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マイ・エンジェル

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2018      108分  フランス

「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」「サンドラの週末」のマリオン・コティヤールが娘を上手に愛せない問題を抱えた母親を演じたヒューマン・ドラマ。南仏のコート・ダジュールを舞台に、母親の育児放棄という非情な現実に直面した8歳の少女の過酷な運命と成長をエモーショナルに綴る。娘役には新人のエイリーヌ・アクソイ=エテックス。監督は本作が長編デビューとなるヴァネッサ・フィロ。
 南仏コート・ダジュール。シ
ングルマザーのマルレーヌと暮らす8歳の少女エリー。母親は彼女のことを“エンジェル・フェイス”と呼んで愛情を注ぐが、奔放で男関係にだらしなく、酒癖の悪さも大きな問題だった。そのせいで、ようやくつかんだ結婚という幸せも自ら手放してしまう。ある日、新たな男を見つけたマルレーヌはそのままどこかへ行ってしまい、エリーは一人アパートに置き去りにされてしまう。やがてエリーは、海辺のトレーラーハウスで暮らしている青年と出会い、互いに孤独を抱えた2人は共鳴し合うように心を通わせていくのだったが…。

allcinemaより

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設定が『フロリダプロジェクト』のフランス版という趣でしたがこちらの方が数段悲惨でした。エリーはママの真似をしてアルコールを飲むようになり、ママに放置されてろくにご飯も食べられません。勿論情緒も不安定。そんなエリーを周りの意地悪な人たちが虐めたり利用したりします。エリーはあまりにも孤独故に只愛が欲しいだけ。可哀想で見ていられません🙇💔
そんなエリーを戸惑いながらも見守る青年フリオ。
散々な日々のあとにようやく報われるかと思ったところで凄絶なクライマックス。

しかし救い様のない話ですね。『チョコレート・ドーナツ』や『天使の歌』(1965)や『少女ムシェット』よりはいいけれども。お母さん(マリアンヌ)は自業自得だけれどエリーとフリオが可哀想すぎる。マリアンヌの様などうしようもない人は身内のみならず他人の人生も振り回し時に命まで危険に晒します。カウンセリングを受けるべき。更正施設に入ってください。
この間見た『ヒルビリーエレジー』も思い出しました。アルコホリックで情緒不安定のお母さんの元、壮絶な生い立ちの男性の話でした。

疑問だったのは学校と行政の対応。クラスメートたちがエリーはお酒臭いとか言っている時点で学校側が何かしら動くのでは?学校を休んだ時に自宅に電話がかかってくるだけというのが疑問でした。

フリオはエリーと一緒にいたら逮捕されるかもしれないのによく頑張ったと思います😢彼がいてくれて本当に良かった。

とにかく子役の女の子の演技が素晴らしかったです。表情だけで全てを語れる名女優と思う。将来が楽しみですね‼️

若干長いかなと思いましたが女の子の存在感と武骨だけれど優しいフリオの存在感が場を持たせたと思います。マリオン・コティヤールもいつもの様に良かったですが、個人的には女の子がいちばん印象に残りました。

親のせいで地獄を見る子供はいつの時代もいるのだとこういう映画を見る度に悲しくなります。


★★★★★★★

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