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読まれなかった小説

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2018   189分

トルコ / フランス / ドイツ / ブルガリア / マケドニア / ボスニア / スウェーデン / カタール 


昔々、アナトリアで」「雪の轍」のトルコの名匠ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督が、作家を志す若者を主人公に、いくつもの矛盾を抱えた現実を前に混乱しながらも、運命に抗おうと懸命にもがく姿を、父親との葛藤を軸に描いた人間ドラマ。作家を夢みるシナンは、大学を卒業し、トロイ遺跡近くの故郷へと戻ってくる。父のイドリスは競馬好きのしがない教師で、シナンはそんな父を負け犬と蔑み受け入れることができない。ある日、地元
の作家スレイマンに偶然遭遇し、いきなり議論をふっかけ相手を怒らせてしまうシナン。そんな彼は、自分の処女小説を出版すべく奔走するのだったが…。

allcinemaより

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正直に言いますが長かったです。描かれていることは分かりますが退屈かなあ。主人公の性格が悪い。落ちぶれたお父さんの現在はよくあるパターンではないでしょうか。息子はお父さんを軽蔑しているが、自分の小説を読んでくれたのはお父さんだけだった。これもよくある話ではないでしょうか。逆にお父さんだけでも読んでくれてラッキーだったのでは。

最後の井戸のシーンの演出とか思わせぶりであまり好きじゃなかったなあ。心情を描いているのでしょうが。子供の蟻のCGも不自然でホラーみたいだった。

主人公が昔のGFと再会するシーンの映像はとても美しかったです。彼女が選ぶ人生はシェルブールの雨傘を思い出した。彼女が選んだのも宝石商でしたね。トロイの木馬のシーンも印象的でした。

この監督の作品は3本しか観ていませんが、私が唯一とても大好きだったのがclimatesなのです。少数派だと思いますが。climatetsは本作とか雪の轍の様にとにかく台詞で溢れているという作品ではなくて、でも主人公の女性の繊細な心情が伝わりました。で、この監督いいなあと思いました。でも本作とか雪の轍はあまり好きじゃなかったなあ。雪の轍を理解しようと今チェーホフの『妻』を読んでいますが。それ以前に動物の使い方が嫌だったなあ。あの馬の苦しみ方。本当にやめてほしい。

私が会話劇があまり好きではないというのがありますが、今後も3時間超の理屈っぽい会話に溢れているタイプなら私はあまり期待しないです。個人的にはまたclimatesの様な作品を作ってほしいです。

余談ですがclimatetsには監督御本人が出ていますが、イケメンなんですよね。海外のレビューを見るとこの監督さんのことをNBC(Nuri Bilge Ceylanの頭文字)と書く人が多いので放送局みたいだなと思いました😅



★★★★☆

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