのその後の人生、と言ってもアビー・ホフマンとジェリー・ルービンしか分かりませんでしたが、それも事実は小説より奇なりという感じで映画の様でした。実際映画化されているのですね。もし見れるなら見たいと思います。ボビー・シールは詳しくは分からなかったけど今も健在の様ですね。他の人たちはどうしているのでしょうか。

アーロン・ソーキンやるなあと思いました。脚本家としては著名みたいですが、本作を見て良くできている(見易かったしシリアスとコミカルのバランスが良かった)と思ったので監督としてもイケてるのではと。調べてみたらこれの他にもう一つ監督作品がありました。『モリーズ・ゲーム』これも面白そうなので近々見ようと思いました。

音楽ネタで印象に残ったのはデモをやっているところでギターを弾きながら数人で歌っているシーンで、その曲がJust one look
だったこと。久しぶりに聴きました。昔リンダ・ロンシュタットのバージョンで聴いてからずっと好きなのですが、やっぱりいい曲だなと思いました。

★★★★★★★☆

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