これからの人生
- 2020/11/20
- 12:59

Netflixより
オリジナルは1977のフランス作品(画像一番下)で、オスカーで外国語映画賞やセザール賞を受賞している名作だそうですが存在を知りませんでした。マダム・ローザ(ソフィア・ローレン)がアウシュビッツサバイバーの役だったので、現在もアウシュビッツサバイバーの方がいらっしゃるのは知っていますが、見ていて時代設定はいつなのだろう?とは思いました。本作の時代設定は現在でした。
ソフィア・ローレン久しぶりに見ました。10年ぶりの主演作だそうです。因みに監督は実の息子さんのエドアルド・ポンティ。ソフィアの演技は控えめな印象でしたが流石の存在感。そして今でも綺麗ですね。個人的にはモモ役の男の子が抜群に巧かったと思います。そしてマダム・ローザもそうですが彼女の周りの人々、知人のドクター、モモのバイト先の雑貨店を営んでいるおじさん、同じアパートの住人で元男性のローラ。皆とてもいい人で心が暖かくなりました。特にローザをアモーレと親しみをこめて呼ぶローラと反抗的なモモに忍耐強く愛情を持って接する店主のおじさんが良かったです。モモとアパートの先住キッドヨシフとの出会いと別れも良かったです😢
良い話です。が、物足りなさも感じました。どうも簡単な様な気がしてしまいました。盗みをしたりドラッグの運び屋をやっていた様なかなり悪い子がこんなに短時間で人に心を開くのかなと。
是非オリジナル映画を見てみたいと思いましたが古い作品なので見るのは難しいかなあ😑ネット上でもソフトが見つかりません😢オスカーを受賞している様な作品なのに何故だろう🙇
原作はフランスの小説家ロマン・ガリー。私は本作で初めて見ましたが、この人の原作で映画化されている作品が多いのですね。。ソフィア・ローレンはその中の一つ『レディL』に出演しています。ガリーとお母さんの自伝『夜明けの約束』も2度映画化されています。ガリーは母子家庭で育った様で、ガリーを小説家にするというのはお母さんの夢だったらしく、ガリーはそれを叶えてあげたのですね。凄い⤴️⤴️
本作も母と息子がテーマだったので、ガリーの中では「母と息子」が人生において重要な核だったのかなと想像しました。本作ではソフィアとエドアルドもリアルで母と息子共演でしたね。
因みにガリーは66歳で担当の編集者に「大いに楽しんだ。ありがとう。さようなら。」と手紙を書いて拳銃自殺。
この映画も悪くなかったけどガリーの人生の方が興味深いと思ってしまいました。
★★★★★