ルル・オン・ザ・ブリッジ
- 2021/04/14
- 12:33

1998 104分 アメリカ
「スモーク」で脚本家、「ブルー・イン・ザ・フェイス」で共同監督を務めた、現代アメリカ文学随一の人気作家P・オースターが、いよいよ単独で映画監督に挑んだ要注目作。
「スモーク」「ブルー・イン・ザ・フェイス」にも主演した実力派H・カイテル、オスカー女優M・ソルヴィノら豪華キャストが共演。銃撃事件に巻き込まれて重傷を負い、一度は人生に絶望した中年ミュージシャンが、不思議な石の導きで美しい女性と出会って恋に落ち、希望を見い出すが……。そんな彼がたどる数奇な運命を時にロマンティックに、時にミステリアスに描写。現実と幻想、幸福と絶望、生と死の間を自在に行き来しつつ、運命の不条理を浮き彫りにした、オースターならではの現代の寓話という魅力編となった。
WOWOWより
冒頭でとても大変なことが起きてびっくり😨。これはシリアスなヒューマンドラマなのだと思いながら見ていたら、途中からミステリーの様なファンタジーの様な怪しい雲行きに。なんじゃこりゃー🌀意味が分からない('_'?)と思いながら見続け、最後でやっと意味が分かりました。とても不思議なお話でした。最後まで見て冒頭シーンの意味が分かりました。
ネタバレになるので何も言えませんが好みは分かれる作品でしょう。好きな人は好きかも(IMDbでは高評価でした)。主演の二人はとても良かったです。個人的には『スモーク』よりこっちの方が面白かったです。イジー(カイテル)とセリア(ソルヴィノ)の純愛が素敵だった。意味が分からないところもありましたがこの作品の場合はそれもいいのかも。
タイトルもイマイチ意味が分かりませんでした。セリア(仕事で『パンドラの箱』のルルを演じる)が実際に橋の上にいるシーンがありますが、その意味でょうか。私はてっきりon the bridgeが熟語なのかと思ったのですが(burnin 'bridgeみたいな)探しても意味が見つからず。でもなんとなくストーリーからニュアンスは分かります。
ミラ・ソルヴィノ可愛かったです。最近見ないけど女優を続けているようで良かったです。ヴァネッサ・レッドグローブの銀髪と真っ青な瞳が綺麗だった。彼女の瞳はブルーでしたっけ?ウィレム・デフォーは怪しい雰囲気が適役だったかも。
劇中に登場する台詞「人生なんて幻想だろ」に、そうかもと思ってしまいました。昔GNRのスラッシュがシリアスな話の時でも「人生なんて大したもんじゃないだろ」と言っていたのが思い出されます。私は基本シリアスな人間なので、それを聞いてちょっと気が楽になった気がしました。
★★★★★★