1960 124分 フランス
ジャック・ベッケル監督、傑作の１本。ラ・サンテ刑務所でもとりわけ厳戒な牢獄の一室。中には神父というあだ名を持つ最年長のヴォスラン、３度も脱獄歴のあるローラン、目つきの鋭いマニュ、そして女好きなジェオがいた。そこへガスパールという新顔が入ってくる。地下に穴を掘るという脱獄計画を練っていた４人は、迷いながらもガスパールを仲間に加えた。５人は綿密な準備のもとに穴を掘りすすめるが……。歯ブラシの柄に結わえ付けた鏡の破片、薬瓶を利用した砂時計といった小道具や、コンクリートの地面を叩き砕く音、鉄格子をヤスリで切り落とす音、看守の足音といった効果音の演出がストイックなまでの緊張感を高め、息を呑むラストシーンまで一分の隙もない、全編クライマックスの連続！ 原作はジョゼ・ジョヴァンニが自らの脱獄経験を元にして書いた同名小説。そのうちの一人である実際の脱獄囚ジャン＝ケロディがそのまま出演している。
from allcinema
はい！！！！！！！！（笑）秀作です！！！！
今まで見た映画の中で最も説得力があると思った作品かもしれません
何故これを見たかと言うと脱獄ものが好きな人にはこれがお勧めというコメントを何処かで見て私は全然脱獄ものファンではないですが（ショーシャンクしか見たことないです(^_^;)）気になったので資料を見てみたら何と！！原作は実際に脱獄した人の手記。そして極めつけは何とその時の仲間（実際の脱獄因）が実際に出演しているというので☆彡なぬっ！？☆(゜o゜)☆それは見るしかあるまい！！☆彡と私はすぐにＤＩＳＣＡＳ（宅配レンタル）の定額リスト（借りたい作品リスト）の１位をこれに変えたのでしたが（笑）１位登録者（この作品を見たい作品の１位に登録している人）が結構いて厳しいかな～と思ったけど無事に見れました。因みに登録してから４枚目に来ました
冒頭からその脱獄因が真顔で
「私の友人ジャック・ベッケルが私の経験を詳細に映画化しました。１９４７年のことです。」
と言うシーン（と記憶していますが数字の部分が定かじゃないので違ったらすんまそん）ですでに釘付けになり最後まで一気に見れました
いや～面白かったな～！！とにかく緊迫感が素晴らしい
役者も全員素晴らしいが（個性的な面々。私の大好きな『ローラ』のマルク・ミシェルがガスパール役で出ていた！♪）やはり肝は実際の脱獄因のジャン＝ケロディさんにつきます
とても存在感があった！！
この人の脱獄の手口を見ていると元から手先が器用な人なのだろうと思うのだけど手先の細かい仕事から力仕事まで完璧で関心してしまいました(@_@。
やっぱりこういう人がいないと脱獄って成功しないんだろうなぁなんて脱獄の経験は無いが妙に納得してしまった
この人を見てると「こうやって実際に脱獄したんだ～～～(@_@。」と実録脱獄を見てる気持ちになりどうしても興奮した
ストーリーのアクセントは新入りのガスパールで彼と元からいる４人との微妙な心理戦も興味深かった
（マルクさんはちょっと繊細なガスパール役に合っていた。『ローラ』でもイマイチ煮え切らない役だったけどこういう役が合うのかも。でもこの人って出演映画が少ない様で残念です。私は好きだけどな～）
普段の刑務所の中の様子も面白かった（＾－＾）
係員が外部からの差し入れ（食品）を一つ一つナイフを入れてチェックする様や「裏差し入れ？」（係員のチェックを通さない不正規差し入れらしい）を服役因たちが部屋の窓越しに別の部屋に「差し入れだぞ」と小声で知らせて紐を巻いた荷物を揺らして荷物が棒に巻きついて滞りなく目的地に届けられる様とか(^o^)
あと解説にもあるけど砂時計や鏡付き歯ブラシなどの小物の使い方が絶妙だったし（特に看守が見回り時用の毛布の下に仕組んだ小道具！！）、ガスパールの恋人役の可憐なカトリーヌ・スパークも印象的でした☆彡
でも一番びっくりだったのがガスパールたちの部屋の水道が壊れて修理工が来た時修理工に私物を色々盗まれてそれを「看守公認」で仕返しするシーン(゜o゜)
うひゃ～マジで？という感じ
ああいうことって実際あるんだろうなぁ今はどうか分からないけど
あれって悪いことをすると裁かれますという比喩だと思うけどそれは修理工だけじゃなくて彼ら自身（ガスパールの部屋の囚人たち）へのメッセージでもあるんだよね
でもね～これ本当に面白いけどどうしても解せないのが穴を掘る大音響に看守が駆けつけないこと
絶対変です(@_@。
あの時ローランが「この音が守り神だ。」と言ってたけど分かる様な分からないようなやっぱり分からないなぁと（笑）
だってローランたちの刑務所内での仕事（内職）って紙を組み立てて箱を作ることだけを自室内でやってたけどあれって全然音がしない仕事だったのでそこからあんな大音響がしたらどう考えても看守が見に来る筈
そこだけが非現実的だったけど他は全て最高でした！！！
もうこういう緊迫感を感じられる作品てお目にかかれないと思います
強くお勧めです
ＤＶＤ（レンタル）にて
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
