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うまれる

 
 
2010 104分 日本
 
 
 
親から虐待を受けて育ち自分が親になることに戸惑いを感じる夫婦
治らない障害を持つ子供を持つ運命を受け入れた夫婦
出産予定日に子供を死産した夫婦
長年に渡る不妊治療の末子供を持つことを諦めた夫婦
 
以上4組の夫婦の二年間に渡る取材を軸に産婦人科の医師、バースコーディネーター、体内記憶を持つ子供たち等のインタビューから構成された妊娠、出産、育児を通して、誕生の神秘、自分のルーツ、生きること、命を通しての人との絆等を見つめたドキュメンタリー作品
 
 
 
 うまれる(←詳しくはこちらのHPをどうぞ!)の存在を知った時「絶対に観なくては!」と直感して観に行きました
 
「素晴らしい作品且つ重い作品」という予感は見事的中
 
ここにはそれぞれ葛藤を抱える4組の夫婦の真摯に生きる姿がありそれはフィルムを通して傍観しただけの私にもずっしり重く色々考えさせられるものでした
 

 
 
死産に関わるシーンなどは必然的に重たくどうしても涙が出てしまったけれど何故かそれ以外のシーン、というか全編に渡り私は自然と涙が溢れて仕方がなかった
 
それはこの作品に登場する人々、そしてこの作品自体が真摯に命というものに対峙しながら前を向いて必死に生きているから
 
改めて命というものの神秘、尊さ、偉大さを見せてもらって気がしました
 
そこがのほほんと生きている自分には
「何の為に生まれたのか」
という多分誰もが一度は考えるであろうこの質問を改めて突きつけられた気がしてそこは正直きつかったです・・・
 

 
 
18トリトミーという障害も持って生まれてきた虎大(とらひろ)くん(上の画像)のお母さんが明るく笑顔でこう言うシーンがある
 
「普通ならこういう運命を受け止めて克服してって思うんだろうけど克服なんてできるわけないから。」
 
笑顔で言うところが逆に決意を感じ胸を打たれました
お二人は本当に幸せそうで(↑見てくださいこの笑顔!お二人はいつも笑顔でした)大変なことや心配なこと沢山あると思うのですがでも幸福感が溢れていてまぶしいほどでした
その根源は虎ちゃんの存在、虎ちゃんの命
命のパワーを感じました
 
 

 
 
お子さんを死産されたご夫婦のご主人が言っていた言葉
 
「命は生まれてくるものだけが命じゃない。(お母さんのお腹に)できた時から命なんだ。」
 
この言葉も忘れられません
正にその通りと思う
 
赤ちゃんが生きて生まれてもそうでなくても同じ命に変わりない
命の長さに関係なく命は命
 
そこに命が宿ったこと
それ自体が奇跡なのだと実感した
 
 

 
 
他に個人的に興味深かった点に体内記憶を語る子供たちの映像
 
彼らはまるで昨日のことの様に無邪気にそれを語る
 
「何でママのところに来たの?」
「寂しそうだったからだよ!(^o^)/
 
やっぱりあかちゃんはママを選んで生まれてくるって本当なんだなぁと
 
この作品では他に産む産まない、様々な産み方、周産期医療の現状等も取り上げていてとても興味深かったです
 
様々な産み方はこれから出産なさる方出産を控えたお嬢さんがいる方には参考になるかもしれません
 
 
この作品は過去に妊娠(不妊治療)、出産、育児に関して辛い思い出がある方が観ると辛いかもしれませんがそれでもやはり多くの方(全ての老若男女。子供には少し難しいかもしれませんが子供が見ても命の尊さは伝わるでしょう)に観て頂きたい作品です
 
単なる妊娠、出産ドキュメンタリーではなく生命の神秘、命の奇跡を根源から多角的に見つめたとても深い作品です
 
因みに私が観たときは若いカップルの他に年配の男性がお一人でご覧になっていました
 
 
☆☆☆☆☆☆☆☆
 
映画館にて

コメント

No title

lagoonさん


コメありがとうございます(^-^)v


今日たまたまなんですが車を運転中lagoonさんの写真を思い出していました


海辺のベンチで毛布をかけているやつです


「どうしてあんな写真が撮れるのかなぁ?凄い!!」


あそこに座ってる人たちの話し声が聞こえそうです


何でかっていうと今日凄く綺麗な夕焼けだったので車を止めて携帯で撮ったのですが携帯で撮っても所詮「こんなもんだよね~」という感じでその時lagoonさんの写真思い出したのでした!


セナの映画は未見ですが車に興味ない人が見ても悲しいだろうと思います
(T^T)


亡くなった時驚きましたし悲しかったです

No title

これは観たいかも。
先日「アイルトン・セナ」で号泣したばかりですが。

No title

しげさん

是非!
男性一人でご覧になっている方もいました

私も人目もはばからず泣いてしましました(T_T)

No title

わ~~これは観たいなぁ。。
気にはなってたんですがこんな作品なんですね。
・・でも確実に号泣すると思うんですね。
DVD待ってゆっくり家で観るのがいいかな・・
まわりの目も気にせずに^^

No title

私がりゅうちゃんに一番観てほしいのは劇中のアニメの部分なのです

是非機会があったら見て頂きたいと思います

No title

りゅうちゃん


うまれるの劇中に死産されたご夫婦があかちゃんの亡骸を抱いている写真があり辛かったですが(涙が出ました)お二人ともとても幸せそうな表情でした
内心は引き裂かれているでしょうがあの幸福な表情も真実です
小さな可愛らしい骨壺を腕に抱いている時も記事中の写真の様に笑顔です


お二人は僕たちを選んでくれて有難うと言っているのだと思います

No title

あっ♪そう言えばrockの書庫にフォトグラフの記事があるのでよかったら今度見てくださいね
(^-^)v

No title

ヒステリアさん


ドキュメンタリーはディレクターの主観が反映されますがこの作品はそれがなく事実を淡々と伝えていると感じました


全てのものごとには賛否両論がありますが命は何にも代え難い尊いものであるということは普遍的でありそこが焦点になっています

No title

こんばんは
TVのコマーシャルとかじゃなく、TVの何らかの放送の赤ちゃんのこういった話題の中でこの作品を紹介していたのを覚えてました。何の番組だったのか忘れてしまいましたが、この障害を持った子供さんの御夫婦の姿を放送していたのを覚えてました。そして内容紹介していて、死産という言葉が心に入っていたのですぐにこの作品は解りました。亡くしても同じ命に変わりはないですが、ならば生きていてこの手に抱いてあげたかったという気持ちは母として心からは消えないことだろうと思いました。でも、前に進むためにも宿ってくれたそのこの為にも明るく生きていかなければ・・・ですね(^-^)
胎内記憶を持っている子供達・・・以前にやはり全く違う番組とかでこういう内容を見たことありましたが、すごく神秘的に思いました。でも、どの子達もママが大好きなんですよね~♪子供なりにママのことを守ろうとしていたことも思い出されました。
良いお話しありがとうございました(^-^)

No title

うまれると言うタイトルでもしかしたら、かみえるさんが妊娠して子供が生まれる話しかなぁと思いましたよ(^O^)。 生まれるかぁ? 素人ならいい話しでしかないですよね。う~ん難しいなぁ。 いろんな感じ方があるんですよ~。 かみえるさん~いい話し聞かせてもらいましたよ。

No title

りゅうちゃん


泣かせてしまってすみませんm(_ _)m
でも自分も記事を再読して泣いてしまいました(T^T)


これTVCMやっているんですね!?
知りませんでした


この作品の監督さんの

「僕も親と仲直りする為にこの作品を作ったのかもしれません」

(言葉は正確じゃないかもしれないけどこういう内容の言葉でした)

も凄く印象的でした

私も実際これ見て辛かったことを思い出しきつかったですがやっぱり観て良かったと思いました

No title

ポコッチさん


もし最寄りで上映館がありましたら是非ご覧になってください


楽しむタイプの作品ではありませんがきっと感動できると思います!

No title

かみえるしゃん
内容を拝読しているだけで涙が出てきました
今から仕事なのに・・・マスカラ落ちちゃった・笑(;0;)
これをTVで宣伝していたのを見た時にも泣けました。
辛くもなっちゃいますが、頑張ろうって思いますね(^-^)

No title

見たい。見たい。映画館で見られるんですね。でひ見たいです。

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三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
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