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世にも怪奇な物語





1967   122分  フランス  イタリア

エドガー・アラン・ポーの怪奇幻想小説を、仏・伊を代表する3大監督が競作したオムニバス作品。第1話「黒馬の哭く館」“Metzengerstein”はR・ヴァディムが監督。当時の妻であったJ・フォンダとP・フォンダ主演で、黒馬に乗り移った男の魂によって死へと誘われる令嬢の姿を妖しく描く。第2話「影を殺した男」“William Wilson”の監督はL・マル。同姓同名の男の存在に脅かされるウィリアム・ウィルソンの末路を追ってドッペルゲンガーの恐怖に迫る一編で、暗い画面とA・ドロンの神経質的な演技がじわじわとスリルを生む。最後の第3話「悪魔の首飾り」“Never Bet the Devil Your Head”はF・フェリーニが担当。飲酒によって人生を転落しつつある俳優の前に現れる少女の幻影。あまりにも綺麗な少女の姿がかえって不気味な感じを出し、舞台を現代に置き換えた事もあってか“ミスマッチが作り出す恐怖”の醸造に長けている作品。3篇の中ではもっとも出来が良いが、他の2篇も監督の個性がうまく発揮されており、トータル・バランスにおいて優れたオムニバス映画といえよう。

from allcinema








いずれも原作は未読

3話とも好きでした


☆第1話☆

お話として一番面白くないけど舞台が中世(と思う)というのがいい。あとジェーン・フォンダって名女優とは知ってたけど今まで美人だと思ったことがなかったんだけどこの作品で初めて美人だったと知りました。スタイルも良かったんですねっ☆
衣装(ちょっとSMっぽかった)と何と言ってもジェーン・フォンダの髪が凄かったなぁ
(@o@。いつも思うけど映画のヘア・メイク・コスチューム・美術(etc美術系全般)って本当に凄いな~と思う
因みにクレジットによると彼女の髪をやったのはCARITA(仏の化粧品メーカー)となってました。調べてみたら>1958年 ジバンシィの依頼によって、

今までにない新感覚のウイッグを完成しブームを巻き起こした(出典 kotobank)ということなのでかつらが得意なメーカーだったのですね
それにしても見事な髪だったなぁ
あとこのお話はお馬さんが主役だけど他にも色々な動物(珍しい(巷であまり見かけない)犬、ピューマ?猿、梟等)が見れて楽しかった
しかし何といっても特筆すべきは実の兄(ピーター)と妹(ジェーン)で恋をする間柄(と言っても片想いだったけど)を演じるという超ぶっ飛んだキャスティングですね
ジェーンさんがピーターさんのお城に会いに行ってジェーンさんが「寒いわ。」と言ってピーターさんのマントに一緒に入るシーンでは演技と言えど思わず実の兄妹だけに見ている方がとまどってしまいました(=_=)
古城や海辺が背景なので絵的に美しかったしラストシーンもそれなりにドラマチックで私は結構好きでしたよ


☆第2話☆

ヒッチコックのサスペンスみたいな展開で面白かった
塔のシーンで『めまい』を思い出しました
アラン・ドロンのサイコで冷酷な演技がナイス
幕切れもドラマチックで良かった



☆第3話☆


これをヲタと言わずして何と言うのだろうと言うくらいどのシーンも徹底して凝っていて(殆ど病的な位)テレンス・スタンプの演技もゾーンに入ってたし(これが本当のトワイライトゾーンなのではという感じ)凄かったです

ビートルズのサージャント・ペパーズみたいな格好のバンドが出てきてその中の一人がgeorgeに似てるな~と思ったらgeorgeの夢を見てしまった(^_^;)

ふわふわしたボールと一緒の女の子が怖すぎてゾッとした(><)
怖さではこれがダントツ!!!

これだけ唯一邦題の意味がイマイチ分からない
首飾りって要するに最後に出てくるあれのこと??
そこは深く考えなくていいのでしょうか(オリジナルタイトルは人名なんだし)

imdbによるとtoby dammit(主役)は元はピーター・オトゥールの予定だったらしい
私が思うにスタンプさんの方が合っていたと思う(思い切り退廃的なムードが)
これ怖いからもう一度見たくないな~
この話の全てが異次元て感じだしここに一歩踏み込んだら何人たりとも二度とは元の世界に戻れないという感じです


今の時代にこういう作品て色々な面で絶対作れないんだろうな~と思う
面白いかは個人の好みで分かれるだろうけどとても贅沢な作品なのは間違いないですね


TV(BS)にて
☆☆☆☆☆☆☆


コメント

No title

tedさん


ヨーロッパ作品ですがアメリカ人も主演で出ています(^^;)

ポーの作品て幾つかしか読んだことないけどやっぱり怖いなと思いました
スティーブン・キングより怖いです

No title

ヨーロッパのオカルト映画って、自分は見たことないかもしれません…。
たぶん、随所に見ごたえのある演出があるんでしょうね^^

No title

あきりんさん


ジェーン・フォンダが出てるシーンは事前に一瞬見てしまったんですが他は何も予備知識が無かったんだけど蓋を開けてみたら俳優も監督も豪華だったので驚いてしまいました

現代も有名俳優が多数出てる映画はあるけどこういう豪華さとは違うな~と感じます

No title

りゅうちゃん


私は天然なので見たものの内容を忘れてたり勘違いしてるものも沢山あります
(^^;)


これ三話目が怖いのでホラー好きなりゅうちゃん向けかもしれません
でも癖がある作品です

No title

豪華な監督、豪華な俳優陣のオムニバスでしたね。
どの作品も監督の個性がよく出ていて、さすがだと感心しました。
ジェーン・フォンダとバルドー、どちらもロジェ・バディム監督の奥さんだったことがありますね。うらやましいなあ。

No title

説明を読みながら、面白そうだな~って思いました。

かみえるしゃんは作品をきちっと観ながら楽しまれているのをいつも感じながら読ませていただいてます(^-^)
ま・・時には好みじゃなかったという作品もあるようですが、でも、私ならそういう作品だとスルーしちゃってきちんと憶えてなかったりで、中途半端な記憶だったりしてるので、かみえるしゃんの説明を見るたびに凄いな~~って感動しちゃいます(^-^)

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三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
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