私は確信する
- 2021/09/03
- 23:11

2018 フランスベルギー 110分
フランスで大きな注目を集めた実在の未解決事件をめぐる裁判を基にした法廷サスペンス。失踪した妻の殺害容疑で大学教授が裁判にかけられる中、ふとしたきっかけからシングルマザーのヒロインが、彼の無罪を信じて敏腕弁護士と二人三脚で真実に迫ろうと奔走する裁判の行方をスリリングに描き出す。主演はマリナ・フォイスとオリヴィエ・グルメ、共演にローラン・リュカ、ジャン・ベンギーギ。監督は本作が長編デビューとなるアントワーヌ・ランボー。
2000年2月、フランス南西部のトゥールーズ。3人の子どもがいる女性スザンヌ・ヴィギエが忽然と姿を消した。やがて夫のジャックが殺人の容疑で逮捕される。メディアがセンセーショナルに取り上げる中、第一審では確たる証拠がなく無罪となるも、検察は控訴し、第二審が始まろうとしていた。そんな中、シングルマザーのノラは、息子の家庭教師がジャックの娘だったことがきっかけで彼の力になりたいと立ち上がる。敏腕弁護士のデュポン=モレッティに弁護を懇願し、自らも助手として250時間にもおよぶ通話記録を丹念に調べ始めるノラだったが…。
2000年2月、フランス南西部のトゥールーズ。3人の子どもがいる女性スザンヌ・ヴィギエが忽然と姿を消した。やがて夫のジャックが殺人の容疑で逮捕される。メディアがセンセーショナルに取り上げる中、第一審では確たる証拠がなく無罪となるも、検察は控訴し、第二審が始まろうとしていた。そんな中、シングルマザーのノラは、息子の家庭教師がジャックの娘だったことがきっかけで彼の力になりたいと立ち上がる。敏腕弁護士のデュポン=モレッティに弁護を懇願し、自らも助手として250時間にもおよぶ通話記録を丹念に調べ始めるノラだったが…。
allcinemaより
今年劇場公開されていたのですね。知りませんでした。
一番の感想は、事件の真相が全く分からない。に尽きます🙇未解決事件だから仕方ないのですが、それにしても分かっていることはスザンヌ・ヴィギエが失踪していることのみ。他には何一つ分からないのです。証拠も無い。遺体もないので殺人事件と断定できない。その状況で夫が殺害容疑で裁判にかけられる。警察は何をやっていたのでしょう。
主人公のノラは事件の当事者ではないのですが、息子の家庭教師が被告人の娘だったことから、彼を救いたいと思い、この裁判にのめりこんでいきます。その情熱が半端ではなく、仕事も育児もそっちのけになってしまう程。何故それ程までに身内でも友人でもない他人の為に人生を賭けてしまうのかというのが旗から見ていると理解できませんでした。タイトルの「私は確信する」は彼女の気持ちで、この裁判の第一審に携わった彼女は被告の無実を確信したのです。そして彼を救うことに心血を注いだのでした。疑わしきは被告人の利益に。理論上はそうでも真実は誰にも分からないのですけれどね。ノラの情熱はこの映画の一番の謎でもありましたね。しかも彼女だけがこの事件上の架空の人物だし。彼女の存在が監督の意図だったのだろうと思いました。いずれにしても警察の初動捜査に問題があったとしか思えず、残念でなりません。
それにしても不思議な事件ですね。私は未解決事件のドキュメンタリーを見るのが大好きですが、事件から長い年月が経っているケースでも担当者が代わり、新たに捜査しなおしたら事件が解決したというケースも見たことがあります。稀有な例とは思いますが、この事件ももう一度捜査し直すことはできないのかと思ってしまいます。
主演の2人は良かったと思います。私はオリヴィエ・グルメに外れ無しと思っていますが、今作もやっぱり良かったです。久しぶりに見てふくよかになっていてちょっと驚いたけど。役作りの為でしょうか?いつも印象に残る演技をしますが今作でも👍✨
裁判劇に期待されるどんでん返しも無いですしストーリー自体は特に面白くはないです。役者で魅せるという感じですかね。私はこの事件を知らなかったのでそこに興味がありましたが、事件自体は狐につままれた様な、本当に何があったのか分からない事件でした。裁判とは何なのかという基本的なところを訴えたかった映画ではないかと思いました。
★★★★★