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ヘンリー・フール

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1997   137分 アメリカ

「トラスト・ミー」「シンプルメン」のハル・ハートリー監督作品。ニューヨークのクィーンズ地区。シャイで口ベタなゴミ清掃夫の青年サイモン。ある日突然、謎の浮浪者ヘンリー・フールが彼の前に現われ、そのまま彼の家の地下室に住みついてしまう。自称作家のヘンリーは、サイモンに書くことの素晴らしさを説いてきかせる。言われるままにノートに書き始めたサイモンだったが、それは見事な詩だった。やがてサイモンの詩はヘンリーの尽力もあって世間の評判となるが……。 

allcinemaより

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前半は全然乗りきれませんでしたが後半は楽しめました。主演の男性二人がいい味出していて最高でしたね。こういう話って無さそうでありそうでやっぱり無さそうな?でも面白いなあ。カンヌ映画祭で脚本賞を受賞しています。
本作を見てハル・ハートリーってやっぱり基本破天荒というか極端と言うか。なんだなと思いました。とりあえず飲食しながら鑑賞しない方がいいです。

ハル・ハートリーは「トラスト・ミー」が死ぬ程好きで生涯で最も好きな作品の一つなので、あれに比べると感動は落ちるけれど、されどやっぱり独特の世界観が癖になる人ですね。
ラストは私は感動したけどでも問題もありますね。だから三部作なのかな。→本作は三部作の序章だそうですが次のは見られるけれど完結編を見る(探す)のが大変そうです。

この監督は多分世界中にコアなファンがいそうですが、一般的には知名度が無いですよね。それでも映画配信サイトに作品があるだけいいと思いますが、私みたいにマイナー系よりの好みの人にはもっとメジャーでいいのになあと残念です。

当時ハル・ハートリーの奥さんだった二階堂美穂さんが出演していました。台詞はありませんでしたがなかなかいい感じでした。
あとヘンリーの息子役の男の子がキラリと光っていました。

たまたまこれと前後して見たのが『9人の翻訳家』だったのですが、物書きというのは因果な商売だなあと思ってしまいました。成功すれば富と名声を得るけど世間から色々言われるし。
売れるかは本当に運命ですよね。自殺してる人多いし。三島由紀夫、芥川龍之介、川端康成、太宰治。他にもいますね。
9人の~で物書きになれなかったことを苦に自殺した人がいました。主人公(作家)も幸せじゃなかったし。ヘンリー・フールは死にはしなかったけどやっぱり物書きになれなくて不幸そうだった。サイモンは成功したけどいつもヘンリー・フールのことを思っている気がする。


★★★★★★★★

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