fc2ブログ

記事一覧

ベイビーティース

202109160752287b2.jpg


2019   オーストラリア 119分

病と闘う少女が危険な不良少年と繰り広げる儚くも刺激的な最初で最後の恋をヴィヴィッドに描き、各地の映画祭で評判を呼んだ感動ラブストーリー。主演は「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」のエリザ・スカンレン。共演に本作の演技で第76回ヴェネチア国際映画祭最優秀新人賞に輝いた新鋭トビー・ウォレス。監督は本作が長編デビューとなるシャノン・マーフィ。
 16歳の女子高生ミラは重い病を抱え、両
親に大切に守られながら静かに日々を送っていた。そんなある日、彼女はひょんなことから孤独な不良青年モーゼスと出会い、恋に落ちる。しかし両親は娘を思うあまり、危険なモーゼスとの恋に反対してしまう。そんな両親の心配をよそに、自分を特別扱いせずに接してくれるモーゼスにどんどん惹かれ、恋を知ることで日常がカラフルに輝きだしていくミラだったが…。


allcinemaより


20210916075219733.jpg

20210916075218e5d.jpg

202109160752237a1.jpg

20210916075217341.jpg

202109160752204a0.jpg

202109160752223ae.jpg

U-NEXTに有料であって気になっていましたが、辛いんだろうなあ😣と迷っていたら先日WOWOWで放送されたので録画して見ました。やっぱり辛かったですが、すっっっごく‼️良かったです。見て良かった。

感想を簡潔に言うと
切ない😭💘、キャスティングが秀逸、オフビート、アバンギャルド、お洒落、ちょっと不思議~です‼️

一言で言うなら本当に切ない作品でした😭💘ミラの最期の日々の一瞬々を生き生きと活写していました。まずミラとモーゼスの出逢いのシーンが秀逸です。あんな出逢い方をしたらあなた❗そりゃあ恋に落ちるでしょう。あの数分間の出来事はミラにとって一生分のハイライトでしょう。私がミラならそうですね。それ以降の一瞬々は苦しみも悲しみもあるけれど本当にキラキラ✨✴️✨✴️私は人生は長さじゃないと思っていますが、確かにミラは逝くには若すぎるけれど、ミラの最期の日々を見ていたら悪くない、いえ幸せな人生だったと思えました。とても素敵だった。

主演の2人が凄く良いのですがミラの両親も素晴らしく良かったです。脇役がこんなに印象に残るのは『アンタッチャブル』のあのニヒルな殺し屋以来でした(何も共通点はありませんが😅)。2人はとても人間らしかったのです。一人娘のミラを失うことに怯え、じたばたしながらも娘への深い愛が伝わりました。ミラのママの忘れられないシーンがあります。ミラのバイオリンの先生がミラのママの昔の音楽仲間なのですが、そこへ来たママがバイオリンの先生と顔を合わせた時の表情です。何とも懐かしいような、愛に満ちたような、本当に何とも言えない素晴らしい表情なのです。是非見てください。ミラのママがバイオリンの先生にミラの育児に関して悔いることを言い、それに対してバイオリンの先生がミラのママに言った「それがなければミラが病気にならなかったとでも?」の言葉が印象的でした。
ミラのパパも色々な表情がありますが、海辺でのシーンが秀逸なので(泣けます😭)是非チェックしてみてください。

最近同じ様な設定の映画を観ました。波の上のふたりです。これも若い女の子の最期の日々を描いた闘病ものでした。最期の日々を一生懸命生きるのは同じなのですが演出的には全く違いました。こちらはクラシカルなタイプ。所謂普通です。ベイビーティースはモダンでエキセントリックな印象でしたね。サントラとかお洒落すぎて乗りきれなかった😅でも各人の心象風景は明確に描かれている(伝わる)ところが肝だと思います。あと対照的だったのは主演の2人ですね。波の上のふたりは主演の2人が容姿が良すぎるというレビューが複数ありました。確かにそうかも。エリザ・スカンレンは美人なタイプではない。そこがいい。モーゼス役はこの人以外考えられないというくらいドンピシャだと思いました。バッドボーイだけど母性本能をくすぐるタイプですね。大体の女性はメロメロになるタイプ(ミラのママは嫌っていたけどそれはミラの母親だから)。この役で新人賞を獲ったというのも納得です。

唯一辛かったのはカメラが固定じゃなくていつも揺れていたこと。気持ち悪くなりました。あとさっき書いたけどサントラがお洒落すぎてはまれなかった。あとこれは映画だからということになりますが、これが現実ならミラはあんな風に動けないと思う。オチもあんなにタイミングよくとはいかないと思う。オゾンの『ぼくを葬る』を思い出しました。『愛と追憶の日々』のあのシーンも。本作はオーストラリアの作品ですがヨーロッパ作品の雰囲気がありましたね。

ビーチのシーンは本当にしみじみと胸に迫るものがありました。時の流れは止まりません。。。🙇余談ですがたまたまエリザベス・スカンレンが出演している作品を続けて見て(シャマランの『オールド』と本作です)、両作共にビーチで過ごす彼女の姿があり、共に残された時間は少ないという設定(次元は違うけど)。何だか奇遇でした。

オチのシーンはちょっと不思議でした。人によって解釈が異なるかもしれません。

本当に好みの映画を見た時に「生きてて良かった」と思うのですが🥺、久しぶりにそう思いました。個人的には映画を愛する全ての人に是非見て頂きたいです。


★★★★★★★★★☆




冒頭と同じ画像がここ↓にあるようですが下書きのページにはありません。なので消せません。ごめんなさい😅
あと一部文字の色が勝手に変わってしまいました💧








202109160752287b2.jpg


コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kamieru

Author:kamieru
かみえるです☺️🌷
三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
映画、私の猫のこと、テニス、通販で買ったもの、その他日常のことを書こうと思います。
ご訪問、コメント歓迎です❤️
よろしくお願いします☺️✨

月別アーカイブ

カテゴリ